証人隠滅/No Witnesses
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ソーサリー
クリーチャーを最も多くコントロールしている各プレイヤーはそれぞれ調査を行う。その後、すべてのクリーチャーを破壊する。(調査を行うとは、手掛かり(Clue)トークン1つを生成することである。それは、「(2),このアーティファクトを生け贄に捧げる:カード1枚を引く。」を持つアーティファクトである。)
白が得意とする全体除去ソーサリーであり、最も多くクリーチャーをコントロールしているプレイヤーに補填として調査を行わせる審判の日/Day of Judgmentの亜種。
全体除去は通常、盤面で負けている時のリセットを目的として採用するものだが、これは頭数で負けている状況で使ってしまうと対戦相手に手掛かりを与える分、審判の日の下位互換となる。かといって自分が調査を活用できる状況であれば、同数以上のクリーチャーをコントロールしている訳で、余程質で劣っているのでなければリセットボタンを押す必然性に欠ける。効果の噛み合いが悪く、普通に使うだけだといずれにせよディスアドバンテージを引き受けやすいのが難点。
それでもリミテッドならば、単に全体除去というだけでも価値は高い。ボード・アドバンテージで大きく負けているのであれば、多少のカード・アドバンテージを許したとしても状況は改善する可能性が大きいだろう。フライヤーに一方的に殴られているなど、頭数だけでは解決しない盤面にも回答を出せる点も嬉しい。
登場時のスタンダードには大規模な除去としては大群退治/Vanquish the Horde、集団失踪/Depopulate、太陽降下/Sunfall、告別/Farewell辺りがライバルとなる。それぞれ少し傾向が異なるが、前述の通りアドバンテージの失いやすさで少し水を開けられている印象が強い。一方で集団失踪と同じく、カウントされるクリーチャーは必ずしも破壊される必要のない点を突いて、破壊不能を付与することで調査を行いつつも一方的に、或いはそれに近い規模で盤面を一掃することも可能。不屈の将軍、ジリーナ/Jirina, Dauntless Generalや国王ダリアン四十八世/King Darien XLVIIIと組み合わせれば、ウィニー系列のデッキでも積極的に採用可能な全体除去として搭載できるだろう。