シブシグの儀式/The Sibsig Ceremony
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The Sibsig Ceremony / シブシグの儀式 (黒)(黒)(黒)伝説のエンチャント
あなたがクリーチャー・呪文を唱えるためのコストは(2)少なくなる。
あなたがコントロールしているクリーチャー1体が戦場に出るたび、あなたがそれを唱えていた場合、そのクリーチャーを破壊する。その後、黒の2/2のゾンビ(Zombie)ドルイド(Druid)クリーチャー・トークン1体を生成する。
カードテキストは仮のものです。Whisper更新時に置き換えをお願いします。
あらゆるクリーチャー呪文のコストを2マナも下げてくれるが、それらが即死してゾンビ・ドルイド・トークンになってしまう伝説のエンチャント。
2/2バニラというのは2025年現在では2マナでも嬉しくない性能であり、いくらコストを下げてくれるといえどクリーチャーの質をそこまで貶めてしまうのは本末転倒と言わざるを得ない。そのうえ黒のトリプルシンボルと色拘束も厳しく、何も考えずに使っても費用対効果が割に合わなくなりやすい。そのため、以下のような工夫が推奨される。
- PIG能力を素早く利用する
- 単純にETB能力を素早く利用したいだけなら、デメリットのこともあり他のコスト減少カードや踏み倒しなどを使った方がよいのだが、PIGならば話は別。出すターンを早めてくれるだけでなく自動で死亡させてくれるので相性が良く、ささやかながらブロッカーも残る。
- 元が軽いクリーチャーやPIGの効果が小さいクリーチャーならサクり台など他のカードを使った方がよい場面が多いため、なるべく重く強力なPIG持ちと組み合わせたい。登場時のスタンダード範囲では碑出告と開璃/Hidetsugu and Kairiが狙い目で、あちらの能力でリアニメイト呪文を踏み倒せれば戦力も維持しやすい。
- 破壊を回避する
- 破壊不能や自己明滅などで単純にデメリットを回避する手法。誘発させたうえで破壊を回避すればトークンも残せてお得である。
- 登場時のスタンダードでは有刺の給仕/Barbed Servitorやルクサの体現、サブ=スネン/Sab-Sunen, Luxa Embodiedなどが相方になりうるか。
- また、パイオニア以下のフォーマットならば自壊前にバウンスで離れられるアーチリッチ、アサーラック/Acererak the Archlichとの組み合わせが考えられる。都合1マナで1部屋のダンジョン探索が行え、伝説の秘宝/Relic of Legendsがあればマナが補填されるので半無限ドレイン。既存のアサーラック・コンボより小回りが利かないのは難点だが、黒単色で完結するため統率者戦でも使えるという利点がある。
- クリーチャーとして出ないクリーチャー呪文と組み合わせる
- クリーチャーとして戦場に出たパーマネントに対してしか破壊効果が誘発しないという、シブシグの儀式の穴を突いた方法。もちろんその分トークンも出なくなるので注意。
- スタンダード範囲では蝋の姿泥棒/Waxen Shapethiefのような非クリーチャーのコピーとして出られるクリーチャーや、兆候が該当する。
- (2)以下のクリーチャーをタダで唱える
- 不特定2マナ以下のクリーチャーは無料で唱えられるようになるため、コンボに利用しやすい。
- 登場時のスタンダードでは市場背負いの歩行機械/Marketback Walkerや友好的なテディベア/Friendly Teddyなどを0マナドローとして扱いつつ、トークンがある程度並んだら煌めく障壁/Gleaming Barrierを出して赤マナを捻出、イモデーンの徴募兵/Imodane's Recruiterを出してトークンで総攻撃するというチェイン・コンボが考案されている。魂を紡ぐもの/Spinner of Soulsがいればチェイン継続率が大幅に上がる。
リミテッドではアンプレイアブルと断言できるカード。まず黒トリプルシンボルはいくらタルキール:龍嵐録の多色土地が多いとはいえかなり出しづらい。そして出せたとして、構築のようなシナジーを組める相方はほぼ皆無である。一応相続持ちのクリーチャーなら生成されたトークンに相続することでデメリットを低減できるが、そもそも大抵の相続クリーチャーは素出しした方が2/2バニラより強いし、相手クリーチャーや除去と交換された後で相続能力を起動した方がカード・アドバンテージ的に得をしやすい。同セットでは自分のエンチャントを処理する手段が少ない点も相まって、もはや出すことが自殺行為と言っても過言ではない。