シールド

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(シールドの定石)
 
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'''シールド'''/''Sealed Deck''とは、未開封の[[ブースターパック]]をその場で開け、40枚以上の[[デッキ]]を[[構築]]する対戦形式。[[基本土地]]([[基本氷雪土地]]除く)は好きなだけ支給される。デッキに使用しない[[カード]]はすべて[[サイドボード]]となる。
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{{情報ボックス/主な公式フォーマット}}
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'''シールド'''とは、
  
通常、シールド戦はブースターパック6つで行われる。すべての[[フォーマット]]の中でもっとも運の要素が大きい。
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#''Sealed Deck''。「シールドデッキ戦」。「封をされた」という意味。未開封の[[ブースターパック]]をその場で開け、40枚以上の[[デッキ]]を[[構築]]する対戦形式。[[リミテッド]]に分類され、[[認定大会]]でも多く行われている。本項で解説する。
*それゆえ、良くも悪くも「([[レア]]を出した人が勝つ)運ゲー」または「クソゲー」と呼ばれることがある。
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#''the "shield"''。「[[盾]]」「シールド({{CR|609.7b}})」。[[置換効果]]や[[軽減]]や[[再生]]のための概念。詳細はそれらのページを参照。
  
*内訳として、「大型エキスパンション×6」、「大型エキスパンション×3+小型エキスパンション×3」、「大型エキスパンション×2+小型エキスパンション×2+小型エキスパンション×2」が主流である。
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==解説==
*[[2009年]]2月([[コンフラックス]]の[[プレリリース・トーナメント]]・[[発売記念パーティ]])までは[[トーナメントパック]]1つ、ブースターパック2つ(トーナメントパックがない場合はブースターパック5つ)で行われていた。カードのダブり方や、[[レア]]カードの強化などで戦術が違ってきている。
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ブースターパックから出てきた[[カード]]をそのままデッキ構築に用いるという性格上、すべての[[フォーマット]]の中でもっとも運の要素が大きい。
  
[[ルール適用度]]において競技レベル以上の場合、シールド戦では専用のデッキ登録用紙へのカード登録をし、デッキに使用するカードを記入する。デッキ登録後、ランダムでパックを交換する方式もあるので、制限時間内に間違いなくパックのカードを記入することが大切である。
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各プレイヤーに同数同種の未開封のパック(基本は[[プレイ・ブースター]]、導入前のセットでは[[ドラフト・ブースター]]や[[トーナメントパック]])が配布され、これと[[基本土地]]を用いてデッキの構築を行う。詳細は[[#ルール]]を参照。
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*[[ルール適用度]]において競技レベル以上の場合、シールド戦では専用のデッキ登録用紙へ開封したカードすべてを記入する(この後、不正防止のために登録用紙とカードをランダムで別の参加者と交換する場合もある)。時間内に間違いなくパックのカードを記入することが大切である。
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==ルール==
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===用いるパックについて===
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シールドデッキの構成については[[イベント規定]]によって明記され、「7.2 リミテッドのイベントでのカードの使用」において2022年時点では'''個人戦は[[プレイ・ブースター]](または[[ドラフト・ブースター]])6パック'''の使用が推奨されている<ref>[https://media.wizards.com/ContentResources/WPN/MTG_MTR_2024_Mar11.pdf MAGIC : THE GATHERING ® TOURNAMENT RULES Effective March 11, 2024(pdf)]</ref>。実際にシールドイベントを行う際の[[カード・セット]]とパック数についてはイベント主催者に一任されているが、最新カードセットのドラフト・ブースター6パック構成で行われることがほとんどであり、[[公認大会]]・[[プレミアイベント]]も同様に開催されてきている。
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====過去のセットに関する備考====
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*現在の[[ドラフト・ブースター]]と同一の仕様を持った[[エルドレインの王権]]以前のブースターパック製品は「ドラフト・ブースター」という製品名を持たないが、イベント規定ではドラフト・ブースターとして扱う。
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*小型[[エキスパンション]]を使用する場合、「大型エキスパンション×2、小型エキスパンション×4」の構成で行うのが主流である。
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*[[タルキール覇王譚ブロック]]以前の1[[ブロック (総称)|ブロック]]3エキスパンションの頃は、「大型エキスパンション×6」、「大型エキスパンション×3+小型エキスパンションA×3」、「大型エキスパンション×2+小型エキスパンションA×2+小型エキスパンションB×2」で行われるのが主流であった。
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*[[トーナメントパック]]が発売されていた[[2009年]]2月([[コンフラックス]]の[[プレリリース・トーナメント]]・[[発売記念パーティ]])まではトーナメントパック×1、ブースターパック×2(トーナメントパックがない場合はブースターパック×5)で行われていた。カードのダブり方や、[[レア]]カードの強化などで戦術が違ってきている。
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*黎明期では、[[スターターデッキ]]に土地が入っているので、基本土地は各人最大5枚までしか追加で支給されなかった(例:[[山/Mountain]]2枚+[[沼/Swamp]]3枚はOK、山2枚+沼4枚はダメ)。
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**当時のスターターデッキには基本土地が各4~5枚しか封入されていなかった。2色デッキにするには追加支給分の5枚を足しても対応する色の基本土地が足りず、やむなく[[タッチ]]で3色目を入れる事が多かった。
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**トーナメントパックに変更後は基本土地が各6枚封入されるようになり、追加支給分の5枚を足せば17枚まで満たせるため2色で組みやすくなっている。
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**[[Magic Online]]でも、開始当初は基本土地の支給は一切なかった。そのため、タッチではない3色が基本だった。
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===デッキ構築のルール===
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[[デッキ]]構築ルール、および使用カードに関するルールは[[リミテッド#リミテッドでの構築ルール]]、[[リミテッド#リミテッドで使用できるカード]]を参照。
  
