マネデス

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'''マネデス'''とは、Money Destruction(金銭破壊)の略。相手の『財布の中身』を破壊することを考える戦略およびコンボ。マジックではデッキ戦略・コンボ構成を『〜破壊/〜Destruction』という形で表現することがしばしばあるが、これもそれにならってつけられたもの。
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'''マネデス'''とは、Money Destruction(金銭破壊)の略。[[対戦相手]]の「財布の中身」を破壊することを考える戦略および[[コンボ]]。[[マジック:ザ・ギャザリング|マジック]]では[[デッキ]]戦略・コンボ構成を「〜破壊/〜Destruction」という形で表現することがしばしばあるが、これもそれにならってつけられたもの。
  
 
{{#card:Mindslaver}}
 
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{{#card:Ashnod's Coupon}}
 
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もちろん、通常の公式[[トーナメント]]ルール下では実現できない。冗談セットである[[アングルード]]のカードを絡めて初めて実現できる。
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もちろん、通常の公式[[トーナメント]][[ルール]]下では実現できない。冗談セットである[[アン・ゲーム]]の[[カード]]を絡めて初めて実現できる。
  
中核となるのは、日本・[[ホビージャパン]]掲示板発祥の[[コンボ]]。具体的には、[[精神隷属器/Mindslaver]]で対戦相手の次のターンのコントロールを奪った上で[[タップ]]状態の[[Ashnod's Coupon]]を[[寄付/Donate]]し、クーポンの対象を自身にして起動させる。これによって[[対戦相手]]は買いたくもないドリンクを無理矢理買わされることになる。
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様々なバリエーションがあるが、いずれの場合も[[精神隷属器/Mindslaver]][[寄付/Donate]](あるいはそれらに相当する[[効果]]を持つカード)が必須である。特に[[対戦相手]]にイヤな選択肢を強要できる精神隷属器の登場が契機であったと言えるだろう。
  
*自身を対象にする為、ドリンクを買いに走るのも対戦相手。代金を払うのも対戦相手。当然実際にドリンクを手に入れるのも対戦相手。「無駄な買い物をさせて財布の中を破壊する」という凶悪コンボである。ストレスがたまること請け合い。(例えば真冬に冷やし飴買わせるとか…。)
 
**[[アンヒンジド]]の登場後、Ashnod's Couponの代わりに「[[Booster Tutor]]を[[刻印]]した、[[等時の王笏/Isochron Scepter]]ないし[[一望の鏡/Panoptic Mirror]]」を寄付し、[[白の夜明けの運び手/Bringer of the White Dawn]]などで精神隷属器を使い回して毎ターンの[[ブースターパック]]開封(暗に購入)を迫り、より高効率で出費を迫るコンボが誕生した。迷惑な話である。こちらはAshnod's Couponによるものと違い、回収するのは精神隷属器だけでいいので使い回すのが楽。手元にブースターがなければ、とっとと[[投了]]した方がいい。
 
**対戦相手が[[黒]]ならば、白の夜明けの運び手の代わりに[[啓発のジン/Djinn Illuminatus]]を寄付して、Booster Tutor(の[[コピー]])に[[複製]]を持たせた上で大量の[[黒マナ]]を発生させてやると、ほぼ間違いなく相手は投了するだろう。迷惑すぎる。
 
**対戦相手が[[白]]ならば、[[Collector Protector]]を寄付してもそれっぽいことができる。この場合には「出費」とは言いがたい。この2つは、[[マイコシンスの格子/Mycosynth Lattice]]の影響下ならば、対戦相手の色を問わなくできる。
 
