役割

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2023年9月7日 (木) 00:09時点における版

役割/Roleは、エンチャント・タイプの1つ。オーラトークンのみに用いられているサブタイプであり、特有のルールを持つ。


Protective Parents / 庇う両親 (2)(白)
クリーチャー — 人間(Human) 農民(Peasant)

庇う両親が死亡したとき、あなたがコントロールしているクリーチャー最大1体を対象とする。若き英雄(Young Hero)・役割(Role)トークン1つをそれについた状態で生成する。(あなたがコントロールしている役割がすでにそれについていたなら、その役割を墓地に置く。エンチャントしているクリーチャーは、「このクリーチャーが攻撃するたび、これのタフネスが3以下である場合、これの上に+1/+1カウンター1個を置く。」を持つ。)

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目次

ルール

パーマネント1つに同一のプレイヤーコントロールしている複数の役割がついている場合、タイムスタンプ順で最も新しい1つを除き、それらの役割はオーナー墓地に置かれる。これは状況起因処理である。

効果が「○○・役割(Role)・トークン生成する」場合、名前が○○で、エンチャントクリーチャー)と以下の能力を持つ無色エンチャントオーラ・役割トークンを生成する(定義済みのトークン)。

役割の名前と能力対応表

  • 「エンチャントしているクリーチャーは」を、「~は」の形で省略して表記しています。
名前 能力
呪われし者/Cursed ~は基本のパワーとタフネスが1/1になる。
怪物/Monster ~は+1/+1の修整を受けトランプルを持つ。
王族/Royal ~は+1/+1の修整を受け護法(1)を持つ。
魔術師/Sorcerer ~は+1/+1の修整を受け「このクリーチャー攻撃するたび、占術1を行う。」を持つ。
ひねくれ者/Wicked ~は+1/+1の修整を受ける。
このオーラが戦場から墓地に置かれたとき、各対戦相手はそれぞれ1点のライフ失う
若き英雄/Young Hero ~は「このクリーチャーが攻撃するたび、これのタフネスが3以下である場合、これの上に+1/+1カウンター1個を置く。」を持つ。
聖者/Virtuous ~はあなたがコントロールしているエンチャント1つにつき+1/+1の修整を受ける。

解説

英雄や怪物など、童話における登場人物の立ち位置を表現したサブタイプエルドレインの森で新設された。

エルドレインの森では全無色は除く)に役割を生成するカードが存在し、同セットでフィーチャーされているエンチャントテーマや新能力協約祝祭とのシナジーを形成している。エルドレインの森では6種の役割が使用されており、唯一使われていない聖者はエルドレインの森統率者デッキ僻境宮廷のエリヴェア/Ellivere of the Wild Courtによってのみ生成される。

  • エルドレインの森およびエルドレインの森統率者デッキでは、2種類の役割がそれぞれ逆向きに印刷されたトークン・カードが封入されている[1]
    • 印刷されている役割の組み合わせは、エルドレインの森は「怪物&魔術師」、「王族&若き英雄」、「ひねくれ者&呪われし者」。統率者デッキは両面トークン・カードで、「怪物&聖者/王族&聖者」、「魔術師&聖者/怪物&聖者」。
    • 呪われし者&ひねくれ者は、イラストが互いに入れ替わっているというミスがある[2]。名前と能力の組み合わせ自体は適切なので、使用上の問題はない。MTGアリーナでは適切な組み合わせになっている。
  • ごとに得意とする役割が設定されており、その内訳は以下の通り[3]
    • :王族、魔術師、若き英雄
    • :呪われし者、魔術師、
    • :呪われし者、ひねくれ者
    • :怪物、ひねくれ者、若き英雄
    • :怪物、王族
  • 「ひねくれ者」はあまり適切な訳とは言えない。この役割は童話の悪役をイメージして作られたものなので[3]、単に「性格がねじれている」という意味のひねくれ者では意味が伝わりにくいのである。「邪悪な」、あるいは直接的に「悪者」などと訳すのが適切であろう。

