ゴルガリ団/The Golgari

提供:MTG Wiki

移動: 案内, 検索

ゴルガリ団/The Golgariは、ラヴニカ/Ravnicaにおける10のギルド/Guildの1つ。英語では「The Golgari Swarm」という表記もある。黒緑。「群がる者/The Swarm」の別名を持つ。

目次

[編集] 解説

「死」は自然のサイクルの一部であり、新たな「生」を生むものとして考えている。またそれだけでなく、死を支配し用いることを推奨しており、疫病を撒くことや死者を利用することを躊躇したりはしない。そのため、兵士や労働者として死者(アンデッド)を使っており、腐敗と死をもたらす自然の力として昆虫苗木菌類なども使い魔として用いている。また同時に成長こそ力であるとも考えており、小規模な侵略を繰り返してゆっくりと拡大を続けている。

都市での彼らの役割はゴミ漁りから死体処理、そして都市から必要とされなくなった人々に食料を供給するなど都市のインフラの末端を担当している。そのため貧困者や重病者など、社会的弱者にとっては救いのギルドとも取られている。

内部には、「デヴカリン/Devkarin」と呼ばれる闇エルフや、植物とアンデッドの混成種など様々な派閥がある。これらは互いに支配を争っており、内部抗争を繰り返している。ギルドマスターでさえその抗争とは無関係ではいられず、暗殺等により他のギルドでは見られないほど頻繁にギルドマスターが替わっている。しかし生と死、いわば再生と破壊をテーマとするゴルガリ団にとって驚くことではないようだ。

パルン(ギルド創設者)は屍術師スヴォグサー。すでに故人であると言われているが…?

[編集] ラヴニカ・ブロック

指導者は、石の死の姉妹と呼ばれる3人のゴルゴンと闇エルフの魔術師サヴラ・フォド・サーヴォが対立中。石の死の姉妹は巫女として1世紀以上ゴルガリ団を支配しており、それに対しサヴラが王座を狙っている状態である。また、ゴルガリ団創設者である伝説の屍術師スヴォグサーは実は死んでいないという噂もある。

ギルドパクトを巡る争いにおいて、ゴルガリ団は真っ先に目を付けられて利用された。その中で、石の死の姉妹とサヴラ、そしてその身体を借りて復活したスヴォグサーは倒れ、サヴラの弟であるジャラド・フォド・サーヴォが新たな指導者となった。

[編集] ラヴニカへの回帰

地上で他のギルドが衰退する中、ゴルガリ団は地下都市で力を蓄えていた。本拠地は腐敗の迷路、コロズダとなっている。

[編集] ラヴニカのギルド

ニコル・ボーラス/Nicol Bolasとの取引によってギルドマスターの地位を得たプレインズウォーカーヴラスカ/Vraskaが新たな指導者として君臨している。

[編集] 機械兵団の進軍

完成化し新ファイレクシア/New Phyrexiaの手先となったヴラスカにより、ゴルガリ団の多くもまた完成化された。彼女は次元壊し/Realmbreakerの枝を誘導して地底街を持ち上げ、完成化した軍勢を地上へ解き放った。

この一件により、戦後は「侵略の先鋒に立ったギルド」としてゴルガリはますます迫害されることとなる。多くの者はゴルガリを脱退し、未だに再興の夢を諦めない者や悪名が高すぎて行き場のない者がわずかに残っている。残った指導者層は団結して(ゴルガリの歴史上稀なことである)、消息不明のヴラスカを大々的に非難し、自分達とは無関係と示すためにギルドマスターの称号を剥奪した。ゴルガリの諸勢力が空白になったギルドマスターの座を奪おうとしているが、いずれも決定的勝利をもたらすほどの人員を集められてはいない。

[編集] 拠点

[編集] 安息の無い墓、スヴォグトース/Svogthos, the Restless Tomb

ラヴニカ・ブロック、およびラヴニカのギルドのストーリーにおける拠点。

かつてはオルゾフ組/The Orzhov Syndicateの大聖堂であったが、現在では生命を持った建物のようになっており、領地の中心に合わせて動いているという話もある。掌編『クロールの矜持』ではコロズダの中心にあると語られ、ヴラスカがギルドを掌握すると再び本拠地となっている。

[編集] 腐敗の迷路、コロズダ/Korozda, the Maze of Decay

ゴルガリの新たな本拠地であるコロズダは、菌類の生い茂る巨大な円形の廃墟に囲まれた、アーチ状の大聖堂である。コロズダはギルドマスターのジャラド・フォド・サーヴォの隠れ家であり、シリア/Ciliaと会合の場所でもある。コロズダには群れを成す害獣や巨大な昆虫、ゾンビなどがうろついている。

