ファイレクシアの肉体喰らい/Phyrexian Fleshgorger

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[[威迫]]、[[絆魂]]、[[パワー]]分の[[ライフ]]を[[コスト]]とした[[護法]]に加え新登場の[[試作]]を兼ね備えた豪快な[[ファイレクシアン]]・[[アーティファクト・クリーチャー]]。
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[[威迫]]、[[絆魂]]、[[パワー]]分の[[ライフ]]を[[コスト]]とした[[護法]]に加え新登場の[[試作]]を兼ね備えた豪快な[[ファイレクシアン]]・[[ワーム]]の[[アーティファクト・クリーチャー]]。
 
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==解説==
 
まず7マナで出した場合は十分に[[フィニッシャー]]級。戦闘に参加するか呪文の対象になるだけで7点、[[プレイヤー]]を攻撃できれば14点分ライフが動くため、優位な時のダメ押しにも劣勢の巻き返しにも繋がる。高いパワーと威迫のおかげで[[チャンプブロック]]を蹴散らしやすい。
 
まず7マナで出した場合は十分に[[フィニッシャー]]級。戦闘に参加するか呪文の対象になるだけで7点、[[プレイヤー]]を攻撃できれば14点分ライフが動くため、優位な時のダメ押しにも劣勢の巻き返しにも繋がる。高いパワーと威迫のおかげで[[チャンプブロック]]を蹴散らしやすい。
  
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反面、試作で出した場合は護法コストがライフ3点と頼りないのが欠点。序盤のライフ3点はそう大きくないコストのためライフロス覚悟で[[除去]]を撃たれてしまうことも。同時期には[[ライフゲイン]]系のデッキや[[羅利骨灰/Tear Asunder]]、[[冥府の掌握/Infernal Grasp]]などの軽量除去が存在するため過信は禁物である。同様に[[踏み倒し]]や[[リアニメイト]]で序盤に出すほど除去されやすくなる、ややタイミングを選ぶクリーチャー。
 
反面、試作で出した場合は護法コストがライフ3点と頼りないのが欠点。序盤のライフ3点はそう大きくないコストのためライフロス覚悟で[[除去]]を撃たれてしまうことも。同時期には[[ライフゲイン]]系のデッキや[[羅利骨灰/Tear Asunder]]、[[冥府の掌握/Infernal Grasp]]などの軽量除去が存在するため過信は禁物である。同様に[[踏み倒し]]や[[リアニメイト]]で序盤に出すほど除去されやすくなる、ややタイミングを選ぶクリーチャー。
  
[[スタンダード]]では[[アグロ]][[コントロール]]を問わず多くの[[黒単色デッキ]]に採用、[[青黒赤コントロール|グリクシスミッドレンジ]]にも散見される兄弟戦争の[[トップレア]]となっている。
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==スタンダードでの活躍==
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===発売直後~2023年5月29日以前===
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[[スタンダード]]では基礎スペックの高さや[[喉首狙い/Go for the Throat]]耐性が評価され、登場直後から[[黒単色デッキ]][[青黒赤コントロール|グリクシス・ミッドレンジ]]に採用されていた。しかし、[[カード・アドバンテージ]]に繋がらない性能から次第に後者では数を減らしていった。
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[[ファイレクシア:完全なる統一]]発売後は[[ファストランド]][[再録]]によるグリクシス・ミッドレンジの強化で、相対的に黒単色デッキの立場が衰えたこともあり、[[トーナメント]]シーンで見る機会は少なくなっていった。
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===2023年5月29日以降===
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転機となったのは[[勢団の銀行破り/Reckoner Bankbuster]]の[[禁止カード]]化である。これによるグリクシス・ミッドレンジが弱体化したことに加え、喉首狙いと[[削剥/Abrade]]の採用率が低下し、相対的に[[除去耐性]]が評価されるようになった。かつてのように黒単色デッキに採用されるほか、細々と残った[[黒赤ビートダウン#イニストラード:真夜中の狩り〜機械兵団の進軍:決戦の後に期|ラクドス・ミッドレンジ]]にも採用されるようになった。
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===エルドレインの森以降===
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[[5色アラーラ]]が登場すると、以下のような点からこのデッキに居場所を見つけた。
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#[[ライブラリー]]では7マナ扱いなので、[[アラーラへの侵攻/Invasion of Alara]]から[[初めてのお使い/Fetch Quest]]を踏み倒す邪魔にならない。
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#試作品としては3マナ絆魂持ちのため時間稼ぎ要員になる。
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#アーティファクトのため、アラーラへの侵攻の第2面である[[大渦の目覚め/Awaken the Maelstrom]]で踏み倒せる。
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#各種踏み倒し手段で出すと、完成品として戦力になる。
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==その他==
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*発売直後は[[兄弟戦争]]の[[トップレア]]であったが、次第に[[パイオニア]]以下で需要のある[[街並みの地ならし屋/Cityscape Leveler]]に追い越されていった。
  
