チャンドラの灯の目覚め/Chandra's Ignition
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ソーサリー
あなたがコントロールするクリーチャー1体を対象とする。それは他の各クリーチャーと各対戦相手に、自身のパワーに等しい点数のダメージをそれぞれ与える。
赤は頭でっかちのクリーチャーが多い色なので、相応の火種を用意するのは難しくない。パワー次第では対戦相手をそのまま焼き尽くせるだろう。この手の呪文にしては珍しく、火種となったクリーチャーは無傷で済む点も嬉しく、そのまま戦闘に参加させることでとどめを刺すことができる。
活用するには一定のパワーが必要なため、ファッティを採用したデッキに搭載することになる。自分のクリーチャーも対象にしたクリーチャー以外は巻き込まれるので、少数精鋭であまりクリーチャーを並べずに展開させていくミッドレンジや、対象のパワーでは死亡しない更なるファッティを並べつつ、普通のデッキ相手なら一掃できる威力を発揮できるランプなどに搭載するのが妥当なところだろう。一時的に強化されていてもその数値もしっかりカウントしてくれるので、赤が得意とするパワーのみのパンプアップとも相性は良好。後述するキーワード能力と組み合わせるのも有効。
問題は5マナと少々重い点と、クリーチャーを対象にするため妨害されやすい点。特に後者が問題になりやすく、除去やバウンスはもちろんのこと、胆汁病/Bile Blightのようなマイナス修整でさえも大きく計算を狂わされてしまう。採用する際は呪禁持ちなどの妨害に強い火種を用意したいところ。
- カード名の通り、カラデシュの火、チャンドラ/Chandra, Fire of Kaladeshをほぼ確実に変身させられる。
- ダメージの発生源はクリーチャーなので、そのクリーチャーが持っている接死や絆魂などが適用される。荒廃鋼の巨像/Blightsteel Colossusなら、対戦相手を一撃で毒殺できる。
- 「初音ミク」とコラボレーションしたユニバースビヨンド、Secret Lair x Hatsune Miku: Sakura Superstarでの別名はミクの閃光/Miku's Spark。
[編集] 関連カード
- 胆液の爆発/Ichor Explosion - 黒7マナ。対象を取らず追加コストで生け贄に捧げたクリーチャーのパワー分、全体マイナス修整。(新たなるファイレクシア)
- 死体の爆発/Corpse Explosion - 黒赤3マナ。戦場でなく墓地のクリーチャーを対象に追放して、そのパワー分全体火力。ダメージはクリーチャーとプレインズウォーカーのみ。(ニューカペナの街角)
- あまりにも貪欲に、あまりにも深く/Too Greedily, Too Deep - 黒赤7マナ。追放せずそのまま戦場に出せる死体の爆発。ダメージはクリーチャーのみ。(指輪物語:中つ国の伝承統率者デッキ)
- 衝撃的な展開/Showstopping Surprise - 5マナインスタント。ダメージはクリーチャーのみ。対象が裏向きなら表向きにできる。(カルロフ邸殺人事件統率者デッキ)
- 怒りのワルツ/Waltz of Rage - 5マナ。ダメージはクリーチャーのみ。自軍クリーチャーが死亡するたび衝動的ドロー。(ダスクモーン:戦慄の館)
[編集] ストーリー
このカードは、チャンドラ・ナラー/Chandra Nalaarのプレインズウォーカーの灯/Planeswalker's Sparkが点る瞬間を描いている(イラスト)。
領事府/The Consulateのバラル/Baralに目を付けられたチャンドラは父キラン/Kiranを殺され、自らもアカーラ/The Akharaの広場で処刑される身となった。しかし振り下ろされた刃がその首に届く直前、彼女は自分自身が何者であるのかを悟った――自分は小さな、だが反抗的な、抑えることも消すこともできない炎なのだと。怒りの炎がその力を抑えていたはずの蒸気背負い/Vent packを融かし、彼女自身と周囲のすべてを飲み込んだ。その瞬間チャンドラの灯が点り、彼女は無意識にレガーサ/Regathaへとプレインズウォークした。
処刑される直前の瞬間、彼女は紅蓮術師であること、生きること、チャンドラであることの意味を悟った。
- カード名のIgnition(点火、着火)は文字通りの「火を着けること」と「プレインズウォーカーの灯が点ること」のダブルミーニングだろう。