武芸の達人 呂布/Lu Bu, Master-at-Arms
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伝説のクリーチャー — 人間(Human) 兵士(Soldier) 戦士(Warrior)
速攻、馬術(このクリーチャーは、馬術を持たないクリーチャーによってはブロックされない。)
4/3三国志史上、最強と謳われる呂布をカード化したもの。その実力通りとはいかないまでも、ポータル三国志らしい馬術をもった良い戦力である。能力的には火山のドラゴン/Volcanic Dragonの色拘束をゆるくしてタフネスを低くしたもの。
- 2007年9月サブタイプ変更で人間・兵士・戦士のクリーチャー・タイプを獲得した。
- 三国志演義では、赤兎馬/Riding Red Hareに乗り、「人中の呂布、馬中の赤兎」と言われるほど、獅子奮迅の強さだった。
- 三国志演義をベースに作られているため、呂布最強という話になっているわけだが、一度使うとわかるが重い上に火力で結構簡単に死んでしまうため、実は同クラスだったら西涼の戦士 馬超/Ma Chao, Western Warriorのほうが通りやすく、出やすい。
- プロモーション・カードとして、"April 29, 1999"が印刷されている物と、 "July 4, 1999"が印刷されている物の2つのバージョンが存在する(→参考)。" April 29, 1999"が印刷されている方はRPGマガジン(1999年6月号)の付録としても配布された。" July 4, 1999"が印刷されている方はシンガポールで行われたイベントで配布された。
[編集] 歴史上の人物
字は奉先。并州五原郡九原県の生まれ。当時ではかなり辺境であったが、騎馬民族の交流が盛んで、呂布はその中でも屈指の腕の持ち主であった。陳寿の『三国志』には「呂布は弓と馬に優れ、膂力は人並はずれており、ゆえに『飛将』と呼ばれた」と評されている。
最初は州刺使の丁原に仕えていたが、洛陽を占拠した董卓に勧誘され、丁原を殺して董卓に仕えるようになる(演義においては、その際の報酬が赤兎馬であったとされる)。董卓の側近に勇猛無比の呂布がはべるようになったことで、董卓の恐怖政治は完成し、洛陽は彼の暴政と強権に支配された。洛陽を脱出した曹操が発起し、袁紹を盟主として反董卓軍を組織するが、呂布は虎牢関において連合軍を散々打ち破る活躍を見せた。
司徒の王允が董卓の暗殺を企むと、呂布はそれに協力し、自ら董卓を殺害する。これは董卓と呂布との関係が悪化しつつあり、呂布には董卓を殺さねば自分が殺されるという危機意識があったためでもある。呂布は董卓の侍女へ密かに手を出しており、独占欲の強い董卓はそれを知るや激怒して呂布に斬りかかり、武器を投げつけたという事件も起こっていた(この侍女のくだりを三国志演義では大いに脚色し、「貂蝉」という美しい少女を使った陰謀劇に仕立て上げている)。
董卓殺害後、王允と共に長安の政治を握るが、すぐに董卓子飼いの部下の叛乱に遭い、王允は死亡、呂布は逃走を余儀なくされ、各地を点々とする。一時は袁紹の客分となるが命を狙われ脱出。その後、曹操の友人張邈の下に迎え入れられるも、曹操と不和となり対立、呂布は敗退する。そして当時、勝手に徐州を占拠して州刺使を名乗っていた劉備の下を頼り、客分として迎え入れられる。呂布はここで劉備を裏切り、徐州を乗っ取ることに成功する。
こうして呂布は、陳宮、高順、張遼、臧覇などを配下とし、徐州を支配する群雄の一角となるが、もともと董卓軍出身であるせいで敵も多いうえ、数々の裏切りの前歴のせいで信用もなく、また外交のセンスも欠けていた。袁術とは同盟成立目前だったが自らぶち壊して戦争を始めてしまうなど、徐々に孤立を深めていき、曹操によって完全に追い詰められる。最後は篭城中に部下に裏切られて捕縛され、曹操に処刑された。
主人や同盟相手を平気で次々と裏切ることから「虎狼」と忌み嫌われており、正史においても演義においても「救いようのない悪党であり、部下に裏切られて悲惨な最期を遂げたのも自業自得」と辛辣な評価が下されている(中国の史書では「主君殺し」を犯した者は特に厳しく批判される)。しかし京劇の世界では美女貂蝉との恋愛シーンを盛り上げるために白面の美男子という設定にされることもしばしばあり、また日本においては「三国志最強」という設定もあいまってダークヒーロー的な人気を持っている。また最近では「呂布は漢王室に対しては一貫して忠義を示しており、むしろ裏切られたと騒いでいる他の人たちこそが信義のない行動をしていた」という弁護が為されることもある。どの評価が正しいかはともかく、三国志物語の序盤を代表する重要人物であることは確かである。