 
*カード名は[[コールドスナップ]]の[[ファイレクシアの魂喰らい/Phyrexian Soulgorger]]と対になっている。
 
*カード名は[[コールドスナップ]]の[[ファイレクシアの魂喰らい/Phyrexian Soulgorger]]と対になっている。
  
 
==参考==
 
==参考==
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*[[ファイレクシア/Phyrexia]]([[背景世界/ストーリー用語]])
 
*[[カード個別評価:兄弟戦争]] - [[神話レア]]
 
*[[カード個別評価:兄弟戦争]] - [[神話レア]]
__NOTOC__
 

2023年9月26日 (火) 02:08時点における版


Phyrexian Fleshgorger / ファイレクシアの肉体喰らい (7)
アーティファクト クリーチャー — ファイレクシアン(Phyrexian) ワーム(Wurm)

威迫、絆魂
護法 ― ファイレクシアの肉体喰らいのパワーに等しい点数のライフを支払う。
//---試作部分---//
(1)(黒)(黒)
試作(あなたはこの呪文を、異なるマナ・コスト、色、サイズで唱えてもよい。これは能力とタイプを保持する。)
3/3

7/5

威迫絆魂パワー分のライフコストとした護法に加え新登場の試作を兼ね備えた豪快なファイレクシアンワームアーティファクト・クリーチャー

目次

解説

まず7マナで出した場合は十分にフィニッシャー級。戦闘に参加するか呪文の対象になるだけで7点、プレイヤーを攻撃できれば14点分ライフが動くため、優位な時のダメ押しにも劣勢の巻き返しにも繋がる。高いパワーと威迫のおかげでチャンプブロックを蹴散らしやすい。

この手の大型クリーチャーは土地が出揃うまで手元で燻りやすいが、そうした場合に役立つのが試作。3マナで3/3とマナレシオも悪くなく、能力も鑑みれば大盤振る舞いとさえ言えるのはさすがに神話レアといったところ。ダブルシンボルと少し色拘束がきついが序盤から中盤のつなぎはこなせるだろう。兄弟戦争に多く存在するアーティファクトシナジーのタネにするのも良い。

反面、試作で出した場合は護法コストがライフ3点と頼りないのが欠点。序盤のライフ3点はそう大きくないコストのためライフロス覚悟で除去を撃たれてしまうことも。同時期にはライフゲイン系のデッキや羅利骨灰/Tear Asunder冥府の掌握/Infernal Graspなどの軽量除去が存在するため過信は禁物である。同様に踏み倒しリアニメイトで序盤に出すほど除去されやすくなる、ややタイミングを選ぶクリーチャー。

スタンダードでの活躍

発売直後~2023年5月29日以前

スタンダードでは基礎スペックの高さや喉首狙い/Go for the Throat耐性が評価され、登場直後から黒単色デッキグリクシス・ミッドレンジに採用されていた。しかし、カード・アドバンテージに繋がらない性能から次第に後者では数を減らしていった。 ファイレクシア:完全なる統一発売後はファストランド再録によるグリクシス・ミッドレンジの強化で、相対的に黒単色デッキの立場が衰えたこともあり、トーナメントシーンで見る機会は少なくなっていった。

2023年5月29日以降

転機となったのは勢団の銀行破り/Reckoner Bankbuster禁止カード化である。これによるグリクシス・ミッドレンジが弱体化したことに加え、喉首狙いと削剥/Abradeの採用率が低下し、相対的に除去耐性が評価されるようになった。かつてのように黒単色デッキに採用されるほか、細々と残ったラクドス・ミッドレンジにも採用されるようになった。

エルドレインの森以降

5色アラーラが登場すると、以下のような点からこのデッキに居場所を見つけた。

  1. ライブラリーでは7マナ扱いなので、アラーラへの侵攻/Invasion of Alaraから初めてのお使い/Fetch Questを踏み倒す邪魔にならない。
  2. 試作品としては3マナ絆魂持ちのため時間稼ぎ要員になる。
  3. アーティファクトのため、アラーラへの侵攻の第2面である大渦の目覚め/Awaken the Maelstromで踏み倒せる。
  4. 各種踏み倒し手段で出すと、完成品として戦力になる。

その他

参考

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