陰影鎧
提供:MTG Wiki
(版間での差分)
(カード名、色) |
(総合ルール(和訳 20240730.0 版)にて読みを確認。コメントアウト解除) |
||
(5人の利用者による、間の12版が非表示) | |||
1行: | 1行: | ||
{{情報ボックス/キーワード能力 | {{情報ボックス/キーワード能力 | ||
− | |名前= | + | |名前=陰影鎧 |
− | |英名= | + | |英名=Umbra Armor |
|種別=[[常在型能力]] | |種別=[[常在型能力]] | ||
− | |登場セット=[[エルドラージ覚醒]]<br/>[[プレインチェイス2012]] | + | |登場セット=[[エルドラージ覚醒]]<br/>[[プレインチェイス2012]]<br/>[[統率者2018]]<br>[[モダンホライゾン]]<br>[[モダンホライゾン3]] |
|リーガル=legal | |リーガル=legal | ||
}} | }} | ||
− | ''' | + | '''陰影鎧'''(いんえいよろい)/''Umbra armor''は、[[エルドラージ覚醒]]で初登場した[[キーワード能力]]。[[オーラ]]が持つ[[常在型能力]]である。かつては'''族霊鎧'''/''Totem Armor''という名称だった。 |
− | + | ||
{{#card:Hyena Umbra}} | {{#card:Hyena Umbra}} | ||
13行: | 12行: | ||
==定義== | ==定義== | ||
− | ''' | + | '''陰影鎧'''/''Umbra Armor''は、「[[エンチャント (キーワード能力)|エンチャント]]されている[[パーマネント]]が[[破壊]]される場合、[[代わりに]]それが負っているすべての[[ダメージ]]を取り除いてこのオーラを破壊する。」を意味する。 |
==解説== | ==解説== | ||
21行: | 20行: | ||
この能力を持つ[[カード]]はすべて[[カード名]]に「陰影/Umbra」という語がつく。 | この能力を持つ[[カード]]はすべて[[カード名]]に「陰影/Umbra」という語がつく。 | ||
+ | |||
+ | *「クリーチャーの破壊をオーラが肩代わりする」という発想は、[[フォールン・エンパイア]]の[[従者スラル/Thrull Retainer]]にまで遡ることができる。また、似た挙動のカードとして、[[まやかしの死/False Demise]]や[[スクイーの抱擁/Squee's Embrace]]などがある。 | ||
+ | <!--*日本語版CRによると、読み方は「ぞくれいよろい」。--> | ||
+ | ===名称の変更=== | ||
+ | 初出時は'''族霊鎧'''/''Totem Armor''という名称だったが、[[2023年]]に名称変更が予告され<ref>[https://mtg-jp.com/reading/publicity/0037363/ MTGアリーナでリリース予定の『タルキール覇王譚』におけるカードの更新のお知らせ]([[Daily MTG]] [[2023年]]11月3日)</ref>、[[モダンホライゾン3]]にて再登場した際に現在の名称に改められた。同時に行われた[[オラクル]]更新で既存の族霊鎧は陰影鎧に置き換えられた。名称のみの変更であり、機能に変化はない。 | ||
+ | |||
+ | *変更の経緯については詳細に語られていないが、「Totem」という語の文化的背景に配慮したものと思われる。同時に行われた[[同族]]についても同様のものと思われる。[[同族#名称の変更]]も参照。 | ||
===ルール=== | ===ルール=== | ||
*この[[能力]]は強制である。適用しないことを選べない。 | *この[[能力]]は強制である。適用しないことを選べない。 | ||
*破壊ではない方法で墓地に置かれることに対しては機能しない。 | *破壊ではない方法で墓地に置かれることに対しては機能しない。 | ||
− | **例えば、[[生け贄に捧げる]]場合、[[タフネス]]や[[忠誠度]]が0以下になった場合、[[レジェンド・ルール]] | + | **例えば、[[生け贄に捧げる]]場合、[[タフネス]]や[[忠誠度]]が0以下になった場合、[[レジェンド・ルール]]が適用された場合などは、陰影鎧で置換されずそのまま墓地に置かれる。 |
− | *そのオーラを誰が[[ | + | *そのオーラを誰が[[コントロール]]しているのかは問わない。エンチャントしているパーマネントと[[コントローラー]]が異なっていても、問題なく機能する。 |
− | * | + | *一つのパーマネントに陰影鎧を持つオーラが複数エンチャントされている状態でそれが破壊される場合、それらのオーラのうち一つのみが破壊される。どれが破壊されるかは、パーマネントのコントローラーが選ぶ。 |
− | *エンチャントしているパーマネントに[[再生]] | + | *エンチャントしているパーマネントに[[再生]]の盾が生成されている場合、破壊される際に再生と陰影鎧のどちらを適用するか選ぶ。選ばなかった方は適用されず、次の破壊を待つことになる。 |
− | * | + | *陰影鎧を持つオーラに再生の盾が生成されている場合、陰影鎧によって破壊されようとするオーラは再生され、結果的に何も破壊されないことになる。 |
− | * | + | *陰影鎧を持つオーラとそれがついているパーマネントが同時に破壊されようとする場合でも、陰影鎧はそのパーマネントの代わりに破壊され、結果パーマネントは破壊されずに済む。このときそのオーラは同時に2回分の「破壊する」を適用されることになるが、結果は1回破壊されるのと同じである。例えば、そのオーラを再生しようとするときに必要な再生の盾は一つだけである。 |