[編集] 石載り/Stonefare

石載り/Stonefareは地底街にあるゴルガリの支配地域の中を曲がりくねる、ベトベトした粘体や菌糸やクモの巣で汚れた、レンガ造りでアーチ型の古びたトンネル網である。石載りにはゴルゴンの餌食となったものたちの石化した体が並んでおり、それらはところどころで石載りを形成する建材の一部となっている。

[編集] 死橋/Deadbridge

ゴルガリが支配する区域の中心部は死橋/Deadbridgeと呼ばれ、そこには教会一つを呑み込めるほどの陥没孔がある。この陥没孔に架かっているのがその死橋である。死橋は蔦や菌糸で強化された石のアーチに支えられた、重厚な高台である。死橋の名前はある陰惨な出来事からつけられた。かつて近隣地区を焼き尽くす激しい火事によって死人が出たとき、その大穴は死体を捨てるのに手頃で目立たない場所となった。ゴルガリは陥没孔を生体原料の保管場所として組み入れ、やがてギルドはこの地域を事実上管理することとなった。

[編集] Grek'ospen

クロール/Kraulの築いた都市で、地底街の一角に存在する。中央に川の流れる巨大洞窟で、壁面は蜂の巣のような材質になっている。小説『The Gathering Storm』に登場した。

ラル・ザレック/Ral Zarekがニコル・ボーラスへの備えとしてこの地に装置を設置しようとしたが、ボーラス側についたヴラスカと衝突。彼女がラル達を退けるための策により、歴史ある建物が爆破された。

[編集] 種族・集団

[編集] デヴカリン/Devkarin

闇のエルフ/Elves of shadow(dark elvesとも)と呼ばれるエルフ/Elfの一種族。マトカ/Matkaと呼ばれる高司祭に統治されている。思慮深く、魅力的で、しばしば野心的とされるが、他種族を見下している者も多い。

[編集] クロール/Kraul

昆虫型の知的種族。ラヴニカへの回帰ブロックごろから多くがゴルガリに忠誠を誓うようになった。しかしジャラド政権下では冷遇されていたため、ヴラスカの反乱に力を貸した。

詳細はクロール/Kraulを参照。

[編集] ロッテス/Lotleth

ゴルガリの非正規派閥で、アンデッド・屍術師/Necromancer・菌類繋ぎ/Fungus-binders・そのほか眠らぬ使者に関連する者達で構成されている。多くのゴルガリのそれと違い、ロッテスのアンデッドは多少なりとも知性を持った者もいる。また、派閥を代弁する高位の屍術師も少数属している。ラヴニカへの回帰ブロック時点ではラティスラーフ/Wratislavという人間の屍術師が率いている。

通常、ロッテスはゴルガリの絶え間ない「再生」と「拡張」のための労働力として、またジャラドやシャーマンの個人的な武器として働いている。ロッテスの中でも知性に富んだ者は、自分達がギルド内で使い古され過小評価されていると感じており、そうした者の数は見た目よりも多い。

[編集] 往時軍/The Erstwhile

「往時の霊廟」ことウメリレク/Umerilekに眠っていた古代ゴルガリのアンデッド達で、エルフの貴族によって構成されている。マジレク/Mazirekがクロール救済のため目覚めさせた。ヴラスカやマジレクの命令に忠実である。

[編集] 重要人物

[編集] ゲームでの特徴

死から新たな「生」を生みだすというギルドの特徴から、墓地利用を有するカードや生け贄に捧げるカードが非常に豊富。枯葉が養分になり次の木を育てる「循環」のように、アドバンテージを失わない(得る、ではない)カードが大半を占める。緑、黒共に重視している生と死を上手く表したギルドといえる。

固有のキーワード能力としてラヴニカ・ブロックでは発掘ラヴニカへの回帰ブロックでは活用ラヴニカのギルドでは能力語宿根を有する。特に発掘は強力であり、10のギルドの能力としては最もトーナメントで見受ける能力。

[編集] 関連カード・関連デッキ

[編集] 伝説のカード

[編集] デッキ

[編集] 関連リンク

[編集] Golgari Week

ウィザーズ社の公式ウェブマガジン『Daily MTG』では、2012年11月26日から30日にかけて「Golgari Week(ゴルガリ特集)」として、各連載記事でゴルガリ団に関する特集が組まれた。以下は各コーナーの特集記事。

[編集] 参考

MOBILE