レジェンド (エキスパンション)

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(「映画の題名から"つけられた"カードが多い」「伝説のクリーチャーの"ほとんど"はD&Dが元ネタ」 出典記事の内容に反する)
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その反面、[[解呪/Disenchant]]に相当する[[カード]]が収録されず、同セット内のカードのみで遊ぶ場合の[[エンチャント]]を壊す手段は[[ワールド・エンチャント]]に対してワールド・エンチャントを後出ししたり、対戦相手の[[オーラ]]を[[Remove Enchantments]]で[[破壊]]するなど限定的であった。
 
その反面、[[解呪/Disenchant]]に相当する[[カード]]が収録されず、同セット内のカードのみで遊ぶ場合の[[エンチャント]]を壊す手段は[[ワールド・エンチャント]]に対してワールド・エンチャントを後出ししたり、対戦相手の[[オーラ]]を[[Remove Enchantments]]で[[破壊]]するなど限定的であった。
  
[[レジェンド (クリーチャー・タイプ)|レジェンド]](現在では[[伝説のクリーチャー]])という[[クリーチャー・タイプ]]や[[多色]]カードが初めて登場した。このセットではレジェンド・クリーチャーはすべて多色カードであり、多色カードはすべてレジェンドである。これら伝説のクリーチャー55種は規則的な系図(Family Tree)を成している。まず[[友好色]]3色の[[エルダー]]・[[ドラゴン]]5種の[[サイクル]]があり、その下にその他の友好色3色の[[レア]]3種のサイクル5パターン、更に友好色2色の[[レア]]3種5パターン、同[[アンコモン]]4種5パターンと続いている。
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[[クリーチャー・タイプ]]の[[レジェンド (クリーチャー・タイプ)|レジェンド]](現在では[[伝説のクリーチャー]])や[[多色カード]]が初めて登場した。このセットではレジェンド・クリーチャーはすべて多色カードであり、多色カードはすべてレジェンドである。これら伝説のクリーチャー55種は規則的な系図(Family Tree)を成している。まず[[友好色]]3色の[[エルダー]]・[[ドラゴン]]5種の[[サイクル]]があり、その下にその他の友好色3色の[[レア]]3種のサイクル5パターン、更に友好色2色の[[レア]]3種5パターン、同[[アンコモン]]4種5パターンと続いている。
  
その他にも[[ランページ]]や[[伝説の土地]]、エンチャント([[ワールド)]][[毒カウンター]]関連のカード、マナ・シンボルをもたない有色のカードもはじめて収録される。
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その他にも[[ランページ]]や[[伝説の土地]]、エンチャント([[ワールド]])、[[毒カウンター]]関連のカード、マナ・シンボルをもたない[[有色]]のカード([[コボルド]])もはじめて収録される。
  
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開発者の[[Steve Conard]]と[[Robin Herbert]]は[[ダンジョンズ&ドラゴンズ]](以下D&D)を70年代から愛好しており、このセットのデザインにはD&Dの影響が色濃く反映されている。中でも伝説のクリーチャー多くは、彼らが数年にわたって展開してきたD&Dキャンペーンのキャラクターが原型になっている。
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また、このセットには現実世界の伝説の人物に似た[[カード名]]をもつカードが含まれているが、公式記事[http://www.wizards.com/Magic/Magazine/Article.aspx?x=mtgcom/arcana/45 A real legend]によると、現実世界をモチーフとした伝説のクリーチャーは[[ネブカドネザル/Nebuchadnezzar]]1種だけである。
  
 
カードデザインに関与しない、既存のルールに対する追加ルールも2点あり、クリーチャーのパワーとタフネスに関する記述と、パーマネントのコントローラーとオーナーの違いについての詳細な明文化が追加された。後者は例えば[[支配魔法/Control Magic]]をエンチャントされたクリーチャーは、ゲーム中・ゲーム終了後を問わず[[支配魔法/Control Magic]]のコントローラーの所有物となってしまうと認識される問題解決のために作られている。
 
カードデザインに関与しない、既存のルールに対する追加ルールも2点あり、クリーチャーのパワーとタフネスに関する記述と、パーマネントのコントローラーとオーナーの違いについての詳細な明文化が追加された。後者は例えば[[支配魔法/Control Magic]]をエンチャントされたクリーチャーは、ゲーム中・ゲーム終了後を問わず[[支配魔法/Control Magic]]のコントローラーの所有物となってしまうと認識される問題解決のために作られている。
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基本セット以外では初めて1パック15枚のカードで構成されたエキスパンションで、[[トーナメントパック]]や[[構築済みデッキ]]のないパックのみ販売されていた(すべてのパックに16枚目としてルール解説のカードが入っている)。
 
基本セット以外では初めて1パック15枚のカードで構成されたエキスパンションで、[[トーナメントパック]]や[[構築済みデッキ]]のないパックのみ販売されていた(すべてのパックに16枚目としてルール解説のカードが入っている)。
 
 
  
 
有名なカードは[[Mirror Universe]]、[[Eureka]]、[[Mana Drain]]、[[Moat]]、[[The Abyss]]、[[Nether Void]]、[[地獄界の夢/Underworld Dreams]]、[[Chains of Mephistopheles]]など。
 
有名なカードは[[Mirror Universe]]、[[Eureka]]、[[Mana Drain]]、[[Moat]]、[[The Abyss]]、[[Nether Void]]、[[地獄界の夢/Underworld Dreams]]、[[Chains of Mephistopheles]]など。
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*[[アンコモン]]にはA・Bと2つのグループがあり、最初期ロットは1つのボックスにはどちらかのグループのカードしか収録されていないという、致命的な商品管理上のミスがあった。
 