*「盾/Shield」ではなく「封をされた/Sealed」という意味。
 
*多めに土地を確保しておき、苦手な[[色]]に当たった場合に色変えをするという戦略もある。
 
*黎明期では、基本土地は各最大5枚までしか支給されなかった。
 
 
==デッキ構築の定石==
 
==デッキ構築の定石==
運の要素が強いとされるシールドでも構築の定石が存在する。
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運の要素が強いとされるシールドでも構築の定石が存在し、以下にそれを記す。もっとも、「セットごとに収録カードが大きく変わる」というマジックの性質上、これらはある程度の指針に過ぎない。同じカードでも収録セットによって大きく評価が変わり([[ジェイムデー秘本/Jayemdae Tome]]などが一例)、それに伴って優先すべきカード、構築の際の目標はガラリと変わる。実際、[[トーナメント]]で勝利を追い求めるなら定石の遵守よりカードプールと環境への理解・研究の方が重要であり、以下の定石は「あくまで定石」であることを念頭に置いて頂きたい。
*表記はmtg-jp.com内の「[[渡辺雄也]]の「リミテッドのススメ」を[http://mtg-jp.com/reading/watanabe/ 参考]している。
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*表記はmtg-jp.com内の「[[渡辺雄也]]の「[https://mtg-jp.com/reading/watanabe/ リミテッドのススメ]」の[https://mtg-jp.com/reading/watanabe/0004605/ シールドのメモ帳]を参考にしている。
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===強いカードを使う===
 
===強いカードを使う===
シールドでは配布された84枚の中からデッキを構築するフォーマットである。
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シールドでは配布された84枚([[変則的な稀少度]]によって[[基本土地]]枠に他のカードが封入される場合は最大90枚)の中からデッキを構築するフォーマットである。[[勝利]]を引き寄せる[[エンドカード]]は必ず入れるべきである。
  
勝利を引き寄せる[[エンドカード]]は必ず入れるべきである。
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また、[[予言/Divination]]といったエンドカードをたぐり寄せる[[引く|ドロー]]カードや[[墓暴き/Disentomb]]といった[[除去]]されても再利用できるカードも重要である。
 
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また、[[予言/Divination]]といったエンドカードをたぐり寄せる[[ドロー]]カードや[[墓暴き/Disentomb]]といった除去されても再利用できるカードも重要である。
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===除去カードは重要===
 
===除去カードは重要===
クリーチャーとの戦闘がメインであるため[[除去]]は必須とされる。
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クリーチャーとの戦闘がメインであるため[[除去]]は必須とされる。ただし、[[垂直落下/Plummet]]といった状況が限定されるカードは[[サイドボード]]にしまっておくのが無難である。
  
