Old Fogey

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(多相とバンドを組めるようになったのはM10ではなくローウィンブロックから、さらにそれ以前に霧衣の究極体とも組めたので特筆に値しないと判断)
 
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[[フェイジング]][[累加アップキープ]]、[[エコー]]、[[消散]]、[[他の〜とのバンド|他の恐竜とのバンド]]、[[プロテクション]]([[ホマリッド]])、[[雪かぶり]][[平地]][[土地渡り|渡り]]、[[側面攻撃]]、[[ランページ]]と、妙に古い[[キーワード能力]]が並んでいる。さらに、[[クリーチャー・タイプ]]の[[恐竜]]もこれ以前には[[アイスエイジ]]に登場した[[Pygmy Allosaurus]]の1体のみだったマイナー種族である(その1体も今はクリーチャー・タイプが変更されてしまった)。
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[[マジック:ザ・ギャザリング]]の(登場当時における)「過去の遺物」を寄せ集めたデザインの[[クリーチャー]]
  
[[Blast from the Past]]と対をなす「旧世代」のカードで、枠が[[スカージ]]以前までの物だったり([[タイプ行]]などが太字なので、正確には[[ポータル]]などに類する)、タイプ行が「恐竜の[[召喚]]」(Summon Dinosaur)だったり、更には[[Douglas Shuler|イラストレーターの誤植]]までそのまま。もちろん[[プレミアム・カード]]には流星マークまでついている。
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[[スカージ]]以前までの[[旧枠]]デザイン([[タイプ行]]などが太字なので、正確には[[ポータル]]などに類する)、しかもタイプ行は[[第6版]]ルール以前の「[[恐竜]]の[[召喚]]」(Summon Dinosaur)という表記で、更には[[Douglas Shuler|イラストレーターの誤植]]までそのまま。もちろん[[プレミアム・カード]]には流星マークまで。また性能面でも、ずらずらと並んだ[[キーワード能力]]はいずれも古くかつマニアック。クリーチャー・タイプの[[恐竜]]も、後にメジャーになるとはいえ当時は[[アイスエイジ]]の[[Pygmy Allosaurus]]の1体のみしか存在せず、[[オラクル]]で一時廃止されていたほどのマイナー[[種族]]。内容・外見ともに徹底して過去にこだわった作りである。
  
2マナで7/7と[[マナレシオ]]が非常に大きい。しかし[[フェイジング]][[エコー]][[消散]][[累加アップキープ]]があるため序盤に出しても制約が大きい。それに、これらの[[能力]]が同じカードにあるため処理も面倒である(なお、[[基本セット2010]]発売に伴うルール変更によって、フェイジングが領域の変更を行わなくなったため、通常エコー・コストを支払うことはない)。[[回避能力]]はあるものの、雪かぶり平地渡りとプロテクション(ホマリッド)なのでそこまで期待できない。ただ[[コールドスナップ]]の影響で渡りは強化されたと言えるし、側面攻撃とランページを持つため、クリーチャー同士の戦闘ではほぼ無敵である。複数並べた日には、互いの[[バンド]]によってさらなる猛威を振るうことだろう。[[ローウィン・ブロック]]の[[多相]]の登場でプロテクションの適用範囲が大きくなり、バンドを組めるクリーチャーが増えたのも嬉しい。
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*[[フレイバー・テキスト]]でも頑固じいさんっぷりを遺憾なく発揮している。[[4枚制限ルール]]も60枚ルールもない黎明期から遊んでいる彼から言わせれば、[[コレクター番号]]がつけられた[[エクソダス]]どころか、[[タップ・シンボル]]が制定された[[リバイズド]]から始めた連中すら新参者のガキなのだろう。
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{{フレイバーテキスト|最近のガキときたらやれコレクター番号だ目新しいタップシンボルだ。[[ブラック・ロータス/Black Lotus|ブラック・ロータス]]20枚と[[疫病ネズミ/Plague Rats|疫病ネズミ]]20枚。これこそが本当のマジックじゃ。}}
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*[[カード名]]だけではわかりづらいが{{Gatherer|id=74235}}は普通に[[恐竜]]である。こんなのが雪かぶり(現在で言う[[氷雪]])の[[平地]]を歩いていたらすぐにばれそうなものだが。
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**渡り能力に関しては、これ以前の唯一の恐竜である[[Pygmy Allosaurus]]から受け継いだものと思われる。雪かぶりの平地しか渡れないことについては、マイナー要素を愛してやまない彼なりの頑固なこだわりなのだろう。
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**マジック・プレイヤーであらせられるようなので、もしかしたら"Plain's Walker"と[[プレインズウォーカー/Planeswalker]]を掛けた洒落なのかもしれない。
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*恐竜である理由は、マイナー種族であるというだけでなく、「考え方が古い人」を俗に「恐竜のようなヤツ」「古代から生きている化石人間」という風に表現することを踏まえていると思われる。
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*[[2017年のオラクル更新#2017年12月のオラクル更新|2017年12月のオラクル更新]]で[[アン・カード]]の[[オラクル]]が現在の[[ルール]]に合わせた文章に変更されたのだが、このカードに関しては[[エコー]]・[[コスト]]が表記されるようになったのみ。通常なら真っ先に改められそうなタイプ行すらもそのままである辺り、その拘りがうかがえる。
  
