エシュキ/Eshki

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エシュキ/Eshkiタルキール:龍嵐録初出のキャラクター。カードとしての初出はタルキール:龍嵐録の龍爪のエシュキ/Eshki Dragonclawおよびタルキール:龍嵐録統率者デッキティムールの咆哮、エシュキ/Eshki, Temur's Roar

目次

[編集] 解説

歴史改変後のタルキール/Tarkirにおけるティムール/The Temurカン/Khan(龍爪/The Dragonclaw)。人間/Humanの女性。長い黒髪を持ち、鹿の角のような頭飾りをつけている(イラスト1イラスト2)。

アタルカ氏族/The Atarka clanにおける彼女は熟練の狩人であるとともに、一流の格闘家でもあった。長年に渡って彼女は龍王アタルカ/Atarkaの要求に渋々従い、龍たちのための狩りを続けていた。だがある時、彼女の猟団がアタルカの血族の一匹に襲われなすがままにされたことで、エシュキは我慢の限界に達した。彼女は他の生存者とともに山中に逃げ込み、そこで二度囁く者/The Twice Whispererのアルニウル/Alniulと出会い、ティムール境/The Temur Frontierの隠された歴史である『書かれざる今[注釈 1]/The Unwritten Now』を教えられた。

エシュキとその仲間たちはアタルカの群れより逃れながら秘密裏に行動し、大地との失われた繋がりを取り戻したいと願う者たちを探した。新ファイレクシア/New Phyrexiaの侵攻時は、彼女は散り散りになったアタルカ氏族の軍を率いて侵略者に対抗した。その後、彼女は同じ軍を龍王に向け、ティムールの勝利を確実なものにした。また戦いでスーラク/Surrakを破ったことで彼女は龍爪の称号を与えられ、かつてのアタルカ戦士たちの尊敬を集めた。そしてその確固たる統率力をもって、囁く者や精霊たちの期待にも応えた。エシュキは共同体との同調を保ちながら、妻や猟犬と共にティムールの様々な家族集団の間を巡っては、彼らの日々の勝利と課題についての理解を深めることに多くの時間を費やしている。

  • 日本語版において、彼女の一人称は「俺」と訳されている。

[編集] 経歴

[編集] 共に生き抜く/Together Survives the Pack

ある日、氏族の者とレスリングに興じていたエシュキの前にアルニウルが現れる。彼女が背負っていた雄鹿の死体は目を見開いており、明るい青色が目から身体に沿って水のように走っていた。アルニウルによると、この青色はティムールの各所で感染を広げ、多くの命を眠ったまま死に追いやっているとのことだ。二人はウレニ/Ureniに助言を求めるも、「この問題の解決策は与えられるものではなく、学ぶものだ」と告げられるだけであった。青色がウレニの元に辿り着くまでの猶予は二週間しかなく、その間に二人は問題を解決することを余儀なくされた。

二人は精霊に助力を求め、高い山の頂上へと登った。アルニウルは精霊との交信でひどく疲弊しながらも、一つの啓示を得た――雨とばりの森/Rainveil Forestにて、傷ついた一頭のトナカイの血が大地に染み込み、木の根を鮮やかな青に染めていると。二人は厳しい気候に逆らいながら、雨とばりの森を目指した。道中の村は二人を温かく歓迎する無事な村もあれば、青色の犠牲者が生じ、遺された者の心も荒んだ村もあった。そして、青色の病により家族全員が失われた村も。その夜、彼女は涙を流しながら、犠牲者の名を一人残らず記憶に焼き付けた。

雨とばりの森に辿り着いた二人は、地面に延びる青色の筋を辿っていった。その根源には、地面に横たわり、胸の傷から青色が流れ出すスーラク/Surrakの姿があった――氏族の先代指導者の姿が。氏族を奪ったエシュキに対しスーラクは恨み言を放ち、双方がいがみ合う中、アルニウルは二人を仲裁した。そして青色の病を止めるべく、二人の手を繋いで儀式を始めた。

三人が頭上を満たす青色に向けて歌いだすと、エシュキは雪の影の幻視を目にした。初めは平和に暮らす人々だったが、次第に彼らの様子が不穏なものになっていった。三人の周りを取り囲む雪の影が数を増すと、アルニウルは説明した。彼らはこの森で命を落とした者の霊であり、我々は彼らの物語を歌い、彼らに我らの物語を歌わせねばならない。彼らを我らの炎へ招き入れなければ全てが徒労に終わるのだと。やがて霊の声が明確になると、彼らは苦境の中を生き残るために、人の道を外れてしまった者たちであるとわかった。傷口から青い光を漏らすスーラクに目をやったエシュキは、彼にその傷を与えた日のことを思い出した……あの時に掴んだ尖った氷の塊、自分たち全員を解放するために祖先が与えた贈り物、そのように感じられたものをスーラクの胸に突き刺した。氏族が前進するため、アタルカに固執する彼を捨てなければならないと、かつてのエシュキは自分に言い聞かせていた。だが彼を捨て去ることで、この霊たちすべてにも同じことをしたのだと気づいた。エシュキは一人残らず自らの炎に加えることを宣言した――霊たちだけでなく、スーラクもだ。スーラクとエシュキは肩を組み、アルニウルと共に夜通し歌い続けた。

森の歪みが繕われて数か月後、三人は篝火を囲み、アタルカ統治下で食べたものよりもずっと素晴らしい食事を口にしていた。スーラクがエシュキへの再戦を誓うと、彼女はそれを受け入れつつ、彼に飲み物を注ぐのであった。

[編集] 登場

[編集] カード名に登場

タルキール:龍嵐録
龍爪撃/Dragonclaw Strike(龍爪として)

[編集] フレイバー・テキストに登場

タルキール:龍嵐録
救助豹/Rescue Leopard孔蹄のビヒモス/Craterhoof Behemoth、龍爪撃/Dragonclaw Strike
タルキール:龍嵐録統率者デッキ
雪崩とならん/Become the Avalanche

[編集] イラストに登場

タルキール:龍嵐録
龍爪撃/Dragonclaw Strike、久遠の歌の咆哮/Roar of Endless Song(通常版・ボーダーレス版共通)、精霊龍の呼集/Call the Spirit Dragons

[編集] 登場記事・登場作品

タルキール:龍嵐録

[編集] 脚注

[編集] 注釈

  1. プレインズウォーカーのための『タルキール:龍嵐録』案内 その2準拠の訳語。『タルキール:龍嵐録』の伝説たちでは書かれざる現在と表記揺れあり。

[編集] 参考

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