ただし、[[垂直落下/Plummet]]といった除去が限定されるカードは[[サイド]]にしまっておくのが無難である。
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もし、除去が足りない場合は[[精神腐敗/Mind Rot]]といった[[手札破壊]]や[[本質の散乱/Essence Scatter]]といった[[打ち消す|カウンター]]で代用するとよい。
  
もし、除去が足りない場合は[[精神腐敗/Mind Rot]]といった[[手札破壊]]や[[本質の散乱/Essence Scatter]]といった[[カウンター]]で代用しよう。
 
 
===綺麗なマナカーブを===
 
===綺麗なマナカーブを===
デッキ内の[[マナカーブ]]を留意することも重要である。3マナを頂点とした放物線を描くようなマナカーブ理想的とされる。
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デッキ内の[[マナカーブ]]を留意することも重要である。3[[マナ]]を頂点とした放物線を描くようなマナカーブが理想的とされる。
  
 
低マナに寄り過ぎると息切れをしやすく、逆だと序盤に押される危険性がある。
 
低マナに寄り過ぎると息切れをしやすく、逆だと序盤に押される危険性がある。
===できるだけ2色で===
 
一般にほとんどのマナ基盤が[[基本土地]]であるリミテッドでは2色で組むのが望ましいとされる。
 
  
ただし、デッキ貧弱で3色目を出さなければならない場合、その色を[[シングルシンボル]]1枚にとどめ、[[不屈の自然/Rampant Growth]]などといった[[土地サーチカード]]や[[マナフィルター]]を活用しよう。
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===できるだけ2色で===
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一般にほとんどの[[マナ基盤]]が[[基本土地]]であるリミテッドでは2色で組むのが望ましいとされる。
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ただし、カードプールが貧弱だった場合、3色目を[[タッチ]]する程度にとどめ、[[不屈の自然/Rampant Growth]]などといった[[土地]][[サーチ]]や[[マナフィルター]]を活用するとよい。
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また、多色推奨環境([[インベイジョン]]や[[アラーラの断片]]や[[タルキール覇王譚]]など)の場合は3色が基準になり、4色や5色になることも珍しくない。特に、[[運命再編]]や[[ラヴニカのギルド]]など、[[変則的な稀少度]]の採用によって[[2色土地]]が容易に入手できる[[カード・セット]]を用いる場合は顕著。
  
 
===土地の枚数===
 
===土地の枚数===
一般的には土地17枚、呪文23枚が適正とされる。
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一般的には土地17枚、呪文23枚が適正とされる。土地サーチや[[マナ・アーティファクト]]を増やす場合はある程度土地を減らしてもよいが、1:1のレートで減らすと[[事故]]が起こりやすくなるので注意。例えば、[[初期手札]]が土地4枚と土地2枚+[[マナリス/Manalith]]2枚なら後者の方が事故に繋がりやすいため起こりにくくしたい。
  
ただし、3マナを使ってたり、重くなってたりする場合は土地18枚でも構わない。上記の土地サーチやマナフィルターは土地1枚分として数えよう。
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上記はあくまで一般論であり、デッキの構成次第では[[構築]]同様に土地の枚数を増減してもよいだろう。例えば、5マナ以上を多めに使って[[重い|重く]]なってたり、[[パンプアップ]]など後半に余った分のマナを使えるカードが何枚か入っているなら土地18枚でも構わない。
===先手を取るか、後手を取るか===
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シールドではテンポよりカードパワー1枚分の強さが重要視される。そのため、[[カード・アドバンテージ]]をもつ[[後手]]を取ることが有利とされてきた。
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しかし、[[ゼンディカー]]以降、低マナコストのパワーが強くなっているため後手有利の理論が通用しなくなっている。
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*減らす例としては、[[ラヴニカ・ブロック]]では、[[印鑑]]などの[[マナ基盤]](特に[[バウンスランド]])が豊富だったため、[[カードプール]]によっては土地14~16枚でも充分に機能する場合があった。
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===[[先攻]]を取るか、[[後攻]]を取るか===
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カード・セットにもよるが、現在の基準では[[構築]]同様、[[先攻]]を取るのが無難である。
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*長年、シールドでは[[テンポ]]より[[カードパワー]]1枚分の強さが重要視され、[[カード・アドバンテージ]]を得られる[[後攻]]を取ることが有利とされてきた。しかし、[[ゼンディカー]]以降、低コストのカードであっても高いカードパワーを持つことが珍しくなくなっているため、後攻有利の理論が通用しにくくなっている。
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*[[マナ基盤]]がタイトな4色以上のデッキを組んだ場合など、カード・アドバンテージが重要であれば後攻の選択も十分有効な戦術である。
  
