オルゾヴァの幽霊議員/Ghost Council of Orzhova
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2021年2月14日 (日) 17:00時点における版
白黒のギルドであるオルゾフ組を支配する存在。4マナで4/4というスペックに加え、ETB能力と解放/Liberateを内蔵した良クリーチャー。だが4ターン目に白黒2マナずつを揃えるのは楽ではないので、3色以上のデッキでは厳しいか。
その起動型能力により全体・単体を問わず除去に強く、戦場に戻ってくる際にETBでライフを奪うという、対戦相手から見ればかなりやっかいなクリーチャーである。ギルドパクト発売当初は当て逃げが可能であったため、複数体が相打ちになりそうな状況から幽霊議員を追放することで、ボード・アドバンテージを得ることすら可能であった(相手のクリーチャー2体を倒しつつ、こちらは幽霊議員1体が生き残る)。
軽さと除去耐性、そしてパワー以上の打撃力が功を奏し、オルゾフ・アグロなど白黒中速ビートダウンのフィニッシャーとして活躍した。
- 能力で戦場に戻っても、呪文を唱えたわけではないのでスピリットクラフトは誘発しない。
- 能力の起動に生け贄(他者の魂?)を必要とするあたりが悪霊チック。生け贄としてはスピリットやコウモリのトークン、セレズニアの苗木・クリーチャー・トークンなどが手頃。
- 憑依持ちクリーチャーを好きなタイミングで憑依させたいときにも使える。
- 能力の起動コストとして、自身を生け贄に捧げることもできる。他にクリーチャーをコントロールしていない状態で何らかの呪文の対象になったとき、それを立ち消えさせたいときには有効。
- 固有の名前を持たないのは議員集団全体を指しているからだろうか。あるいはそれも「幽霊」たる所以か。
- 背景設定も考慮すると、カード名は「幽霊議会」の方が適切かもしれない。もっともクリーチャーなのであえてこう訳した可能性もあるが。
- ギルド指導者サイクルの中では最も軽い。サイクル共通の「ダブル・ダブルシンボル」ともいうべきマナ・コストの制約の関係上、4マナは最少のコスト設定である。
- そのため色拘束が非常にきついが、偶然か意図したものか、「軽いが色拘束が強いカードが多い」という白と黒の特性をうまく表現できている。
- これが軽いのは絶望の天使/Angel of Despairとの差別化の意味もあるのかもしれない。しかしこの軽さが災いしてか、商品パッケージなどにおける看板役は絶望の天使に取られてしまった。
- 開発段階で削られてしまったフレイバー・テキストが存在する[1]。能力のドレインや生け贄も税金を取るというイメージなのだろうか。
"Hand over your tithe, breather."(税を渡したまえ、生ある者よ。)
関連カード
サイクル
ラヴニカ・ブロックの、ギルドの色のマナを2つずつ含む伝説のクリーチャーのサイクル。ギルド指導者(Guild Leader)サイクルとも呼ばれ、その多くはギルドで指導者的な役割を担っている。
- ボロスの大天使、ラジア/Razia, Boros Archangel
- 議事会の合唱者/Chorus of the Conclave
- 秘密の王、ザデック/Szadek, Lord of Secrets
- 石の死の姉妹/Sisters of Stone Death
- オルゾヴァの幽霊議員/Ghost Council of Orzhova
- 腹音鳴らし/Borborygmos
- 火想者ニヴ=ミゼット/Niv-Mizzet, the Firemind
参考
- ↑ The Italicized World of Guildpact(Feature 2006年2月13日)
- 壁紙(WotC Arcana 2006年3月31日)
- 議員は特権階級(WotC Feature 2006年1月18日 文:Zvi Mowshowitz)
- 金のように(Making Magic 2018年9月4日)
- オルゾフ組/The Orzhov Syndicate(背景世界/ストーリー用語)
- オルゾヴァ/Orzhova(背景世界/ストーリー用語)
- 一時的に追放するカード
- カード個別評価:ギルドパクト - レア
- カード個別評価:モダンマスターズ2015 - レア