**[[嵐の目/Eye of the Storm]]を戦場に出した後にBooster Tutorを使い、その後精神隷属器を使えば、寄付を使わずにコンボを達成できる。
 
いずれにしても、精神隷属器と寄付系はほぼ必須であり、[[ミラディン]]で精神隷属器が登場したことによって生まれたコンボといえる。
 
*妨害を受けないためには、コントロールしているターンのうちに寄付する必要があるため、[[ヴィダルケンの宇宙儀/Vedalken Orrery]]も必要になり得るだろう。最初の方法の場合、Ashnod's Couponをタップする手間を省くことができる。他の方法の場合、[[インスタント・タイミング]]で寄付する場合ほど確実ではないが、[[フルタップ|タップアウト]]させてから押し付ける手もある。
 
*投了すれば回避できる。
 
 
*これが実現可能なのかどうかは多くのプレイヤーの間で議論の的となって…はいない。
 
*これが実現可能なのかどうかは多くのプレイヤーの間で議論の的となって…はいない。
 
*[[やる気デストラクション]]を超える、恐らく最強の○○デストラクション。というかこれ自体がやる気デストラクションの要素も含んでいる。
 
*[[やる気デストラクション]]を超える、恐らく最強の○○デストラクション。というかこれ自体がやる気デストラクションの要素も含んでいる。
*[http://www.wizards.com/default.asp?x=mtgcom/daily/mg120 公式のコラム]にもいつの間にか取り上げられていたり。
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*[https://magic.wizards.com/en/articles/archive/feature/triple-helix-2004-04-22 公式のコラム]にもいつの間にか取り上げられていたり。
*[[サニー・サイド・アップ]]辺りの[[無限コンボ]]のとどめに。[[研究+開発/Research+Development]]と合わせて[[サイドボード]]に仕込んでみよう。
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*たいていは専用[[デッキ]]を組んで運用されるが、[[コンボパーツ]]自体は限られているため他のデッキのサブプラン(?)に組み込むことも可能。
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**特に[[パーマネント]][[回収]]がデッキのメイン[[ギミック]]であれば組み込みは容易。[[サニー・サイド・アップ]]辺りの[[サイドボード]][[研究+開発/Research+Development]]と合わせて仕込んでみよう。
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*あくまでジョーク・コンボであることを忘れずに、用法用量を守って楽しくお使いください。
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==解説==
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===[[Ashnod's Coupon]]型===
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{{#card:Ashnod's Coupon}}
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[[Ashnod's Coupon]]は、普通に使うと[[あなた]]がドリンク購入代金を支払わなければならないが、これを[[対戦相手]]に押し付けて[[起動]]させることで、代金支払いまで対戦相手に押し付けてしまおう、というのが基本的な発想。
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中核となるのは、日本・[[ホビージャパン]]掲示板発祥の[[コンボ]]。具体的には、[[精神隷属器/Mindslaver]]で[[他のプレイヤーをコントロールする|対戦相手の次のターンのコントロールを奪った]]上でAshnod's Couponを[[寄付/Donate]]し、Couponの[[能力]]の[[対象]]を対戦相手自身にして起動させる。対戦相手は特に買いたくもないドリンクを買いに行かねばならない。「'''無駄な買い物をさせて財布の中を破壊する'''」という凶悪コンボである。
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デッキとして組む場合は、各パーツを何らかの方法で[[回収]]して使い回し、延々と出費を迫る構成にするのが一般的。またそのままだと寄付した直後に対戦相手に[[起動]]されてしまうため、そうならないように「あらかじめ[[タップ]]状態で寄付して起動できないようにしておく」「精神隷属器でターンを奪っている最中に寄付する」などの工夫が必要。後者を取るならば[[ヴィダルケンの宇宙儀/Vedalken Orrery]]で寄付を疑似[[瞬速]]にするのが当時の基本だったが、現在であれば[[寛大なるゼドルー/Zedruu the Greathearted]]を使うほうが便利か。
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*ターンをコントロールしているため、対象となるドリンクを選ぶ権利はこちらにある。
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**ただし買ってきたドリンクの所有権はあくまで対戦相手にある。自分のために買ってきてほしいなら、寄付しないで普通に使って普通に代金を支払うこと。
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*「対戦相手をコントロールしている」を拡大解釈し、買ってこさせるだけでなく「無理やり飲ませる」ところまでやることもある。
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*ドリンクの価格自体が高額なものを対象にすれば一発で大量の出費を強いることができる。
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**応用編として、あらかじめ[[あなた]]がドリンクを1本用意しておいてそれに異様に高値の値札をつけておく、遠隔地限定商品を指定して移動の時間と交通費を強いる、という手もある。
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**後者の使い方はAshnod's Couponの[[エラッタ]]に反するように見えるが、ハワイ旅行の例示を見れば明らかなように、交通費をあなたが負担し、対象となったプレイヤーが同意しているなら、遠隔地に買いに行かせること自体は適正である。そもそもこのコンボは(精神隷属器を使っているとはいえ)「あなた」が「あなた」に買いに行かせるのであるから何の問題もなく遠隔地へパシらせることができる。
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*……などといろいろと書いたが、対戦相手は即[[投了]]することで上記のすべてを回避できる。
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===[[Booster Tutor]]型===
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{{#card:Booster Tutor}}
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[[アンヒンジド]]の登場後、Ashnod's Couponの代わりに「[[Booster Tutor]]を[[刻印]]した、[[等時の王笏/Isochron Scepter]]ないし[[一望の鏡/Panoptic Mirror]]」を寄付する、というコンボも考案された。
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こちらも精神隷属器を使い回して毎ターンの[[ブースターパック]]開封(暗に購入)を迫るのが基本戦術。Ashnod's Couponによるものと違い、回収するのは精神隷属器だけでいいので使い回すのが楽。
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*対戦相手が[[黒]]ならば、さらに[[啓発のジン/Djinn Illuminatus]]を寄付して、Booster Tutor(の[[コピー]])を大量に[[複製]]させるのも面白い。
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*[[嵐の目/Eye of the Storm]]を戦場に出した後にBooster Tutorを使い、その後精神隷属器を使えば、寄付を使わずにコンボを達成できる。
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===その他===
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対戦相手が[[白]]ならば、[[Collector Protector]]を寄付してもそれっぽいことができる。
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その他、[[アンティ]]関連のカードでも似たようなコンボが話題になることもある。
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ただいずれの場合もやっていることが少々地味なため、上記のパターンほど話題になることはない。
  