 
==さまざまなバリエーション==
 
==さまざまなバリエーション==
===スーパーシールド===
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===1パックシールド===
使用する[[ブースターパック]]を通常の倍の12パックで行うシールドを'''スーパーシールド'''と呼ぶ。[[2011年]]の[[プロツアーパリ11|マジック・ウイークエンド・パリ]]での[[プレイヤー・オブ・ザ・イヤー]]のプレーオフや、[[バトル・オブ・チャンピオン]]に採用された。
+
ブースターパックを1つだけ使う、最もカードプールが狭いシールド。[[1パックシールド]]の項も参照。
  
カードプールが必然的に広くなるため、派手な展開になりやすい。デッキすべてを交換する戦術も可能である。
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===3パックシールド‎===
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使用するブースターパックを3個で行うシールド。[[3パックシールド]]の項も参照。
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===4パックシールド‎===
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使用するブースターパックを4個で行うシールド。[[4パックシールド]]の項も参照。
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===8パックシールド‎===
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使用するブースターパックを8個で行うシールド。[[8パックシールド]]の項も参照。
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===スーパーシールド===
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使用する[[ブースターパック]]を通常の倍の12パックで行うシールド。[[スーパーシールド]]の項も参照。
  
 
===スタンダードシールド===
 
===スタンダードシールド===
現在[[スタンダード]]で使用できる[[エキスパンション]]から各1パックを使うシールド。[[グランプリ神戸12]]の[[サイドイベント]]で行われ、[[基本セット2012]]、[[ミラディンの傷跡]]、[[ミラディン包囲戦]]、[[新たなるファイレクシア]]、[[イニストラード]]、[[闇の隆盛]]が使われる。
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現在[[スタンダード]]で使用できる[[エキスパンション]]から各1パックを使うシールド。[[グランプリ神戸12]]の[[サイドイベント]]で行われ、[[基本セット2012]]、[[ミラディンの傷跡]]、[[ミラディン包囲戦]]、[[新たなるファイレクシア]]、[[イニストラード]]、[[闇の隆盛]]が使われた。
  
===4 Booster Sealed===
+
===デュプリケート・シールド‎===
[[Magic Online]]では、使用するブースターパックを4個で行う形式もある。
+
参加するプレイヤーが全員同じ[[カードプール]]を使うシールド。[[デュプリケート・シールド]]の項も参照。
カードプールが通常よりも狭くなるため、デッキは40枚でなく30枚以上となっている。
+
  
*他にも、カードプールが全員同じ[[デュプリケイテッド・シールド]]や、各[[エキスパンション]]のブースターを1つずつ使う[[デカデント・シールド]]、最もカードプールが狭い[[1パックシールド]]などが非公式にある。
+
===デカデント・シールド‎===
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[[エキスパンション]]のブースターパックを1つずつ使うシールド。[[デカデント・シールド]]の項も参照。
  
 
===チーム・シールド===
 
===チーム・シールド===
チーム・シールドでは、トーナメントパック2つとブースターパック4つで3人分のデッキを作ることになる。1人辺り70枚と少ないが、カードプールが広いので単色デッキや2色デッキが組みやすくなっている。
+
[[チーム戦|チーム]]・シールドでは、ブースターパック12パックで3人分のデッキを(以前はトーナメントパック2つとブースターパック4つ、[[世界選手権98]]では、[[第5版]]の[[スターターデッキ]]4つとブースターパック4つで4人分)作ることになる。基本土地を除き1人辺り約50枚と少ないが、カードプールが広いので[[単色デッキ]]や2色デッキが組みやすくなっている。
  
