証拠収集

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==定義==
 
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「'''証拠収集 N'''を行う/''Collect Evidence N''」とは、「[[あなた]]の[[墓地]]にある[[カード]]を、[[マナ総量]]の合計がN以上になるように選んで[[追放]]する」を意味する。
 
「'''証拠収集 N'''を行う/''Collect Evidence N''」とは、「[[あなた]]の[[墓地]]にある[[カード]]を、[[マナ総量]]の合計がN以上になるように選んで[[追放]]する」を意味する。
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墓地にあるカードを要求されたマナ総量以上になるよう追放できない場合、その[[プレイヤー]]は「証拠収集を行う」という選択肢自体を選べない。
  
 
==解説==
 
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カルロフ邸殺人事件で初登場し、[[Ravnica: Cluedo Edition]]で再登場した。
 
カルロフ邸殺人事件で初登場し、[[Ravnica: Cluedo Edition]]で再登場した。
  
カルロフ邸殺人事件では全[[色]]に証拠収集を行うカードが存在するが、特に[[青]]と[[緑]]に多く、この2[[色の組み合わせ]]の[[リミテッド]]・[[アーキタイプ]]となっている。証拠収集の使われ方はさまざまで、[[起動コスト]]に含まれていたり、呪文の[[追加コスト]]や[[誘発型能力]]の[[コスト]]として[[支払う]]ことでボーナスを得られるもの、果ては[[護法]]で[[対戦相手]]に要求するコストなどにも使用されている。また、他のカードの証拠収集も[[誘発条件]]にできる[[能力]]が存在する。同[[セット]]に収録されている[[分割カード]]は墓地でのマナ総量が両側の合計値になるため相性が良い。
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カルロフ邸殺人事件では全[[色]]に証拠収集を行うカードが存在するが、特に[[青]]と[[緑]]に多く、この2[[色の組み合わせ]]の[[リミテッド]]・[[アーキタイプ]]となっている。証拠収集の使われ方はさまざまで、[[起動コスト]]に含まれていたり、呪文の[[追加コスト]]や[[誘発型能力]]の[[コスト]]として[[支払う]]ことでボーナスを得られるもの、果ては[[護法]]で[[対戦相手]]に要求するコストなどにも使用されている。また、他のカードの証拠収集も[[誘発条件]]にできる[[能力]]が存在する。同[[セット]]に収録されている[[分割カード]]は、墓地でのマナ総量が両側の合計値になるため相性が良い。
  
 
==ルール==
 
==ルール==
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*要求されたマナ総量分のカードを追放できれば、それ以上に余分なカードを追放してもよい。
 
*要求されたマナ総量分のカードを追放できれば、それ以上に余分なカードを追放してもよい。
 
**例2)証拠収集6を行う効果で、マナ総量が5と1のカード計2枚を追放することも、マナ総量5と1と3と0の計4枚を追放することのいずれも適正である。
 
**例2)証拠収集6を行う効果で、マナ総量が5と1のカード計2枚を追放することも、マナ総量5と1と3と0の計4枚を追放することのいずれも適正である。
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*証拠収集は墓地のカードを[[対象]]にしていない。[[敬虔な新米、デニック/Dennick, Pious Apprentice]]などの影響下でも行うことができる。
 
*[[呪文]]を[[唱える]]ためのコストや、[[起動型能力]]のコストで証拠収集を行う場合、それらの[[総コスト]]が支払われるまでの間に[[優先権]]は発生しない。したがって、一度宣言されたならば[[対応して]]墓地を追放したりして妨害することはできない。
 
*[[呪文]]を[[唱える]]ためのコストや、[[起動型能力]]のコストで証拠収集を行う場合、それらの[[総コスト]]が支払われるまでの間に[[優先権]]は発生しない。したがって、一度宣言されたならば[[対応して]]墓地を追放したりして妨害することはできない。
 
