ヴァドリック/Vadrik

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ヴァドリック/Vadrikイニストラード:真夜中の狩りのキャラクター。カードとしてはイニストラード:真夜中の狩りの星の大魔導師、ヴァドリック/Vadrik, Astral Archmageが初出。

目次

[編集] 解説

イニストラード/Innistradに住む人間/Humanの星術師/Astronomancer。男性。浅黒い肌にスキンヘッドの頭部を持つ(イラスト1イラスト2)。

ネファリア/Nephaliaのヴァドリックは広く尊敬を集める星術師だ。月の動きに関する彼の研究は、イニストラードの人々に大きな恩恵をもたらすと証明されてきた。月についての知識が増加することは、人狼/Werewolfに対しての防護が強化されることを意味するからだ。ヴァドリックの専門分野は天体だが、その一方で彼はアマチュアの芸術家でもある。彼の手描きの星図は、この次元/Plane全土の旅人たちの間でよく見られる。彼は同性の配偶者、ヘイリン/Hailinのいる快適な自宅で星図を描くことを好むが、古き友ジェンリク/Jenrikを偲んで野外にも出向く。

  • 日英ともに名前がヴァドロック/Vadrokに似ている。混同に注意。
  • 永遠の夜バージョン(モノクロ)では、星の配置とあいまってスキンヘッドではなくアフロに誤認される。

[編集] 経歴

[編集] 目が、全ての目が/His Eyes, All of Them

殺人事件の調査のため、ヴァドリックはネファリアの自宅を遠く離れ、ケッシグ/Kessig州の農村ラムホルト/Lambholtにやってきた。村の集会所にて、ヴァドリックは怪物殺しとして名高いレム・カロラス/Rem Karolusと出会った。その尊大で傲慢な態度は気に入らなかったが、目的が同じである以上は協力せざるを得なかった。

集会所の老女たちは事件のあらましを説明した。最初にいなくなったのはアリノス/Arinosという農夫だ。次にアリノスと口論していたこの村で一番の金持ち、ダイン・サルヴァシー/Dein Salvasiも死んだ。その後も失踪と死体発見が相次いでいると。そして年長の老女たちは言った。これは人狼/Werewolfなどではなく、年経た枝指/Old Stickfingersの仕業だと。その直後、集会所に報せが入った。更なる犠牲者が出たのだ。

犠牲者の死体を前に、ヴァドリックは星々から力を引き出して編み上げ、追跡呪文へと変えた(ついでに、自分に不遜な命令をするレムの口を魔法で閉じるのも忘れなかった)。彼はレムとともに、浮かび上がった犯人の足跡を追った。だが二人は背後から襲われた。それはまさに年経た枝指、枝のような指と多数の目を持つ怪物だった。レムは剣で、ヴァドリックは魔法で攻撃し、攻防の末に枝指は姿を消した。倒していないのは明白だった。ヴァドリックはレムに礼を言った。

集会所に戻ると、そこにはアリノスの娘、アリオーサ/Ariosaがいた。彼女にいくつか質問をし、ヴァドリックは仮説を組み立てた。サルヴァシーがアリノスを脅し、借金のかたに土地と娘を奪おうとした。追い詰められたアリノスは古の怪物を召喚したが、結局はサルヴァシーともどもその怪物に殺されてしまったのだろう。そしてヴァドリックはレムとともに、こっそりとアリオーサの家へ向かった。その中には枝指にそっくりな木製のモビールがあった。ヴァドリックはモビールに昨夜の戦闘で採取した枝指の白い血を振りかけ、それを踏み潰した。枝指の悲鳴が上がり、これで万事解決したと思われた。だがその夜、すっかり打ち解けて乾杯する二人を尻目に、無情にも村の鐘が鳴った。

村人たちは口々に言った、壁の中にまで侵入してきた枝指を見たと。ヴァドリックは悟った、自分は枝指を始末したのではなく、解放してしまったのだ。彼は老女から、枝指は「暖炉の霊」――つまり殺すのではなく護る存在であると聞き、仮説を修正した。アリノスは枝指への生け贄としてヤギを捧げたが、サルヴァシーがそのヤギを盗んだ。召喚されながらも護るべき対象を知らない枝指は、アリノス自身を侵入者として殺した。アリノスは昔もっと広い土地を持っていたため、離れた場所でも次々と殺人が起きたのだ。

ヴァドリックはアリオーサとともに、彼女の家で儀式に臨んだ。アリオーサはモビールを修復し、その場に現れた枝指にヤギを捧げ、自分が願わないかぎり誰も傷つけないよう頼んだ。彼女が予想以上に召喚魔法に詳しいことに、ヴァドリックは驚いた。枝指はヤギを連れて去った。今度こそ、事態は解決した。

レムと別れの言葉を交わし、ヴァドリックは帰途に就いた。だが彼は考え続けていた。アリオーサには不審な点がいくつもあった――何より、なぜアリオーサは枝指に殺されなかったのだろう?

[編集] 登場

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[編集] 登場作品・登場記事

[編集] 参考

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