[[永劫の中軸/Eon Hub]]で[[アップキープ]]を飛ばすのが最も有力。また、[[ブラストダーム/Blastoderm]]同様[[速攻]]をつけるのもよい。最後は[[手綱取り/Grab the Reins]]か何かで[[投げる|投げ]]よう。
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===過去要素===
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登場時点では「過去の遺物」の塊であったのだが、その後、各要素が順次再利用・復活されている。
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特に[[コールドスナップ]]と[[時のらせんブロック]]では、大半のキーワード能力が一気に復活。後者に至っては[[タイムシフト]]によって、突然[[旧枠]]デザインが混じるという視覚的おもしろさまでお株を奪われてしまった。[[クリーチャー・タイプ]]に関しても、[[ホマリッド]]は時のらせんブロックで、[[恐竜]]も[[イクサラン・ブロック]]で復活。ルーリング上の問題児で復活がほぼありえないとされていた[[フェイジング]]さえも、[[フェイズ・アウト]]のみと限定的ながら[[統率者2017]]を経て[[基本セット2021]]でスタンダードに復帰している。
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難攻不落と思われていた[[バンド]]さえも、[[Mystery Booster]]の[[Banding Sliver (playtest)]]で遂に登場。晴れてすべての要素が復活を果たした。ただし、Banding Sliverは準[[アン・カード]]と言って差し支えない[[Mystery Booster#R&D Playtest cards|R&D Playtest cards]]収録のカードなので、通常の[[フォーマット]]で使用できるカードにおいては、未だバンドのみが「過去の遺物」として留まっている。
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===実用性===
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2マナで7/7と[[マナレシオ]]が非常に大きい。しかし[[フェイジング]]と[[消散]]と[[累加アップキープ]]があるため序盤に出しても制約が大きい(後述の通り、[[エコー]]は実質無視できる)。それに、これらの[[能力]]が同じカードにあるため処理も面倒である。[[回避能力]]はあるものの、[[雪かぶり]][[平地]][[土地渡り|渡り]]と[[プロテクション]]([[ホマリッド]])なのでそこまで期待できない。ただ、後年に[[氷雪]]が再登場した影響で渡りは強化されたと言えるし、[[側面攻撃]]と[[ランページ]]を持つため、クリーチャー同士の戦闘ではそうそう打ち負けない。他の恐竜と併用した際は[[バンド]]によってさらなる猛威を振るうことだろう。[[多相]]の登場でプロテクションの適用範囲が大きくなり、バンドを組めるクリーチャーが増えたのも嬉しい(なお、[[基本セット2010]]で[[他の〜とのバンド]]のルールが変更される以前は、他のOld Fogeyとしか組めなかった)。
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[[永劫の中軸/Eon Hub]]で[[アップキープ]]を飛ばすと、エコーと消散と累加アップキープをまとめて無視できて強烈(フェイジングは[[アンタップ・ステップ]]に行われるので無視できない)。[[ブラストダーム/Blastoderm]]同様[[速攻]]をつけるのもよい。最後は[[投げ飛ばし/Fling]]などで[[投げる|投げ]]よう。
  