**[[偵察監視員/Surveillance Monitor]]など、[[誘発型能力]]の[[解決]]中のコストで情報収集を行う場合は、それの解決前に優先権が発生するので妨害できる。
 
**[[偵察監視員/Surveillance Monitor]]など、[[誘発型能力]]の[[解決]]中のコストで情報収集を行う場合は、それの解決前に優先権が発生するので妨害できる。
*Nの値が0であっても、あなたは証拠収集を行ったことになる。
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*[[唱える]]ための追加コストとして証拠収集を行う呪文は、証拠収集を行ったかを参照する能力を持つ場合がある。これらの能力は[[関連している能力]]である。
**[[ルール・テキスト]]に証拠収集0と書かれたカードは存在しないが、[[罪人の焼却者/Incinerator of the Guilty]]などの証拠収集[[X]]を行うカードで行える。
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**こうしたカードの持つ「証拠収集を行ったなら」という追加効果は、それ自身が元々持つ証拠収集を行った場合にのみ機能する。例えば、[[花粉の分析/Analyze the Pollen]][[陰謀の解明者/Conspiracy Unraveler]]による証拠収集10"のみ"を用いて唱えた場合、花粉の分析が持つ「証拠収集を行ったなら」の追加効果は発生しない。
*証拠収集は墓地のカードを[[対象]]にしていない。[[敬虔な新米、デニック/Dennick, Pious Apprentice]]などの影響下でも行うことができる。
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*「証拠収集0を行う」場合、カードを1枚も追放しなくとも証拠収集を行ったことにできる<ref>[https://twitter.com/dunkatog/status/1754645207965208808?s=43 @Dunkatog](X/Twitter [[2024年]]2月6日 ルール・マネージャー[[Jess Dunks]])</ref>。この場合も、「証拠収集を行うたび」を誘発条件とした能力が誘発する。
===未確定情報===
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**カルロフ邸殺人事件現在、[[ルール・テキスト]]に証拠収集0と書かれたカードは存在しないが、[[緊急の検死/Urgent Necropsy]]などの証拠収集[[X]]を行うカードで行える。
*リリースノートの範囲では、「情報収集0を行う」場合にカードを追放する必要があるのかが明示されていない。
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==開発秘話==
 
==開発秘話==
 
「証拠収集」という要素を[[トップダウン・デザイン|トップダウン]]で[[メカニズム]]に落とし込むにあたり、「収集」するというのは何かリソースを獲得することに結びつけられた。殺人ミステリーでは死亡した人物とその過去を調べて事件を解明するということが多いため、死者や過去と関連付けられる"墓地"をリソースとすることに決まった。
 
「証拠収集」という要素を[[トップダウン・デザイン|トップダウン]]で[[メカニズム]]に落とし込むにあたり、「収集」するというのは何かリソースを獲得することに結びつけられた。殺人ミステリーでは死亡した人物とその過去を調べて事件を解明するということが多いため、死者や過去と関連付けられる"墓地"をリソースとすることに決まった。
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*[[キーワード処理]]
 
*[[キーワード処理]]
 
*[[ルーリング]]
 
*[[ルーリング]]
 
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{{#cr:{{キーワード処理のCR番号|証拠収集}}}}
<!-- {{#cr:{{キーワード処理のCR番号|証拠収集}}}}-->
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2024年2月8日 (木) 00:42時点における版

証拠収集/Collect Evidenceとは、キーワード処理の一種。カルロフ邸殺人事件で初登場した。


Analyze the Pollen / 花粉の分析 (緑)
ソーサリー

この呪文を唱えるための追加コストとして、証拠収集8を行ってもよい。(あなたの墓地にあるカードを、 マナ総量の合計が8以上になるように選んで追放する。)
あなたのライブラリーから基本土地・カード1枚を探す。証拠収集を行ったなら、代わりにあなたのライブラリーからクリーチャーや土地であるカード1枚を探す。そのカードを公開し、あなたの手札に加える。その後、ライブラリーを切り直す。



Surveillance Monitor / 偵察監視員 (3)(青)
クリーチャー ― ヴィダルケン(Vedalken) 探偵(Detective)

偵察監視員が戦場に出たとき、証拠収集4を行ってもよい。(あなたの墓地にあるカードを、マナ総量の合計が4以上になるように選んで追放する。)
あなたが証拠収集を行うたび、飛行を持つ無色の1/1の飛行機械(Thopter)アーティファクト・クリーチャー・トークン1体を生成する。

