マジック URZA&MISHRA
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MAGIC URZA&MISHRA | |
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著者 | 小野敏洋 |
出版 | 小学館 |
ISBN | 4091580416 |
マジック URZA&MISHRAは、マジック:ザ・ギャザリングを題材にしたマンガ。小野敏洋著。コミックGOTTAにて2000年2月号より2000年8月号まで連載された。単行本は小学館ガッタコミックスより全1巻、2000年12月出版。
日本漫画版兄弟戦争/Brothers' War。アメコミ版(Antiquities War on the World of MAGIC: the Gathering)、小説版(The Brothers' War)に続く、アンティキティーを題材にした3つ目の作品。英語でしか存在しなかったマジックの小説を日本語に、それも気軽に読める漫画という形にして紹介。日本のストーリーファンに与えた影響は大きい。
本作は小説版を下敷きに作られているが、大小様々なアレンジ・差異が存在する。まず第一に、主役の兄弟ウルザ/Urzaとミシュラ/Mishra2人の髪の色や性格が、アメコミや小説とほぼ反対に設定されていることが挙げられる(ウルザが黒髪でミシュラが金髪の他、第1話での役割のいくつかが逆転している、など)。
第二は、登場人物の年齢・外見が若くあるいは幼く描写されている点。特にその傾向は女性キャラクターに顕著(若い女性のトカシア/Tocasia、幼子のようなカイラ・ビン・クルーグ/Kayla bin-Kroogなど)。
第三に、アーティファクトやファイレクシア/Phyrexiaの機械生物の描写が大量生産の工業製品風であること。流線的なフォルムの外装で全体を覆われ、内部構造の露出はほとんどなく、デザインが画一的で、同型の機体・個体が多数登場している。アメリカ的なドロイド系メカではなく日本アニメ的なロボットといった感が強い。
最後に、日本の少年誌的なお色気描写が盛り込まれているのも特徴である(トカシアの温泉入浴シーン、外套の下は裸のアシュノッド/Ashnodなど)。
物語はウルザの青年時代・クルーグ防衛戦を一区切りとして終了している。
- 掲載紙の「コミックGOTTA」は月刊コロコロコミックの兄弟誌。(コロコロよりも上の年代を対象としていた。)
[編集] 主な登場人物
- ウルザ/Urza
- ご存知、この物語の主人公。髪の毛は黒色になっている。
- ミシュラ/Mishra
- ウルザの弟。この物語ではパワーストーン/Powerstoneの魔力やファイレクシア/Phyrexiaの狂気に取り憑かれたことが強調されている。
- トカシア/Tocasia
- ウルザとミシュラの保護者で、二人にとっては母親のような存在。小説とは異なり、スタイル抜群なお姉さん。パワーストーンを奪おうとしたミシュラとウルザの争いに巻き込まれ、次元の狭間に飲み込まれる。
- カイラ・ビン・クルーグ/Kayla bin-Kroog
- ヨーティア/Yotiaのお姫様。後のウルザの伴侶である。上述の通り、「かなり」あどけなく描かれている。物語の最後、ウルザとの間にハービン/Harbinを授かる。単行本では母親になった姿が描かれたが、そこでは見違えるほど大人っぽくなっていた。
[編集] 参考
- アンティキティー
- Antiquities War on the World of MAGIC: the Gathering(アメコミ版アンティキティー)
- The Brothers' War(小説版アンティキティー)
- 背景世界/読み物