奈落に住まう騙し屋/Treacherous Pit-Dweller
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クリーチャー — デーモン(Demon)
奈落に住まう騙し屋がいずれかの墓地から戦場に出たとき、対戦相手1人を対象とする。そのプレイヤーはそれのコントロールを得る。
不死(このクリーチャーが死亡したとき、それの上に+1/+1カウンターが置かれていなかった場合、それを+1/+1カウンターが1個置かれた状態でオーナーのコントロール下で戦場に戻す。)
2マナ4/3と高いマナレシオを誇るが、墓地から戦場に出たときにこちらを裏切るデーモン。本来メリットであるはずの不死がデメリットとして働き、不死にとって天敵であるはずの追放除去はデメリット回避になるひねくれたカード。
普通に考えると、対戦相手に5/4の大型クリーチャーをプレゼントという厄介なペナルティ能力があるクリーチャーで、かなり扱いづらい。だが、この能力を踏み倒す方法は意外と少なくない。例えば、墓地に落ちたときに墓地対策したり、あらかじめ+1/+1カウンターを乗せたりして不死を機能しないようにしたり、また不死で戦場に戻ってきて裏切り能力が誘発したときに対応して、流血の鑑定人/Bloodflow Connoisseurなどのコストとして生け贄に捧げたり、明滅させたりすればいい。あるいは裏切られてもバウンスで除去兼回収すればそれほど損はない。
面倒なら、スーサイドチックに裏切られたあとのケアを一切考えないで使う選択肢もなくはない。とにかく手早く押し切るデッキなら早期決着も十分可能だろうし、また登場時スタンダードの環境の除去は追放やバウンスを主流とするデッキが多かったので、除去されて大損になる心配も薄めであった。仮に裏切られても、要は大きいだけのバニラなので対処自体は十分可能。とはいえそれでも相応のリスクはつきまとうので、環境を考慮してもケアを考えて利用し、また相性によっては素直にサイドアウトするほうがよい。
- 不死以外の方法で墓地から戦場に出た際にもちゃっかり裏切る。
- 墓場からの復活/Rise from the Graveなど、対戦相手の墓地からコントロールを奪いつつリアニメイトするカードで戦場に戻した際にも裏切る。結果、(2人対戦ならば)本来のオーナーのコントロール下に戻ることになる。
- 倦怠の宝珠/Torpor Orbで普通に不死クリーチャーとして扱う手もある。レガシーでは家路/Homeward Pathという選択肢も。
- スタンダードでの共存期間は短いが、縞痕のヴァロルズ/Varolz, the Scar-Stripedとは好相性。上記対処法の内、「あらかじめ+1/+1カウンターを乗せる」「不死で帰ってきた時に生け贄に捧げる」をどちらも一枚でこなしてくれる。おまけに奈落に住まう騙し屋が墓地に落ちた後は、活用することでわずか2マナで+1/+1カウンター4個に変換できる。