3/3


カードテキストは仮のものです。Whisper更新時に置き換えをお願いします。

目次

定義

証拠収集 Nを行う/Collect Evidence N」とは、「あなた墓地にあるカードを、マナ総量の合計がN以上になるように選んで追放する」を意味する。

墓地にあるカードを要求されたマナ総量以上になるよう追放できない場合、そのプレイヤーは「証拠収集を行う」という選択肢自体を選べない。

解説

墓地のカードを証拠として集めることで、事件を解決に導くフレイバーメカニズム

カルロフ邸殺人事件で初登場し、Ravnica: Cluedo Editionで再登場した。

カルロフ邸殺人事件では全に証拠収集を行うカードが存在するが、特にに多く、この2色の組み合わせリミテッドアーキタイプとなっている。証拠収集の使われ方はさまざまで、起動コストに含まれていたり、呪文の追加コスト誘発型能力コストとして支払うことでボーナスを得られるもの、果ては護法対戦相手に要求するコストなどにも使用されている。また、他のカードの証拠収集も誘発条件にできる能力が存在する。同セットに収録されている分割カードは、墓地でのマナ総量が両側の合計値になるため相性が良い。

ルール

マナ総量に関する基本的なルールマナ総量を参照。

  • 証拠収集を行えるのは要求されたマナ総量を満たせる場合だけである。
    • 例1)証拠収集6を行う効果で、マナ総量5のカード1枚だけを追放するといったことはできない。
  • 要求されたマナ総量分のカードを追放できれば、それ以上に余分なカードを追放してもよい。
    • 例2)証拠収集6を行う効果で、マナ総量が5と1のカード計2枚を追放することも、マナ総量5と1と3と0の計4枚を追放することのいずれも適正である。
  • 証拠収集は墓地のカードを対象にしていない。敬虔な新米、デニック/Dennick, Pious Apprenticeなどの影響下でも行うことができる。
  • 呪文唱えるためのコストや、起動型能力のコストで証拠収集を行う場合、それらの総コストが支払われるまでの間に優先権は発生しない。したがって、一度宣言されたならば対応して墓地を追放したりして妨害することはできない。
  • 唱えるための追加コストとして証拠収集を行う呪文は、証拠収集を行ったかを参照する能力を持つ場合がある。これらの能力は関連している能力である。
    • こうしたカードの持つ「証拠収集を行ったなら」という追加効果は、それ自身が元々持つ証拠収集を行った場合にのみ機能する。例えば、花粉の分析/Analyze the Pollen陰謀の解明者/Conspiracy Unravelerによる証拠収集10"のみ"を用いて唱えた場合、花粉の分析が持つ「証拠収集を行ったなら」の追加効果は発生しない。
  • 「証拠収集0を行う」場合、カードを1枚も追放しなくとも証拠収集を行ったことにできる[1]。この場合も、「証拠収集を行うたび」を誘発条件とした能力が誘発する。

開発秘話

「証拠収集」という要素をトップダウンメカニズムに落とし込むにあたり、「収集」するというのは何かリソースを獲得することに結びつけられた。殺人ミステリーでは死亡した人物とその過去を調べて事件を解明するということが多いため、死者や過去と関連付けられる"墓地"をリソースとすることに決まった。

証拠を「収集」するという観点から、墓地のカードを追放するというアイデアを開発部は好んだ。他の墓地をリソースとするメカニズムとの差別化のため、追放したカードの合計マナ総量を扱うことになった。当初は要求するマナ総量が6で統一されていたが、カードパワーを調整するためのツマミとして6以外の値も導入された[2]

脚注

  1. @Dunkatog(X/Twitter 2024年2月6日 ルール・マネージャーJess Dunks
  2. Getting Away with Murders at Karlov Manor, Part 2/『カルロフ邸殺人事件』をやり遂げる その2Making Magic 2024年1月22日 Mark Rosewater著)

参考

引用:総合ルール 20231117.0

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