転置のビヒモス/Inversion Behemoth
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クリーチャー — エルドラージ(Eldrazi)
あなたのターンの戦闘の開始時に、望む数のクリーチャーを対象とする。ターン終了時まで、それらのパワーとタフネスをそれぞれ入れ替える。
2/9自分のターンの戦闘の開始時に、好きな数のクリーチャーのP/Tを入れ替えさせることが出来るエルドラージ。
タイミングが限定された代わりに大規模になったドワーフの秘術師/Dwarven Thaumaturgistという趣。僅かに重いがこれ自身のサイズも大幅に上昇しており、自身を対象に含めれば9/2という脅威の頭でっかちとなれる。基本的に尻でっかちのクリーチャーは頭でっかちよりもコスト面で優れており、タフネスのみの修整を与える呪文なども、パワーを引き上げるものよりコストが小さく済む。それらを多用したデッキに組み込むと守りを固めていたところから一気呵成に殴り込みをかけられるようになる。
とはいえ、単に高タフネスのクリーチャーをアタッカーにするだけならば包囲の塔、ドラン/Doran, the Siege Towerなどのいわゆる重厚能力と大差無い。統率者戦はシングルトンなので嵩増しとして使えなくはないが、ドランを統率者にするなどの工夫でも引けない事故は防げる。一時的にタフネスを下げる羽目になって除去耐性が落ちやすくなるデメリットもあり、色の違いを利用した差別化を考慮しても少々怪しい立ち位置になってしまう。
これを用いる上で重要なのは、「任意のクリーチャーだけを入れ替えることが出来る」点。元からパワーが高いクリーチャーは入れ替えずに殴りかかれるので、床岩の亀/Bedrock Tortoiseと同じくパワーの方が高いクリーチャーと疑似重厚の併用が狙える。またパワーが0のクリーチャーに対しては実質的な除去として働くのも特徴で、パワーを持たないが厄介なシステムクリーチャーなどはこれ1枚で纏めて処理することが可能。