 
==参考==
 
==参考==
 
*[[用語集]]
 
*[[用語集]]
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2022年12月21日 (水) 22:40時点における最新版

マネデスとは、Money Destruction(金銭破壊)の略。対戦相手の「財布の中身」を破壊することを考える戦略およびコンボマジックではデッキ戦略・コンボ構成を「〜破壊/〜Destruction」という形で表現することがしばしばあるが、これもそれにならってつけられたもの。


Mindslaver / 精神隷属器 (6)
伝説のアーティファクト

(4),(T),精神隷属器を生け贄に捧げる:プレイヤー1人を対象とする。あなたはそのプレイヤーの次のターンの間、そのプレイヤーをコントロールする。(あなたはそのプレイヤーが見ることのできるすべてのカードを見て、そのプレイヤーのすべての決定を行う。)



Ashnod's Coupon (0)
アーティファクト

(T),Ashnod's Couponを生け贄に捧げる:プレイヤー1人とドリンク1本を対象とする。そのプレイヤーは、そのドリンクをあなたのために取ってくる。あなたはそのドリンクに必要なあらゆるコストを支払う。



Donate / 寄付 (2)(青)
ソーサリー

プレイヤー1人と、あなたがコントロールするパーマネント1つを対象とする。そのプレイヤーは、そのパーマネントのコントロールを得る。


もちろん、通常の公式トーナメントルール下では実現できない。冗談セットであるアン・ゲームカードを絡めて初めて実現できる。

様々なバリエーションがあるが、いずれの場合も精神隷属器/Mindslaver寄付/Donate(あるいはそれらに相当する効果を持つカード)が必須である。特に対戦相手にイヤな選択肢を強要できる精神隷属器の登場が契機であったと言えるだろう。

