復讐に燃えたファラオ/Vengeful Pharaoh
提供:MTG Wiki
クリーチャー — ゾンビ(Zombie)
接死(これが何らかのダメージをクリーチャーに与えたら、それだけで破壊する。)
あなたかあなたがコントロールするプレインズウォーカーに戦闘ダメージが与えられるたび、復讐に燃えたファラオがあなたの墓地にある場合、攻撃クリーチャー1体を対象とする。それを破壊し、その後、復讐に燃えたファラオをあなたのライブラリーの一番上に置く。
あなたやあなたがコントロールするプレインズウォーカーに戦闘ダメージが与えられたとき、攻撃クリーチャーを破壊しながら墓地からよみがえるゾンビ。
トリプルシンボルではあるが、5マナで5/4接死はなかなか強力。相討ちや除去で戦場であまり活躍できなかったとしても、墓地で除去+復帰能力が機能するため、ゆっくりとではあるが着実にアドバンテージが取れる。あるいは手札から捨ててはライブラリーに戻る、戦場に出ないクリーチャーとして働く使い方も考えられるだろう。この場合、黒を含まないデッキでも使用可能である。
ただし、墓地にいるときの能力の誘発条件は「ダメージを与えられるたび」なので、ダメージを食らってしまうことが前提となっており、防御をファラオだけに頼るわけにはいかない。しかもこの能力の誘発は強制なうえ、戻るのがライブラリーの一番上であるためドローが止まってしまうのは難点。特にファラオでは再生持ちやプロテクション(黒)持ちに対処できないので、それらには全体除去などの別のカードで対処せねばならないため、これらの欠点は時に致命的になる。
特に相性が良いカードは獣相のシャーマン/Fauna Shaman。ファラオを墓地に落としておくのに使える上、先述のドローが止まるという欠点をライブラリーを切り直すことで回避できる。また、同様にドローが止まる点のケアとこれ自身を墓地に落とす手段を兼ねることができる発掘とも相性が良い。
マナ不要な牽制兼除去として、速度が遅くフェアな殴り合いをしがちなモダン環境でのドレッジ系デッキに1~2枚程度採用される事がある。
- 隻眼のミイラ/Cyclopean Mummy以来のエジプトモチーフのミイラ。さらにイラストの杖や冠の意匠はニコル・ボーラス/Nicol Bolasとの関連を匂わせる。後にエジプトモチーフでボーラスが黒幕のアモンケットが発表され、実際このカードの再録も検討されたが、アモンケット/Amonkhetにおけるファラオは王神/God-Pharaohであるボーラスのみであるというクリエイティブ的な理由により取り除かれた[1]。
[編集] ルール
- 戦闘ダメージが与えられた時点で復讐に燃えたファラオが墓地になければ能力は誘発しない。したがって、戦闘ダメージ・ステップの間に復讐に燃えたファラオに致死ダメージが与えられて破壊されたとき、同時にあなたやあなたのプレインズウォーカーに戦闘ダメージが与えられていたとしても能力は誘発しない。
- あなたとあなたのプレインズウォーカーに戦闘ダメージが与えられていれば能力は複数回誘発する。しかし、1つ目の能力を解決すると復讐に燃えたファラオは墓地から移動してしまっているため、2つ目以降の能力は何もしない(→if節ルール)。
- 戦闘ダメージが移し変えられてあなたがコントロールするクリーチャーがあなたやあなたのプレインズウォーカーに戦闘ダメージを与えた場合、あなたがコントロールする攻撃クリーチャーを対象に取り、破壊しなければいけない。
[編集] 参考
- ↑ こぼれ話:『アモンケット』 その1(Making Magic 2017年5月22日)