 
以下は[[Mark Rosewater]]によるFAQ(TIWDAWCC)から参考にした、簡単なガイド。
 
以下は[[Mark Rosewater]]によるFAQ(TIWDAWCC)から参考にした、簡単なガイド。
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|'''第2ターン'''||アンタップ・ステップの開始時に、これが[[フェイズ・アウト]]する。
 
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|'''第3ターン'''||[[フェイズ・イン]]する。アップキープに[[累加アップキープ]]を支払う。前のターンのアップキープより前からコントロールし続けているのでエコーは誘発しない。[[消散カウンター]]は残り2。
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|'''第3ターン'''||[[フェイズ・イン]]する。<br/>アップキープに[[累加アップキープ]](1回目)を支払う。<br/>前のターンのアップキープより前からコントロールし続けているので[[エコー]]は[[誘発]]しない。<br/>[[消散カウンター]]は残り2。
 
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|'''第4ターン'''||[[フェイズ・アウト]]する。
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|'''第5ターン'''||[[フェイズ・イン]]する。[[累加アップキープ]]を支払う。[[消散]]カウンターは残り1。
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|'''第5ターン'''||フェイズ・インする。<br/>エコーは誘発しない。<br/>累加アップキープ(2回目)を支払う。<br/>消散カウンターは残り1。
 
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|'''第9ターン'''||[[フェイズ・イン]]する。[[累加アップキープ]]を支払うまでもなく(支払いは可能)、[[消散]]のために生け贄に捧げられる。
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|'''第9ターン'''||フェイズ・インする。<br/>エコーは誘発しない。<br/>累加アップキープ(4回目)を支払うまでもなく(支払いは可能)、[[消散]]のために生け贄に捧げられる。
 
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この手順を冷静に見てみると、これが実は普通に強いクリーチャーであることがわかる。2[[ターン]]目に唱えれば、4ターン目には7/7+αで殴りかかれる。現在ではエコーを支払う必要がなくなったおかげで、維持のための[[マナ]]が激減し、たいした負担でもなくなった。
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この手順を冷静に見てみると、これが実は普通に強いクリーチャーであることがわかる。2ターン目に唱えれば、4ターン目には7/7+αで殴りかかれる。登場当初は累加アップキープに加えてエコーも支払う必要があったが、現在は不要になったおかげで維持のためのマナが激減し、たいした負担でもなくなった。
  
*現在の[[ルーリング]]に合わせた表記へ書き換えるとすれば、以下のようになる。[[エコー]]にはエコー・コストの表記が加わり、[[雪かぶり]]は[[氷雪]]に置き換えられることになる。
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*現在の[[ルーリング]]に合わせた表記へ書き換えるとすれば、以下のようになる。[[タイプ行]]にはこれが[[クリーチャー]]であることがしっかりと記され、[[雪かぶり]]は[[氷雪]]に置き換えられることになる。
  
 
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*現在のルールでは、エコー能力が誘発するタイミングはほぼない。これは[[基本セット2010]]発売に伴うルール変更によるものである。それ以前は、フェイズ・アウトは[[フェイズ・アウト|フェイズ・アウト領域]]に移動するという[[効果]]であった。[[フェイズ・イン]]の際に「ターンの開始時からコントロールしている」状態ではないため、エコー能力が誘発していた。
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**エコー能力が誘発する例としては、Old Fogeyが戦場に出てから2ターン目を迎える前に他の効果でフェイズ・アウトした場合や、[[停滞/Stasis]]などでアンタップ・ステップが飛ばされるためにフェイジングしない場合などがある。
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===その他===
 