また、[[世界選手権98]]では、[[第5版]]の[[スターターデッキ]]4つとブースターパック4つで4人分を組む形式だった。
+
===双頭巨人戦シールド===
 +
[[双頭巨人戦]]のシールドは、ブースターパック8つで2人分のデッキを作って行う。ただし[[バトルボンド]]の双頭巨人戦シールドに限り、ブースターパックを8つではなく6つの使用が推奨されている。
  
[[プレリリース・トーナメント]]で行われている[[双頭巨人戦]]のシールドではブースターパック8つで行う。
+
===Jumpstart===
 +
シールド戦に特化して作られた特殊セットの[[Jumpstart]]シリーズ、あるいは[[ジャンプスタート・ブースター]]を2パック使うシールド。1パック内に基本土地も含めちょうど20枚入っており、2パックを合わせてすぐに対戦が可能。
  
==参考==
+
==脚注==
*[http://mtg.takaratomy.co.jp/others/column/maki/20050730/index.html はじめてのシールドデッキ] ([[タカラトミー]]、文:[[真木孝一郎]])
+
===出典===
*[http://mtg.takaratomy.co.jp/others/column/takahashi/20080820/index.html 高橋 優太のリミテッドマニュアル:シールド構築編] ([[タカラトミー]]、文:[[高橋優太]])
+
<references />
 +
 
 +
==関連リンク==
 +
*[http://web.archive.org/web/20090924024126/http://mtg.takaratomy.co.jp/others/column/maki/20050730/index.html はじめてのシールドデッキ] ([[タカラトミー]]、文:[[真木孝一郎]])
 +
*[http://web.archive.org/web/20081024165833/http://mtg.takaratomy.co.jp/others/column/takahashi/20080820/index.html 高橋 優太のリミテッドマニュアル:シールド構築編] ([[タカラトミー]]、文:[[高橋優太]])
 
*[http://logicwolf.sakura.ne.jp/magic/howtobuildsealed.html 10項目で学ぶシールドデッキの作り方](文:[[Olivier Ruel]])
 
*[http://logicwolf.sakura.ne.jp/magic/howtobuildsealed.html 10項目で学ぶシールドデッキの作り方](文:[[Olivier Ruel]])
*[http://mtg-jp.com/reading/watanabe/001774/ 第25回:シールドのメモ帳]([[渡辺雄也]]の「リミテッドのススメ」から)
+
*[https://mtg-jp.com/reading/watanabe/0004605/ 第25回:シールドのメモ帳]([[渡辺雄也]]の「リミテッドのススメ」から)
*[http://mtg-jp.com/reading/special/001780/ 藤田憲一の「スーパーシールド」も楽じゃない!?]
+
*[https://mtg-jp.com/reading/special/0003882/ 藤田憲一の「スーパーシールド」も楽じゃない!?]
 +
 
 +
==参考==
 
*[[リミテッド]]
 
*[[リミテッド]]
 
*[[ドラフト]]
 
*[[ドラフト]]
 
*[[トーナメント用語]]
 
*[[トーナメント用語]]

2024年4月10日 (水) 22:29時点における最新版

主な公式フォーマット

シールドとは、

  1. Sealed Deck。「シールドデッキ戦」。「封をされた」という意味。未開封のブースターパックをその場で開け、40枚以上のデッキ構築する対戦形式。リミテッドに分類され、認定大会でも多く行われている。本項で解説する。
  2. the "shield"。「」「シールド(CR:609.7b)」。置換効果軽減再生のための概念。詳細はそれらのページを参照。

目次

[編集] 解説

ブースターパックから出てきたカードをそのままデッキ構築に用いるという性格上、すべてのフォーマットの中でもっとも運の要素が大きい。

各プレイヤーに同数同種の未開封のパック(基本はプレイ・ブースター、導入前のセットではドラフト・ブースタートーナメントパック)が配布され、これと基本土地を用いてデッキの構築を行う。詳細は#ルールを参照。

  • ルール適用度において競技レベル以上の場合、シールド戦では専用のデッキ登録用紙へ開封したカードすべてを記入する(この後、不正防止のために登録用紙とカードをランダムで別の参加者と交換する場合もある)。時間内に間違いなくパックのカードを記入することが大切である。