[編集] 解説

[編集] Ashnod's Coupon


Ashnod's Coupon (0)
アーティファクト

(T),Ashnod's Couponを生け贄に捧げる:プレイヤー1人とドリンク1本を対象とする。そのプレイヤーは、そのドリンクをあなたのために取ってくる。あなたはそのドリンクに必要なあらゆるコストを支払う。


Ashnod's Couponは、普通に使うとあなたがドリンク購入代金を支払わなければならないが、これを対戦相手に押し付けて起動させることで、代金支払いまで対戦相手に押し付けてしまおう、というのが基本的な発想。

中核となるのは、日本・ホビージャパン掲示板発祥のコンボ。具体的には、精神隷属器/Mindslaver対戦相手の次のターンのコントロールを奪った上でAshnod's Couponを寄付/Donateし、Couponの能力対象を対戦相手自身にして起動させる。対戦相手は特に買いたくもないドリンクを買いに行かねばならない。「無駄な買い物をさせて財布の中を破壊する」という凶悪コンボである。

デッキとして組む場合は、各パーツを何らかの方法で回収して使い回し、延々と出費を迫る構成にするのが一般的。またそのままだと寄付した直後に対戦相手に起動されてしまうため、そうならないように「あらかじめタップ状態で寄付して起動できないようにしておく」「精神隷属器でターンを奪っている最中に寄付する」などの工夫が必要。後者を取るならばヴィダルケンの宇宙儀/Vedalken Orreryで寄付を疑似瞬速にするのが当時の基本だったが、現在であれば寛大なるゼドルー/Zedruu the Greatheartedを使うほうが便利か。

  • ターンをコントロールしているため、対象となるドリンクを選ぶ権利はこちらにある。
    • ただし買ってきたドリンクの所有権はあくまで対戦相手にある。自分のために買ってきてほしいなら、寄付しないで普通に使って普通に代金を支払うこと。
  • 「対戦相手をコントロールしている」を拡大解釈し、買ってこさせるだけでなく「無理やり飲ませる」ところまでやることもある。
  • ドリンクの価格自体が高額なものを対象にすれば一発で大量の出費を強いることができる。
    • 応用編として、あらかじめあなたがドリンクを1本用意しておいてそれに異様に高値の値札をつけておく、遠隔地限定商品を指定して移動の時間と交通費を強いる、という手もある。
    • 後者の使い方はAshnod's Couponのエラッタに反するように見えるが、ハワイ旅行の例示を見れば明らかなように、交通費をあなたが負担し、対象となったプレイヤーが同意しているなら、遠隔地に買いに行かせること自体は適正である。そもそもこのコンボは(精神隷属器を使っているとはいえ)「あなた」が「あなた」に買いに行かせるのであるから何の問題もなく遠隔地へパシらせることができる。
  • ……などといろいろと書いたが、対戦相手は即投了することで上記のすべてを回避できる。

[編集] Booster Tutor


Booster Tutor (黒)
インスタント

封をされたままのマジックのブースターパックを1つ開け、それらのカードを公開し、その内の1枚をあなたの手札に加える。(次のゲームの前には、そのカードをデッキから取り除くこと。)


アンヒンジドの登場後、Ashnod's Couponの代わりに「Booster Tutor刻印した、等時の王笏/Isochron Scepterないし一望の鏡/Panoptic Mirror」を寄付する、というコンボも考案された。

こちらも精神隷属器を使い回して毎ターンのブースターパック開封(暗に購入)を迫るのが基本戦術。Ashnod's Couponによるものと違い、回収するのは精神隷属器だけでいいので使い回すのが楽。

[編集] その他

対戦相手がならば、Collector Protectorを寄付してもそれっぽいことができる。

その他、アンティ関連のカードでも似たようなコンボが話題になることもある。

ただいずれの場合もやっていることが少々地味なため、上記のパターンほど話題になることはない。

[編集] 参考

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