*[[他の〜とのバンド]]を元から持っている唯一のカード。他にもプロテクション(ホマリッド)、雪かぶり平地渡り(氷雪平地渡り)を持つのはこのカードのみ。
 
*[[他の〜とのバンド]]を元から持っている唯一のカード。他にもプロテクション(ホマリッド)、雪かぶり平地渡り(氷雪平地渡り)を持つのはこのカードのみ。
 
*[[マジック:ザ・ギャザリング|マジック]]で最多の9個キーワード能力(のみ)を持つクリーチャー。次点は[[怒りの天使アクローマ/Akroma, Angel of Wrath]]の7個。
 
*[[マジック:ザ・ギャザリング|マジック]]で最多の9個キーワード能力(のみ)を持つクリーチャー。次点は[[怒りの天使アクローマ/Akroma, Angel of Wrath]]の7個。
*当時としては「過去の遺物」であったキーワード能力ばかりなのだが、その後の[[コールドスナップ]]で累加アップキープが復活、氷雪土地渡りを持つ新しいクリーチャーも現れた。さらに、過去の遺物がテーマの一端である[[時のらせんブロック]]では、側面攻撃と、[[タイムシフト]]限定ながらランページが再登場、ホマリッドにも新種が出現した。また、エコーの概念は拡張されてエコー・コストが加わり、消散は[[消失]]となって帰ってきた。フェイジングはさすがに登場しなかったが、[[フェイズ・アウト]]を利用していたクリーチャーである[[熱狂のイフリート/Frenetic Efreet]]がフェイズ・アウトを利用しない[[熱狂スリヴァー/Frenetic Sliver]]としてリメイクされた。バンドに関しても、その代替としてデザインされた(→[[コーの遊牧民/Nomads en-Kor]])[[ダメージ]][[移し変え]]能力を持つ[[コー]]一族の新顔、[[コーの先導/Outrider en-Kor]]が登場している。
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*[[インスタント]]に使える過去メカニズムを寄せ集めた[[Blast from the Past]]と対になっている。
**しかし恐竜の新登場だけはならず、次の[[ローウィン・ブロック]]登場に伴う[[2007年9月サブタイプ変更]]とルール更新により、[[黒枠]]から恐竜は完全消滅、Old Fogeyは最後で唯一の恐竜として、[[銀枠]]世界で生き続けることになった。
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**どちらの[[絵|イラスト]]にも[[Time Machine]]{{Gatherer|id=74342}})が登場している({{Gatherer|id=74235|Old Fogeyのイラスト}}、{{Gatherer|id=74227|Blast from the Pastのイラスト}})。
*このおじいさんが[[フレイバー・テキスト]]で語っているマジック論は素晴らしい。ちなみに[[コレクター番号]]がつけられたのは7年近く前の話であるし、[[タップ・シンボル]]の歴史も古い。
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**[[Unsanctioned]]でも対として[[再録]]。しかも同期のカードが[[新枠#ドミナリア以降のカード枠|ドミナリア枠]]で再録される中、揃って旧枠を固持している。さらにこちらは[[オラクル]]で訂正が入ったはずのエコー・コストを無視するという頑固っぷりを見せつけた({{Gatherer|id=479456|カード画像}})。
 
