情報アドバンテージ

提供:MTG Wiki

2022年4月15日 (金) 15:02時点における172.31.57.132 (トーク) - whois による版
移動: 案内, 検索

情報アドバンテージ(Information Advantage)[1]とは、把握している秘匿情報に関連した優位性(アドバンテージ)のこと。


Duress / 強迫 (黒)
ソーサリー

対戦相手1人を対象とする。そのプレイヤーは自分の手札を公開する。あなたはその中からクリーチャーでも土地でもないカード1枚を選ぶ。そのプレイヤーはそのカードを捨てる。



Mishra's Bauble / ミシュラのガラクタ (0)
アーティファクト

(T),ミシュラのガラクタを生け贄に捧げる:プレイヤー1人を対象とする。そのプレイヤーのライブラリーの一番上のカードを1枚見る。次のターンのアップキープの開始時にカードを1枚引く。


マジックでは手札を始めとした非公開領域が存在し、対戦相手の手の内を類推しながら戦う必要がある。一方的に相手の手の内を知ることができれば効率の良いプレイングができるようになり、のちのちカード・アドバンテージテンポ・アドバンテージでも優位に立てる可能性が高くなる。この優位を情報アドバンテージと呼ぶ。

通常、秘匿情報として最も重要なのは手札の内容であり、特に全体除去カウンターコンバット・トリックを行えるインスタント等の有無を知ることができればその優位は大きい。このアドバンテージはプレイングによって変動する部分も大きく、たとえば手札にあるのが基本土地1枚であっても無闇にプレイせず手札に隠しておけば、対戦相手はその秘密の1枚を考慮したプレイを行わざるを得ないだろう(ブラフ)。他のアドバンテージに比べて定量化することが難しい概念であるが、重要性は決して小さくない。

情報は非物質的で精神に関連しているため、色の役割としてはおよびにこのアドバンテージを得られるカードが多い。

盤外の情報アドバンテージ

情報アドバンテージは唯一ゲームが始まる前から確保できる(可能性がある)アドバンテージである。

トーナメントにおいては次戦以降の対戦相手のデッキプレイングの癖を確認しておくことで、優位に立つことができる。ドラフト戦においては流れてくるカードから同卓の傾向やアーキタイプを推定することができる。マッチ初戦で複数回のマリガンをしてしまい勝ち目が薄い時には、「即投了」や「徹底抗戦」だけではなく、こちらの手の内を見せずに対戦相手のデッキ内容を見抜いたところで投了するのも一つの手である。

また、時には対戦相手が誰であるかからデッキの傾向を類推できることがある(対人メタ)。

  • 試合が始まる前に小物でバレることもあった。例えば、色違いのダイスが複数ある⇒(どの色のマナがどれだけあるか判別するため)プロスブルームの可能性大といったように。
  • アジア太平洋選手権00以降、決勝ラウンドにおいて事前にデッキリストを公開されるようになった。対戦結果の時差による情報格差の発生を防ぐことが目的で、これにより地雷デッキが勝ち上がりにくくなった(⇒グランプリ北九州05)。
  • ミシックチャンピオンシップロンドン19[3]以降、フィーチャー・マッチでなくても事前にデッキリストを公開するトーナメントが増加している。理由は明言されていないが、情報格差の発生を防ぐことが目的のひとつと言われている。
    • デッキリストを交換して完全に格差をなくす場合もあれば、カード名のみを公開して投入枚数は伏せられている場合もある。
  • 相棒は通常のルールにおいては数少ないゲーム開始前に公開されるゲーム内要素である。相手を事前に知るすべの無いMagic: The Gathering Arenaのランク戦では特に、相手のアーキタイプを推測する重要な要素(あるいは相棒を使う側のリスク)となっていた。

脚注

  1. JULY 2, 2018 BANNED AND RESTRICTED UPDATE/2018年7月2日 禁止制限告知2018年7月2日 Ian Duke著)
  2. Hidden Information/隠された情報Latest Developments 2014年10月24日 Sam Stoddard著)
  3. Modern at Mythic Championship II(Competitive Gaming 2019年4月23日 Simon Görtzen著)
  4. 相棒で撹乱作戦?(スタンダード)(マジック日本公式サイト 2020年5月25日)
  5. @malseman(Twitter 2020年5月17日)

参考

MOBILE