− | *[[呪文]]や[[能力]] | + | *[[呪文]]や[[能力]]がパーマネントを破壊しようとして、代わりに陰影鎧を持つオーラが破壊された場合、その呪文や能力は「そのオーラを破壊した」ということになる。 |
**ダメージによる破壊は[[状況起因処理]]によるものであり、呪文や能力によるものではないことに注意。 | **ダメージによる破壊は[[状況起因処理]]によるものであり、呪文や能力によるものではないことに注意。 | ||
− | |||
− | |||
− | |||
− | |||
− | |||
− | |||
==参考== | ==参考== | ||
+ | <references /> | ||
*{{WHISPER検索/カードテキスト|族霊鎧}} | *{{WHISPER検索/カードテキスト|族霊鎧}} | ||
+ | *{{WHISPER検索/カードテキスト|陰影鎧}} | ||
*[[キーワード能力]] | *[[キーワード能力]] | ||
*[[ルーリング]] | *[[ルーリング]] | ||
− | {{#cr:{{キーワード能力のCR番号| | + | {{#cr:{{キーワード能力のCR番号|陰影鎧}}}} |
− | [[Category:キーワード能力| | + | [[Category:キーワード能力|いんえいかい]] |
__NOTOC__ | __NOTOC__ |
2024年9月16日 (月) 13:12時点における最新版
陰影鎧/Umbra Armor | |
---|---|
種別 | 常在型能力 |
登場セット | エルドラージ覚醒 プレインチェイス2012 統率者2018 モダンホライゾン モダンホライゾン3 |
CR | CR:702.89 |
陰影鎧(いんえいよろい)/Umbra armorは、エルドラージ覚醒で初登場したキーワード能力。オーラが持つ常在型能力である。かつては族霊鎧/Totem Armorという名称だった。
Hyena Umbra / ハイエナの陰影 (白)
エンチャント — オーラ(Aura)
エンチャント — オーラ(Aura)
エンチャント(クリーチャー)
エンチャントされているクリーチャーは+1/+1の修整を受けるとともに先制攻撃を持つ。
陰影鎧(エンチャントされているクリーチャーが破壊される場合、代わりにそれからすべてのダメージを取り除き、このオーラ(Aura)を破壊する。)
Umbra Mystic / 陰影の神秘家 (2)(白)
クリーチャー — 人間(Human) ウィザード(Wizard)
クリーチャー — 人間(Human) ウィザード(Wizard)
あなたがコントロールするパーマネントにつけられているオーラ(Aura)は陰影鎧を持つ。(あなたがコントロールするエンチャントされているパーマネントが破壊される場合、代わりにそれからすべてのダメージを取り除き、それにつけられているオーラを1つ破壊する。)
2/2[編集] 定義
陰影鎧/Umbra Armorは、「エンチャントされているパーマネントが破壊される場合、代わりにそれが負っているすべてのダメージを取り除いてこのオーラを破壊する。」を意味する。
[編集] 解説
オーラを犠牲にしてエンチャントしているパーマネントを守る能力であり、オーラ全般にあるアドバンテージの喪失しやすさを軽減している。
この能力を持つカードはすべてカード名に「陰影/Umbra」という語がつく。
- 「クリーチャーの破壊をオーラが肩代わりする」という発想は、フォールン・エンパイアの従者スラル/Thrull Retainerにまで遡ることができる。また、似た挙動のカードとして、まやかしの死/False Demiseやスクイーの抱擁/Squee's Embraceなどがある。
[編集] 名称の変更
初出時は族霊鎧/Totem Armorという名称だったが、2023年に名称変更が予告され[1]、モダンホライゾン3にて再登場した際に現在の名称に改められた。同時に行われたオラクル更新で既存の族霊鎧は陰影鎧に置き換えられた。名称のみの変更であり、機能に変化はない。
[編集] ルール
- この能力は強制である。適用しないことを選べない。
- 破壊ではない方法で墓地に置かれることに対しては機能しない。
- そのオーラを誰がコントロールしているのかは問わない。エンチャントしているパーマネントとコントローラーが異なっていても、問題なく機能する。
- 一つのパーマネントに陰影鎧を持つオーラが複数エンチャントされている状態でそれが破壊される場合、それらのオーラのうち一つのみが破壊される。どれが破壊されるかは、パーマネントのコントローラーが選ぶ。
- エンチャントしているパーマネントに再生の盾が生成されている場合、破壊される際に再生と陰影鎧のどちらを適用するか選ぶ。選ばなかった方は適用されず、次の破壊を待つことになる。
- 陰影鎧を持つオーラに再生の盾が生成されている場合、陰影鎧によって破壊されようとするオーラは再生され、結果的に何も破壊されないことになる。
- 陰影鎧を持つオーラとそれがついているパーマネントが同時に破壊されようとする場合でも、陰影鎧はそのパーマネントの代わりに破壊され、結果パーマネントは破壊されずに済む。このときそのオーラは同時に2回分の「破壊する」を適用されることになるが、結果は1回破壊されるのと同じである。例えば、そのオーラを再生しようとするときに必要な再生の盾は一つだけである。
- 呪文や能力がパーマネントを破壊しようとして、代わりに陰影鎧を持つオーラが破壊された場合、その呪文や能力は「そのオーラを破壊した」ということになる。
- ダメージによる破壊は状況起因処理によるものであり、呪文や能力によるものではないことに注意。