ルール

  • それぞれの役割のコントローラーが異なるなら、1体のクリーチャーに複数の役割がついていても問題ない。
  • 注釈文ではまず既存の役割をはずしてから新しい役割をつけるよう書いてあるが、実際は状況起因処理によるものなので役割をつけた呪文能力解決後に古い役割をはずす。ルール上は違いが出ることは通常は無い。
  • 同一プレイヤーコントロールする複数の役割が(倍増の季節/Doubling Seasonなどで)同時にクリーチャー1体についた場合、そのプレイヤーは新たについた役割のうちどれを残すか(どれが最も新しいタイムスタンプを持つかCR:613.7m)を決める。
  • 定義済みの役割・トークン各種の名前は役割名そのままである。例えば、「呪われし者・役割・トークン」を生成すると指示された場合、生成されたトークンの名前は《呪われし者/Cursed》である。宝物などと異なり、《呪われし者・トークン/Cursed Token》という名にはならない。

以下は役割そのもののルールではないが、深く紐づいた事象であるためこちらで説明する。

  • 役割・トークン生成する呪文能力には対象を取るものが存在する。それの解決時にすべての対象が不正な対象になっていた場合、呪文や能力は立ち消え、役割も生成されない。
  • プロテクション(エンチャント)などによって役割トークンを適正につけられない状態で役割を生成しようとする場合、それは生成されない(CR:303.4i)。
  • 役割を生成する効果が役割をつけるクリーチャーを対象としていない場合、その役割を呪禁被覆を持つクリーチャーにエンチャントしてよい(CR:303.4f)。
  • トークンのコントローラーはそれを生成したプレイヤーである(CR:111.2)。
  • 役割を生成する効果は効果内で指定したクリーチャーにつけた状態で生成するので、倍増の季節などで役割を複数生成するように置換しても、必ずそのクリーチャーにつけた状態で複数生成され、上述のルールで1つしか残せない。
各役割のルール
王族
若き英雄

開発秘話

このメカニズムは「複数の童話を混ぜ合わせる」というエルドレインの森のテーマを表現するために生み出されたものである。クリーチャーに童話の役割を与えるというコンセプトはラベル[注釈 1]カウンター紋章履修/講義のようなサイドボード利用などでも試されていたが、最終的にシナジーや対策しやすさ、理解しやすさの観点からオーラ・トークンになった[4]。これにより他の効果のオマケとして手軽にオーラを生み出せるようになったため、祝祭協約のデザインにも繋がった[5]

役割は多くのカードのリソースとして用いられるため、各役割のカードパワーはなるべく均一であるべきとされた。そのため、多くの役割は+1/+1修整を共通して持っている[3]

脚注

注釈

  1. 「ラベル」というルール用語はなく、説明もないので詳細は不明だが、怪物化における「怪物的」や昇殿における「都市の承認」などの記号の類を指していると思われる。
  2. 「木人」は「木こり」の誤訳と思われる

出典

  1. The Tokens of Wilds of Eldraine/『エルドレインの森』のトークンDaily MTG 2023年8月24日 Jubilee Finnegan著)
  2. @imdanielholtDaniel HoltのTwitter 2023年8月16日)
  3. 3.0 3.1 3.2 Wilds Story, Part 2/『森』の話 その2(Making Magic 2023年8月21日 Mark Rosewater著)
  4. 4.0 4.1 Wilds of Eldraine Vision Design Handoff Document, Part 1/『エルドレインの森』展望デザイン提出文書 その1Making Magic 2023年8月28日 Mark Rosewater著)
  5. 5.0 5.1 Wilds Story, Part 1/『森』の話 その1Making Magic 2023年8月15日 Mark Rosewater著)

参考

引用:総合ルール 20231117.0

引用:総合ルール 20231117.0

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