*[[アンコモン]]にはA・Bと2つのグループがあり、最初期ロットは1つのボックスにはどちらかのグループのカードしか収録されていないという、致命的な商品管理上のミスがあった。
 
*日本では一般的に「レジェンド」と表記されているが、英語の読みに近づけるためや、かつてクリーチャー・タイプであったレジェンドと区別する意味で「レジェンズ」と表記する人もいる。
 
*日本では一般的に「レジェンド」と表記されているが、英語の読みに近づけるためや、かつてクリーチャー・タイプであったレジェンドと区別する意味で「レジェンズ」と表記する人もいる。
*レジェンドに登場する伝説のクリーチャーは、ほとんどが開発者が遊んでいた『[[ダンジョンズ&ドラゴンズ]]』のキャラクターが元ネタになっている。
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*公式記事[http://www.wizards.com/Magic/Magazine/Article.aspx?x=mtgcom/arcana/129 Movie Legends]によると、カード名と同名の映画が多いという。この記事によれば30枚以上([http://www.flaminio.com/magic/movies.html ある映画マニアのマジックファンによる調査]によれば[http://www.flaminio.com/magic/movies-le.html 45枚]も映画のタイトルと同名のカードがあるという。
*映画の題名からつけられたカードが多いことでも有名。[[WotC]]の[http://www.wizards.com/default.asp?x=mtgcom/arcana/129 資料によれば30枚以上][http://www.flaminio.com/magic/movies.html ある映画マニアのマジックファンによる調査]によれば[http://www.flaminio.com/magic/movies-le.html 45枚])も映画のタイトルと同名のカードがあるという。
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==デザイン==
 
==デザイン==

2010年7月22日 (木) 02:40時点における版

レジェンド/Legends
シンボル ドーリア式円柱
略号 LE, LEG
発売日 1994年6月
セット枚数 全310種類

レジェンド/Legendsは、3番目のエキスパンション。1994年6月に発売された。意味は「伝説」。

目次

概要

当初、マジック初の「独立型」エキスパンションを目指して作られたセットである。枚数も基本セット並に多く、基本的なクリーチャー同型再版や従来のカードの修正版・違い版が多数収録された。

その反面、解呪/Disenchantに相当するカードが収録されず、同セット内のカードのみで遊ぶ場合のエンチャントを壊す手段はワールド・エンチャントに対してワールド・エンチャントを後出ししたり、対戦相手のオーラRemove Enchantments破壊するなど限定的であった。

クリーチャー・タイプレジェンド(現在では伝説のクリーチャー)や多色カードが初めて登場した。このセットではレジェンド・クリーチャーはすべて多色カードであり、多色カードはすべてレジェンドである。これら伝説のクリーチャー55種は規則的な系図(Family Tree)を成している。まず友好色3色のエルダードラゴン5種のサイクルがあり、その下にその他の友好色3色のレア3種のサイクル5パターン、更に友好色2色のレア3種5パターン、同アンコモン4種5パターンと続いている。

その他にもランページ伝説の土地、エンチャント(ワールド)、毒カウンター関連のカード、マナ・シンボルをもたない有色のカード(コボルド)もはじめて収録される。

開発者のSteve ConardRobin Herbertダンジョンズ&ドラゴンズ(以下D&D)を70年代から愛好しており、このセットのデザインにはD&Dの影響が色濃く反映されている。中でも伝説のクリーチャー多くは、彼らが数年にわたって展開してきたD&Dキャンペーンのキャラクターが原型になっている。

また、このセットには現実世界の伝説の人物に似たカード名をもつカードが含まれているが、公式記事A real legendによると、現実世界をモチーフとした伝説のクリーチャーはネブカドネザル/Nebuchadnezzar1種だけである。

カードデザインに関与しない、既存のルールに対する追加ルールも2点あり、クリーチャーのパワーとタフネスに関する記述と、パーマネントのコントローラーとオーナーの違いについての詳細な明文化が追加された。後者は例えば支配魔法/Control Magicをエンチャントされたクリーチャーは、ゲーム中・ゲーム終了後を問わず支配魔法/Control Magicのコントローラーの所有物となってしまうと認識される問題解決のために作られている。


基本セット以外では初めて1パック15枚のカードで構成されたエキスパンションで、トーナメントパック構築済みデッキのないパックのみ販売されていた(すべてのパックに16枚目としてルール解説のカードが入っている)。

有名なカードはMirror UniverseEurekaMana DrainMoatThe AbyssNether Void地獄界の夢/Underworld DreamsChains of Mephistophelesなど。

  • アンコモンにはA・Bと2つのグループがあり、最初期ロットは1つのボックスにはどちらかのグループのカードしか収録されていないという、致命的な商品管理上のミスがあった。
  • 日本では一般的に「レジェンド」と表記されているが、英語の読みに近づけるためや、かつてクリーチャー・タイプであったレジェンドと区別する意味で「レジェンズ」と表記する人もいる。
  • 公式記事Movie Legendsによると、カード名と同名の映画が多いという。この記事によれば30枚以上(ある映画マニアのマジックファンによる調査によれば45枚も映画のタイトルと同名のカードがあるという。

デザイン

デザイン・チーム Steve Conard (lead)
Robin Herbert
開発チーム Skaff Elias
Jim Lin
Chris Page
Dave Petty
アート・ディレクター Jesper Myrfors
Sandra Everingham

関連リンク

参考

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