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{{フレイバーテキスト|最近のガキときたらやれコレクター番号だ目新しいタップシンボルだ。ブラック・ロータス20枚と疫病ネズミ20枚。これこそが本当のマジックじゃ。}}
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*{{日本語画像|Old Fogey|こんなの}}が雪かぶりの平地を歩いていたらすぐにばれそうなものだが、氷河期の恐竜で[[Pygmy Allosaurus]]がいるため、おそらくこの辺をいじったものだと思われる。
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**マジック[[プレイヤー]]であらせられるようなので、もしかしたら"Plain's Walker"と[[プレインズウォーカー/Planeswalker]]を掛けた洒落なのかもしれない。
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*イラストの背後で[[Time Machine]]が墜落している。
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*準公式訳の「頑固じいさん」と名前だけ聞くと、恐竜とはすぐに分からない。
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==参考==
 
==参考==
 
*[[カード個別評価:アンヒンジド]] - [[レア]]
 
*[[カード個別評価:アンヒンジド]] - [[レア]]
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__NOTOC__

2024年2月20日 (火) 22:26時点における最新版


Old Fogey (緑)(緑)
Summon — 恐竜(Dinosaur)

フェイジング、累加アップキープ(1)、エコー(緑)(緑)、消散3、他の恐竜(Dinosaur)とのバンド、プロテクション(ホマリッド(Homarid))、雪かぶり平地渡り、側面攻撃、ランページ2

7/7

マジック:ザ・ギャザリングの(登場当時における)「過去の遺物」を寄せ集めたデザインのクリーチャー

スカージ以前までの旧枠デザイン(タイプ行などが太字なので、正確にはポータルなどに類する)、しかもタイプ行は第6版ルール以前の「恐竜召喚」(Summon Dinosaur)という表記で、更にはイラストレーターの誤植までそのまま。もちろんプレミアム・カードには流星マークまで。また性能面でも、ずらずらと並んだキーワード能力はいずれも古くかつマニアック。クリーチャー・タイプの恐竜も、後にメジャーになるとはいえ当時はアイスエイジPygmy Allosaurusの1体のみしか存在せず、オラクルで一時廃止されていたほどのマイナー種族。内容・外見ともに徹底して過去にこだわった作りである。

最近のガキときたらやれコレクター番号だ目新しいタップシンボルだ。ブラック・ロータス20枚と疫病ネズミ20枚。これこそが本当のマジックじゃ。
  • カード名だけではわかりづらいがイラストは普通に恐竜である。こんなのが雪かぶり(現在で言う氷雪)の平地を歩いていたらすぐにばれそうなものだが。
    • 渡り能力に関しては、これ以前の唯一の恐竜であるPygmy Allosaurusから受け継いだものと思われる。雪かぶりの平地しか渡れないことについては、マイナー要素を愛してやまない彼なりの頑固なこだわりなのだろう。
    • マジック・プレイヤーであらせられるようなので、もしかしたら"Plain's Walker"とプレインズウォーカー/Planeswalkerを掛けた洒落なのかもしれない。
  • 恐竜である理由は、マイナー種族であるというだけでなく、「考え方が古い人」を俗に「恐竜のようなヤツ」「古代から生きている化石人間」という風に表現することを踏まえていると思われる。
  • 2017年12月のオラクル更新アン・カードオラクルが現在のルールに合わせた文章に変更されたのだが、このカードに関してはエコーコストが表記されるようになったのみ。通常なら真っ先に改められそうなタイプ行すらもそのままである辺り、その拘りがうかがえる。

[編集] 過去要素

登場時点では「過去の遺物」の塊であったのだが、その後、各要素が順次再利用・復活されている。

特にコールドスナップ時のらせんブロックでは、大半のキーワード能力が一気に復活。後者に至ってはタイムシフトによって、突然旧枠デザインが混じるという視覚的おもしろさまでお株を奪われてしまった。クリーチャー・タイプに関しても、ホマリッドは時のらせんブロックで、恐竜イクサラン・ブロックで復活。ルーリング上の問題児で復活がほぼありえないとされていたフェイジングさえも、フェイズ・アウトのみと限定的ながら統率者2017を経て基本セット2021でスタンダードに復帰している。

