獲物貫き、オボシュ/Obosh, the Preypiercer
提供:MTG Wiki
3行: | 3行: | ||
[[黒赤]][[混成カード|混成]]の[[伝説の]][[ヘリオン]]・[[ホラー]]。[[デッキ]]の[[土地]]以外の[[カード]]の[[マナ・コスト#点数で見たマナ・コスト|点数で見たマナ・コスト]]がすべて奇数なら[[相棒]]にできる。 | [[黒赤]][[混成カード|混成]]の[[伝説の]][[ヘリオン]]・[[ホラー]]。[[デッキ]]の[[土地]]以外の[[カード]]の[[マナ・コスト#点数で見たマナ・コスト|点数で見たマナ・コスト]]がすべて奇数なら[[相棒]]にできる。 | ||
− | + | [[マナカーブ]]の概念に真っ向から逆らう相棒の条件は、決して軽視できるものではない。しかしながら1[[マナ]]域を多めに[[積む|積み]]、3マナ域を添えたような構成のデッキであれば、偶数[[ターン]]のマナもあまり無駄にせずに済む。5マナのこのカードはマナカーブの頂点、あるいは[[マナフラッド]]受けとして運用するとよいだろう。 | |
− | + | [[ダメージ]]を2倍にする[[能力]]は[[クリーチャー]]の[[パワー]]を実質的に2倍にするようなものであり、[[戦闘]]や[[ダメージレース]]を大きく有利にしてくれる。オボシュ自身も実質6/5となる。もちろん、[[赤]]の[[火力]]や[[黒]]の一部の[[ドレイン]]との[[シナジー]]も強力。 | |
+ | |||
+ | [[スタンダード]]では[[サクリファイス#ラヴニカのギルド~基本セット2021期|ラクドス・サクリファイス]]で採用されることがある。もともと1マナと3マナに[[キーカード]]が集中しているデッキなので相棒条件は厳しくなく、[[戦場]]に出れば[[鋸刃蠍/Serrated Scorpion]]や[[波乱の悪魔/Mayhem Devil]]が飛ばすダメージを2倍にしてくれる。[[真夜中の死神/Midnight Reaper]]との[[ディスシナジー]]には注意。 | ||
+ | |||
+ | [[パイオニア]]では、2ターン目3マナ域を実現する[[ラノワールのエルフ/Llanowar Elves]]と[[エルフの神秘家/Elvish Mystic]]を使うことで無理なく相棒条件を満たすことができ、これを利用した[[ステロイド#パイオニア|グルール・アグロ]]が結果を残している。 | ||
==[[ルール]]== | ==[[ルール]]== | ||
11行: | 15行: | ||
*[[マナ・コスト]]に[[X]]が含まれる場合、それは0として扱う。 | *[[マナ・コスト]]に[[X]]が含まれる場合、それは0として扱う。 | ||
*点数で見たマナ・コストが0のカードは、点数で見たマナ・コストが偶数である。 | *点数で見たマナ・コストが0のカードは、点数で見たマナ・コストが偶数である。 | ||
− | *[[分割カード]] | + | *[[分割カード]]はそのマナ・コストの両方を合わせた点数で見たマナ・コストを持つ。例えば[[孵化+不和/Incubation+Incongruity]]の点数で見たマナ・コストは4であり、デッキに入れることができない。 |
*[[当事者カード]]は[[クリーチャー]]の側の点数で見たマナ・コストしか数えない。 | *[[当事者カード]]は[[クリーチャー]]の側の点数で見たマナ・コストしか数えない。 | ||
===[[置換効果]]=== | ===[[置換効果]]=== | ||
− | * [[ラースの灼熱洞/Furnace of Rath#ルール]]を参照。 | + | *基本的なルールは[[ラースの灼熱洞/Furnace of Rath#ルール]]を参照。 |
+ | **[[ライフ]]を失わせる[[効果]]は2倍にならない。特にドレインは、ダメージを[[与える]]もの([[鋸刃蠍/Serrated Scorpion]]など)とライフを失わせるもの([[大釜の使い魔/Cauldron Familiar]]など)が混在しているので注意が必要。 | ||
+ | *[[呪文]]が[[解決]]時にダメージを与える場合、[[スタック]]における点数で見たマナ・コストが奇数かどうかを見る。したがってオボシュの相棒条件を満たしているカードであっても、ダメージは2倍にならないことがある。[[X火力]]や[[砕骨の巨人/Bonecrusher Giant|踏みつけ/Stomp]]など。 | ||
==関連カード== | ==関連カード== |
2020年4月21日 (火) 13:28時点における版