[編集] ルール

[編集] 用いるパックについて

シールドデッキの構成についてはイベント規定によって明記され、「7.2 リミテッドのイベントでのカードの使用」において2022年時点では個人戦はプレイ・ブースター(またはドラフト・ブースター)6パックの使用が推奨されている[1]。実際にシールドイベントを行う際のカード・セットとパック数についてはイベント主催者に一任されているが、最新カードセットのドラフト・ブースター6パック構成で行われることがほとんどであり、公認大会プレミアイベントも同様に開催されてきている。

[編集] 過去のセットに関する備考

  • 現在のドラフト・ブースターと同一の仕様を持ったエルドレインの王権以前のブースターパック製品は「ドラフト・ブースター」という製品名を持たないが、イベント規定ではドラフト・ブースターとして扱う。
  • 小型エキスパンションを使用する場合、「大型エキスパンション×2、小型エキスパンション×4」の構成で行うのが主流である。
  • タルキール覇王譚ブロック以前の1ブロック3エキスパンションの頃は、「大型エキスパンション×6」、「大型エキスパンション×3+小型エキスパンションA×3」、「大型エキスパンション×2+小型エキスパンションA×2+小型エキスパンションB×2」で行われるのが主流であった。
  • トーナメントパックが発売されていた2009年2月(コンフラックスプレリリース・トーナメント発売記念パーティ)まではトーナメントパック×1、ブースターパック×2(トーナメントパックがない場合はブースターパック×5)で行われていた。カードのダブり方や、レアカードの強化などで戦術が違ってきている。
  • 黎明期では、スターターデッキに土地が入っているので、基本土地は各人最大5枚までしか追加で支給されなかった(例:山/Mountain2枚+沼/Swamp3枚はOK、山2枚+沼4枚はダメ)。
    • 当時のスターターデッキには基本土地が各4~5枚しか封入されていなかった。2色デッキにするには追加支給分の5枚を足しても対応する色の基本土地が足りず、やむなくタッチで3色目を入れる事が多かった。
    • トーナメントパックに変更後は基本土地が各6枚封入されるようになり、追加支給分の5枚を足せば17枚まで満たせるため2色で組みやすくなっている。
    • Magic Onlineでも、開始当初は基本土地の支給は一切なかった。そのため、タッチではない3色が基本だった。

[編集] デッキ構築のルール

デッキ構築ルール、および使用カードに関するルールはリミテッド#リミテッドでの構築ルールリミテッド#リミテッドで使用できるカードを参照。

[編集] デッキ構築の定石

運の要素が強いとされるシールドでも構築の定石が存在し、以下にそれを記す。もっとも、「セットごとに収録カードが大きく変わる」というマジックの性質上、これらはある程度の指針に過ぎない。同じカードでも収録セットによって大きく評価が変わり(ジェイムデー秘本/Jayemdae Tomeなどが一例)、それに伴って優先すべきカード、構築の際の目標はガラリと変わる。実際、トーナメントで勝利を追い求めるなら定石の遵守よりカードプールと環境への理解・研究の方が重要であり、以下の定石は「あくまで定石」であることを念頭に置いて頂きたい。

[編集] 強いカードを使う

シールドでは配布された84枚(変則的な稀少度によって基本土地枠に他のカードが封入される場合は最大90枚)の中からデッキを構築するフォーマットである。勝利を引き寄せるエンドカードは必ず入れるべきである。

また、予言/Divinationといったエンドカードをたぐり寄せるドローカードや墓暴き/Disentombといった除去されても再利用できるカードも重要である。

[編集] 除去カードは重要

クリーチャーとの戦闘がメインであるため除去は必須とされる。ただし、垂直落下/Plummetといった状況が限定されるカードはサイドボードにしまっておくのが無難である。

もし、除去が足りない場合は精神腐敗/Mind Rotといった手札破壊本質の散乱/Essence Scatterといったカウンターで代用するとよい。

[編集] 綺麗なマナカーブを

デッキ内のマナカーブを留意することも重要である。3マナを頂点とした放物線を描くようなマナカーブが理想的とされる。

低マナに寄り過ぎると息切れをしやすく、逆だと序盤に押される危険性がある。

[編集] できるだけ2色で

一般にほとんどのマナ基盤基本土地であるリミテッドでは2色で組むのが望ましいとされる。

ただし、カードプールが貧弱だった場合、3色目をタッチする程度にとどめ、不屈の自然/Rampant Growthなどといった土地サーチマナフィルターを活用するとよい。

