マラメト/Malamet

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マラメト/Malametは、イクサラン/Ixalanに棲息する豹人(Jaguarfolk)の種族。

目次

[編集] 解説

斑点のある毛皮と豹のような頭部を持った人型種族(イラスト1イラスト2)。イクサラン地下洞窟網の各所に都市を築いて暮らしている。

[編集] 歴史・伝承

元々マラメトはマーフォーク/Merfolk人間/Humanと共にイクサラン大陸地上で暮らしていたが、太陽帝国/The Sun Empireの猛威から身を守るため地下へ移り住んだ。

彼らの歴史ではこの次元/Planeの地表を割いた戦いについて語られている。それによると神々の子が楽園より締め出された後、互いに対立し衝突したのだという。この戦争は総力戦となり、神々の子たちは全ての装飾品を脱ぎ捨て現在の定命の殻のみを纏った状態――すなわち痛み、病気、衰弱、加齢に苛まれる生きた身体――になったとされる。マラメトはこの伝説を、絵文字が刻まれた石碑を用いて、公の歴史として記録している。そこでは人間、マーフォーク、マラメトが勝利者として記録されている。アクロゾズの歪んだ子供たちに打ち勝った、友人同士ではなく兄弟姉妹として。

古代マラメトの石碑には、家族や祖先から遠く離れ、故郷から締め出された定命たちが迷い恐怖しながら脱出するさまが描かれている。「兄弟姉妹」たちは増大する辛さと恐れから互いに敵対していった。以降のマラメトの歴史は厳しいものとなり、ゆるやかな衰退に見舞われていった。そうした中で彼らは自分達の将来に対し好戦的な姿勢を取るようになった。すなわち、失ったものを力により取り戻そうとしている。

[編集] 文化

かつてのマラメトは自分たちの帝国を持っていたが、太陽帝国以前の人間に敗北し、地下洞窟網に追いやられた。ゆえに彼らの洞窟網がどれだけ豪奢に作られていても、それを自分達の地位が低下した証拠とみなしている。マラメトは太陽の地を我が物にしたいと長い間願っているが、自分たちの文化は黄昏の時代にあると一般的に認識している。これを真に受け、残忍で復讐心に凝り固まった君主と化してしまった者も存在する。だがこの衝動に抗い、知恵や外交、そして自分達の物語を記録し共有することが、再び太陽の下を歩ける未来に繋がるのだと信じる者もいる。

マラメト族において、書かれた言葉は非常に大事で重みのあるものである。彼らの武器や鎧、織物や衣服、地位の象徴などにはすべて、深い意味を持つ象形文字や語句、名前が刻まれている。膨大なマラメト文字を使いこなす才能、および象形文字を組み合わせてより情報密度の高い詩を創り出せる能力は彼らが望んでやまない資質である。マラメトの魔法もまた、彼らの象形文字に由来している。彼らの祖先の意志、知恵、物語、そして祖先そのものの姿がこれらの象形文字に書き込まれており、必要に応じて召喚して助力を願う(イラスト)。

[編集] 重要地点

[編集] バン・コージ/Ban Koj

バン・コージはマラメト最大の人口密集地であり、数万人の人口を有する実質的な首都である。宙吊りの都/The Hanging Cityという異名の通り、この都市は天井からぶら下がる巨大鍾乳石群の周囲や隙間に築かれており、鍾乳石内部はマラメトの共同住宅となっている。鍾乳石同士は縄の道や歩道、昇降台などによって結ばれている。

この都市は古く、それが築かれた鍾乳石の基礎と同様に成長してきた。バン・コージの逆さ塔の風景は、所属に関わらずあらゆるマラメトにとって神話的、歴史的、文化的に重要な場所である。何世紀、あるいは何十世紀にもわたって数多くの君主たちが逆さ塔を我が物にせんと争ってきており、稀にバン・コージの高所でその戦闘が激化することもある。例えば、ある時は一つの塔がそのまま切断され、真下のポロバル・コージへと落下した。

Chuuy Kaaj, "The Hanging City," has endured for centuries as the thriving hub of Malamet art, life, and culture.
「浮かぶ都市」ことチューイ・カージは、幾世紀の間マラメトの芸術、生活、そして文化の中心として存在してきた。

[編集] ポロバル・コージ/Porobal Koj

ポロバル・コージはバン・コージの下方に位置しており、洞窟地表部を流れる大きな川の両端にまたがっている。ここは深淵のゴブリン/Deep Goblinの居住地となっており、彼らはしばしばバン・コージのマラメトに雇われている。深淵のゴブリンのほか、傭兵たち、バン・コージの高みに登る必要がない(あるいはあえて登らない)者たちのための賑やかな貿易都市にして川港でもある。ポロバル・コージには都市間の交通機関を担う縄の昇降機が存在している。

  • 公式記事では一箇所だけミッデン・コージ/Midden Kojと表記されている。こちらも開発段階での名称か、実際の世界観に組み込まれている名前かは不明。

[編集] チャマ・コージ/Chama Koj

チャマ・コージは霊の都/The Ghost Cityとも呼ばれ、危険な流砂地帯に存在する半ば沈んだ遺跡である。ここは忘れられた古代文明の――おそらくは遠い昔の人間の――首都として築かれ、マラメトが後で手に入れたものである。その入手方法には征服、勇士の戦いで勝ち取った、最初の君主に遺贈されたなどの説があるが、いずれの物語も時と流れる砂の中に失われてしまっている。

現在のチャマ・コージは無人だが、マラメトのかすれた残響/Echoが彷徨っている。神話織り/Mythweaverや好奇心に満ちた象形書記/Glyphscribeたちにとっては巡礼の地であり、自分たちという民、チャマ・コージを建設した人々、そして今や忘れ去られた遠い過去にこの都をめぐって戦った人々の謎を明らかにしようとしている。

[編集] 重要人物

[編集] 登場

[編集] カード名に登場

[編集] フレイバー・テキストに登場

イクサラン:失われし洞窟
オキネク・アハウの特使/Envoy of Okinec Ahau先祖の力/Might of the Ancestors石化/Petrify汽水の失敗/Brackish Blunderマラメトの戦闘象形/Malamet Battle Glyphマラメトの古参兵/Malamet Veteran
イクサラン:失われし洞窟統率者デッキ
梢の眺望/Canopy Vista
イクサラン:失われし洞窟統率者デッキ(宝の山ボックストッパー
寺院の鐘/Temple Bell

[編集] 関連資料

[編集] その他

[編集] 参考

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