虚無跡のガルガンチュアン/Nulltread Gargantuan
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− | [[場に出る|場に出た]] | + | [[場に出る|場に出た]]ときに他のクリーチャーがいなければ、これ自身をライブラリーのトップに戻さねばならなくなるので、あらかじめ他のクリーチャーを出してからプレイする必要がある。[[マナ・クリーチャー]]との相性が非常に良く、最速2[[ターン]]目の[[プレイ]]を可能にするとともにデメリットも補ってくれる。特に[[青マナ]]を生み出せる[[極楽鳥/Birds of Paradise]]や[[貴族の教主/Noble Hierarch]]との相性は抜群。 |
[[回避能力]]も[[除去耐性]]も持たないのが難点。[[カード・アドバンテージ]]と[[テンポ・アドバンテージ]]を失っているため、除去された場合のロスは非常に大きい。[[サイズ]]の大きさだけで押し切れる場合もあるだろうが、できれば[[打ち消す|カウンター]]や[[装備品]]などでサポートしたい。 | [[回避能力]]も[[除去耐性]]も持たないのが難点。[[カード・アドバンテージ]]と[[テンポ・アドバンテージ]]を失っているため、除去された場合のロスは非常に大きい。[[サイズ]]の大きさだけで押し切れる場合もあるだろうが、できれば[[打ち消す|カウンター]]や[[装備品]]などでサポートしたい。 | ||
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*[[青]][[緑]]の[[バント/Bant]]カラーにして[[ガルガンチュアン/Gargantuan]]。[[アラーラの断片ブロック]]においてはパワー5以上のクリーチャーが[[ナヤ/Naya]]カラーに偏っており、[[アンコモン]]以下の[[青]]か[[黒]]のクリーチャーで条件を満たすのはこれと[[融合の精霊/Fusion Elemental]]のみである。 | *[[青]][[緑]]の[[バント/Bant]]カラーにして[[ガルガンチュアン/Gargantuan]]。[[アラーラの断片ブロック]]においてはパワー5以上のクリーチャーが[[ナヤ/Naya]]カラーに偏っており、[[アンコモン]]以下の[[青]]か[[黒]]のクリーチャーで条件を満たすのはこれと[[融合の精霊/Fusion Elemental]]のみである。 | ||
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+ | カード開発では、実際にデッキを構築してカードの面白さと強さを検証することで、開発中のカードに調整を加えることがある。プレイテスターのミーティングで、[[アラーラ再誕]]と[[イーブンタイド]]の[[緑青]]カードを混ぜてのデッキ構築が試されていないと指摘が挙がった。このガルガンチュアンのデメリットはデッキ採用をためらわせるものであり、実のところこれが強いのか弱いのかよく分かっていなかった。そこで[[Tom LaPille]]はこのカードの威力を最大限発揮できるようなデッキを目指し、半日を費やして検証した結果、このカードの抱える数々の弱点を明らかにした。この検証がなければ5/6ではなく一回り小型の4/5となっていたかも知れない。(→[http://www.wizards.com/Magic/Magazine/Article.aspx?x=mtg/daily/ld/38 The Future Future is Now]参照) | ||
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+ | ==ストーリー== | ||
+ | '''虚無跡のガルガンチュアン'''/''Nulltread Gargantuan''とは[[ナヤ/Naya]]の巨獣[[ガルガンチュアン/Gargantuan]]の1種({{Gatherer|Nulltread Gargantuan}})。「Nulltread」とは「null(無の)」と「tread(歩くこと、踏むこと、足音)」の合成語で、[[フレイバー・テキスト]]では「あらゆる物を踏み潰すが、そこには何の後も残さない」と語られていることから、「虚無跡(きょむせき)」とは「踏みつけた跡のない」くらいの意味合いと分かる。 | ||
+ | *日本語版のフレイバー・テキストでは、「no flattened souls」を「潰された魂も(残さない)」と訳しているが、魂は踏み潰される類のものではなく、魂の痕跡が視認されることも(少なくとも日常的には)ありえない。更に「soul」には「人命、人」の意があるため、この場合は「flattened(平らになった)」と修飾されて「ぺちゃんこになった死体」程度の意味だろう。 | ||
==参考== | ==参考== | ||
*[[カード個別評価:アラーラ再誕]] - [[アンコモン]] | *[[カード個別評価:アラーラ再誕]] - [[アンコモン]] |
2009年6月27日 (土) 00:29時点における版
クリーチャー — ビースト(Beast)
虚無跡のガルガンチュアンが戦場に出たとき、あなたがコントロールするクリーチャー1体を、オーナーのライブラリーの一番上に置く。
5/6CIPで自分がコントロールするクリーチャー1体をライブラリートップに戻すというデメリットはあるものの、3マナの5/6クリーチャー。
場に出たときに他のクリーチャーがいなければ、これ自身をライブラリーのトップに戻さねばならなくなるので、あらかじめ他のクリーチャーを出してからプレイする必要がある。マナ・クリーチャーとの相性が非常に良く、最速2ターン目のプレイを可能にするとともにデメリットも補ってくれる。特に青マナを生み出せる極楽鳥/Birds of Paradiseや貴族の教主/Noble Hierarchとの相性は抜群。
回避能力も除去耐性も持たないのが難点。カード・アドバンテージとテンポ・アドバンテージを失っているため、除去された場合のロスは非常に大きい。サイズの大きさだけで押し切れる場合もあるだろうが、できればカウンターや装備品などでサポートしたい。
リミテッド・構築ともに、序盤に出すことを意識した構成にできれば強力。
- 青緑のバント/Bantカラーにしてガルガンチュアン/Gargantuan。アラーラの断片ブロックにおいてはパワー5以上のクリーチャーがナヤ/Nayaカラーに偏っており、アンコモン以下の青か黒のクリーチャーで条件を満たすのはこれと融合の精霊/Fusion Elementalのみである。
開発秘話
カード開発では、実際にデッキを構築してカードの面白さと強さを検証することで、開発中のカードに調整を加えることがある。プレイテスターのミーティングで、アラーラ再誕とイーブンタイドの緑青カードを混ぜてのデッキ構築が試されていないと指摘が挙がった。このガルガンチュアンのデメリットはデッキ採用をためらわせるものであり、実のところこれが強いのか弱いのかよく分かっていなかった。そこでTom LaPilleはこのカードの威力を最大限発揮できるようなデッキを目指し、半日を費やして検証した結果、このカードの抱える数々の弱点を明らかにした。この検証がなければ5/6ではなく一回り小型の4/5となっていたかも知れない。(→The Future Future is Now参照)
ストーリー
虚無跡のガルガンチュアン/Nulltread Gargantuanとはナヤ/Nayaの巨獣ガルガンチュアン/Gargantuanの1種(イラスト)。「Nulltread」とは「null(無の)」と「tread(歩くこと、踏むこと、足音)」の合成語で、フレイバー・テキストでは「あらゆる物を踏み潰すが、そこには何の後も残さない」と語られていることから、「虚無跡(きょむせき)」とは「踏みつけた跡のない」くらいの意味合いと分かる。
- 日本語版のフレイバー・テキストでは、「no flattened souls」を「潰された魂も(残さない)」と訳しているが、魂は踏み潰される類のものではなく、魂の痕跡が視認されることも(少なくとも日常的には)ありえない。更に「soul」には「人命、人」の意があるため、この場合は「flattened(平らになった)」と修飾されて「ぺちゃんこになった死体」程度の意味だろう。