難攻不落と思われていたバンドさえも、Mystery BoosterBanding Sliver (playtest)で遂に登場。晴れてすべての要素が復活を果たした。ただし、Banding Sliverは準アン・カードと言って差し支えないR&D Playtest cards収録のカードなので、通常のフォーマットで使用できるカードにおいては、未だバンドのみが「過去の遺物」として留まっている。

[編集] 実用性

2マナで7/7とマナレシオが非常に大きい。しかしフェイジング消散累加アップキープがあるため序盤に出しても制約が大きい(後述の通り、エコーは実質無視できる)。それに、これらの能力が同じカードにあるため処理も面倒である。回避能力はあるものの、雪かぶり平地渡りプロテクションホマリッド)なのでそこまで期待できない。ただ、後年に氷雪が再登場した影響で渡りは強化されたと言えるし、側面攻撃ランページを持つため、クリーチャー同士の戦闘ではそうそう打ち負けない。他の恐竜と併用した際はバンドによってさらなる猛威を振るうことだろう。多相の登場でプロテクションの適用範囲が大きくなり、バンドを組めるクリーチャーが増えたのも嬉しい(なお、基本セット2010他の〜とのバンドのルールが変更される以前は、他のOld Fogeyとしか組めなかった)。

永劫の中軸/Eon Hubアップキープを飛ばすと、エコーと消散と累加アップキープをまとめて無視できて強烈(フェイジングはアンタップ・ステップに行われるので無視できない)。ブラストダーム/Blastoderm同様速攻をつけるのもよい。最後は投げ飛ばし/Flingなどで投げよう。

以下はMark RosewaterによるFAQ(TIWDAWCC)から参考にした、簡単なガイド。

第1ターン Old Fogeyを唱える
第2ターン アンタップ・ステップの開始時に、これがフェイズ・アウトする。
第3ターン フェイズ・インする。
アップキープに累加アップキープ(1回目)を支払う。
前のターンのアップキープより前からコントロールし続けているのでエコー誘発しない。
消散カウンターは残り2。
第4ターン フェイズ・アウトする。
第5ターン フェイズ・インする。
エコーは誘発しない。
累加アップキープ(2回目)を支払う。
消散カウンターは残り1。
第6ターン フェイズ・アウトする。
第7ターン フェイズ・インする。
エコーは誘発しない。
累加アップキープ(3回目)を支払う。
消散カウンターは無くなる。
第8ターン フェイズ・アウトする。
第9ターン フェイズ・インする。
エコーは誘発しない。
累加アップキープ(4回目)を支払うまでもなく(支払いは可能)、消散のために生け贄に捧げられる。

この手順を冷静に見てみると、これが実は普通に強いクリーチャーであることがわかる。2ターン目に唱えれば、4ターン目には7/7+αで殴りかかれる。登場当初は累加アップキープに加えてエコーも支払う必要があったが、現在は不要になったおかげで維持のためのマナが激減し、たいした負担でもなくなった。


非公式/非実在カード

Old Fogey (緑)(緑)
クリーチャー ― 恐竜(Dinosaur)

フェイジング、累加アップキープ(1)、エコー(緑)(緑)、消散3、他の恐竜(Dinosaur)とのバンド、プロテクション(ホマリッド)、氷雪平地渡り、側面攻撃、ランページ2

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  • 現在のルールでは、エコー能力が誘発するタイミングはほぼない。これは基本セット2010発売に伴うルール変更によるものである。それ以前は、フェイズ・アウトはフェイズ・アウト領域に移動するという効果であった。フェイズ・インの際に「ターンの開始時からコントロールしている」状態ではないため、エコー能力が誘発していた。
    • エコー能力が誘発する例としては、Old Fogeyが戦場に出てから2ターン目を迎える前に他の効果でフェイズ・アウトした場合や、停滞/Stasisなどでアンタップ・ステップが飛ばされるためにフェイジングしない場合などがある。

[編集] その他

[編集] 参考

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