また、多色推奨環境(インベイジョンアラーラの断片タルキール覇王譚など)の場合は3色が基準になり、4色や5色になることも珍しくない。特に、運命再編ラヴニカのギルドなど、変則的な稀少度の採用によって2色土地が容易に入手できるカード・セットを用いる場合は顕著。

[編集] 土地の枚数

一般的には土地17枚、呪文23枚が適正とされる。土地サーチやマナ・アーティファクトを増やす場合はある程度土地を減らしてもよいが、1:1のレートで減らすと事故が起こりやすくなるので注意。例えば、初期手札が土地4枚と土地2枚+マナリス/Manalith2枚なら後者の方が事故に繋がりやすいため起こりにくくしたい。

上記はあくまで一般論であり、デッキの構成次第では構築同様に土地の枚数を増減してもよいだろう。例えば、5マナ以上を多めに使って重くなってたり、パンプアップなど後半に余った分のマナを使えるカードが何枚か入っているなら土地18枚でも構わない。

[編集] 先攻を取るか、後攻を取るか

カード・セットにもよるが、現在の基準では構築同様、先攻を取るのが無難である。

  • 長年、シールドではテンポよりカードパワー1枚分の強さが重要視され、カード・アドバンテージを得られる後攻を取ることが有利とされてきた。しかし、ゼンディカー以降、低コストのカードであっても高いカードパワーを持つことが珍しくなくなっているため、後攻有利の理論が通用しにくくなっている。
  • マナ基盤がタイトな4色以上のデッキを組んだ場合など、カード・アドバンテージが重要であれば後攻の選択も十分有効な戦術である。

[編集] さまざまなバリエーション

[編集] 1パックシールド

ブースターパックを1つだけ使う、最もカードプールが狭いシールド。1パックシールドの項も参照。

[編集] 3パックシールド‎

使用するブースターパックを3個で行うシールド。3パックシールドの項も参照。

[編集] 4パックシールド‎

使用するブースターパックを4個で行うシールド。4パックシールドの項も参照。

[編集] 8パックシールド‎

使用するブースターパックを8個で行うシールド。8パックシールドの項も参照。

[編集] スーパーシールド

使用するブースターパックを通常の倍の12パックで行うシールド。スーパーシールドの項も参照。

[編集] スタンダードシールド

現在スタンダードで使用できるエキスパンションから各1パックを使うシールド。グランプリ神戸12サイドイベントで行われ、基本セット2012ミラディンの傷跡ミラディン包囲戦新たなるファイレクシアイニストラード闇の隆盛が使われた。

[編集] デュプリケート・シールド‎

参加するプレイヤーが全員同じカードプールを使うシールド。デュプリケート・シールドの項も参照。

[編集] デカデント・シールド‎

エキスパンションのブースターパックを1つずつ使うシールド。デカデント・シールドの項も参照。

[編集] チーム・シールド

チーム・シールドでは、ブースターパック12パックで3人分のデッキを(以前はトーナメントパック2つとブースターパック4つ、世界選手権98では、第5版スターターデッキ4つとブースターパック4つで4人分)作ることになる。基本土地を除き1人辺り約50枚と少ないが、カードプールが広いので単色デッキや2色デッキが組みやすくなっている。

[編集] 双頭巨人戦シールド

双頭巨人戦のシールドは、ブースターパック8つで2人分のデッキを作って行う。ただしバトルボンドの双頭巨人戦シールドに限り、ブースターパックを8つではなく6つの使用が推奨されている。

[編集] Jumpstart

シールド戦に特化して作られた特殊セットのJumpstartシリーズ、あるいはジャンプスタート・ブースターを2パック使うシールド。1パック内に基本土地も含めちょうど20枚入っており、2パックを合わせてすぐに対戦が可能。

[編集] 脚注

[編集] 出典

  1. MAGIC : THE GATHERING ® TOURNAMENT RULES Effective March 11, 2024(pdf)

[編集] 関連リンク

[編集] 参考

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