伝説のクリーチャー — ヘリオン(Hellion) ホラー(Horror)
相棒 ― あなたの開始時のデッキに、マナ総量が奇数のカードと土地カードのみが入っていること。(このカードがあなたの選んだ相棒であるなら、ソーサリーとして(3)を支払うことでゲームの外部からそれをあなたの手札に加えてもよい。)
あなたがコントロールしていてマナ総量が奇数である発生源がパーマネントやプレイヤーにダメージを与えるなら、代わりに、それはそのパーマネントかプレイヤーにその点数の2倍のダメージを与える。
黒赤混成の伝説のヘリオン・ホラー。デッキの土地以外のカードの点数で見たマナ・コストがすべて奇数なら相棒にできる。
マナカーブの概念に真っ向から逆らう相棒の条件は、決して軽視できるものではない。しかしながら1マナ域を多めに積み、3マナ域を添えたような構成のデッキであれば、偶数ターンのマナもあまり無駄にせずに済む。5マナのこのカードはマナカーブの頂点、あるいはマナフラッド受けとして運用するとよいだろう。
ダメージを2倍にする能力はクリーチャーのパワーを実質的に2倍にするようなものであり、戦闘やダメージレースを大きく有利にしてくれる。オボシュ自身も実質6/5となる。もちろん、赤の火力や黒の一部のドレインとのシナジーも強力。
スタンダードではラクドス・サクリファイスで採用されることがある。もともと1マナと3マナにキーカードが集中しているデッキなので相棒条件は厳しくなく、戦場に出れば鋸刃蠍/Serrated Scorpionや波乱の悪魔/Mayhem Devilが飛ばすダメージを2倍にしてくれる。真夜中の死神/Midnight Reaperとのディスシナジーには注意。
パイオニアでは、2ターン目3マナ域を実現するラノワールのエルフ/Llanowar Elvesとエルフの神秘家/Elvish Mysticを使うことで無理なく相棒条件を満たすことができ、これを利用したグルール・アグロが結果を残している。
ルール
相棒の条件
- マナ・コストにXが含まれる場合、それは0として扱う。
- 点数で見たマナ・コストが0のカードは、点数で見たマナ・コストが偶数である。
- 分割カードはそのマナ・コストの両方を合わせた点数で見たマナ・コストを持つ。例えば孵化+不和/Incubation+Incongruityの点数で見たマナ・コストは4であり、デッキに入れることができない。
- 当事者カードはクリーチャーの側の点数で見たマナ・コストしか数えない。
置換効果
- 基本的なルールはラースの灼熱洞/Furnace of Rath#ルールを参照。
- ライフを失わせる効果は2倍にならない。特にドレインは、ダメージを与えるもの(鋸刃蠍/Serrated Scorpionなど)とライフを失わせるもの(大釜の使い魔/Cauldron Familiarなど)が混在しているので注意が必要。
- 呪文が解決時にダメージを与える場合、スタックにおける点数で見たマナ・コストが奇数かどうかを見る。したがってオボシュの相棒条件を満たしているカードであっても、ダメージは2倍にならないことがある。X火力や踏みつけ/Stompなど。
関連カード
サイクル
イコリア:巨獣の棲処の相棒クリーチャーサイクル。混成カードの伝説のクリーチャーで、それぞれ異なる条件の相棒能力を持つ。稀少度はレア。
- 空を放浪するもの、ヨーリオン/Yorion, Sky Nomad(白青)
- 夢の巣のルールス/Lurrus of the Dream-Den(白黒)
- 深海の破滅、ジャイルーダ/Gyruda, Doom of Depths(青黒)
- 呪文追い、ルーツリー/Lutri, the Spellchaser(青赤)
- 獲物貫き、オボシュ/Obosh, the Preypiercer(黒赤)
- 集めるもの、ウモーリ/Umori, the Collector(黒緑)
- 湧き出る源、ジェガンサ/Jegantha, the Wellspring(赤緑)
- 黎明起こし、ザーダ/Zirda, the Dawnwaker(赤白)
- 孤児護り、カヒーラ/Kaheera, the Orphanguard(緑白)
- 巨智、ケルーガ/Keruga, the Macrosage(緑青)
ストーリー
オボシュ/Oboshはイコリア/Ikoriaに棲む、恐ろしいヘリオンの怪物(イラスト)。
ビビアン/Vivienがこのヘリオンに遭遇したとき、彼女が最初に感じた本能は、この生物が何本の脚を持っているのか数えたいというものだった。次に感じた本能は、安全なところまで離れたうえで、この生物が何本の脚を持っているのか数えたいというものだった。実際に数えた結果は、347本であった[1]。