イニストラードの君主、ソリン/Sorin, Lord of Innistrad

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[[能力]]は[[トークン]]生成、[[全体強化]]、[[コントロール (ルール用語)|コントロール]]の奪取。[[ソリン・マルコフ/Sorin Markov]]のものとは全く異なる組み合わせになっている。
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[[忠誠度能力]]は[[トークン]]生成、[[全体強化]]、[[コントロール (ルール用語)|コントロール]]の奪取。[[ソリン・マルコフ/Sorin Markov]]のものとは全く異なる組み合わせになっている。
  
 
==解説==
 
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;-2能力
 
;-2能力
:[[紋章]]を用いた[[パワー]]の全体強化。[[黄金のたてがみのアジャニ/Ajani Goldmane]]の-1能力と比べると、[[効果]]自体は控えめながら影響を取り除くことがほぼ不可能で、後続にも[[修整]]が入るのが強み。
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:[[紋章]]を用いた[[パワー]]の全体強化。[[黄金のたてがみのアジャニ/Ajani Goldmane]]の-1[[能力]]と比べると、[[効果]]自体は控えめながら影響を取り除くことがほぼ不可能で、後続にも[[修整]]が入るのが強み。
 
:[[ビートダウン (デッキ)|ビートダウン]]向きの能力だが、自身の1番目の能力と噛み合っており、[[ノンクリーチャー]][[デッキ]]でも機能する。
 
:[[ビートダウン (デッキ)|ビートダウン]]向きの能力だが、自身の1番目の能力と噛み合っており、[[ノンクリーチャー]][[デッキ]]でも機能する。
  
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:[[対戦相手]]が攻めている場面では、1番目の能力で凌いでこの能力に繋げられれば逆転も可能。一方相手が[[展開]]していない場面では牽制として機能し、1体の[[フィニッシャー]]によって[[ダメージレース]]がひっくり返る事態を防いでくれる。
 
:[[対戦相手]]が攻めている場面では、1番目の能力で凌いでこの能力に繋げられれば逆転も可能。一方相手が[[展開]]していない場面では牽制として機能し、1体の[[フィニッシャー]]によって[[ダメージレース]]がひっくり返る事態を防いでくれる。
  
ビートダウンの中では特にトークンを用いる中速デッキ向けだが、4マナと[[重い|重]]すぎないので[[ウィニー]]デッキでも十分使用に耐える。[[コントロール (デッキ)|コントロールデッキ]]でも最初はプラス能力で守りを固め、優位を確保したら2つのマイナス能力によって勝ち手段になることができる。[[対抗色|対抗]]2色ゆえの使いづらさはあるものの、総じて優秀なプレインズウォーカー。
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ビートダウンの中では特にトークンを用いる中速デッキ向けだが、4マナと[[重い|重]]すぎないので[[ウィニー]]デッキでも十分使用に耐える。[[コントロール (デッキ)|コントロールデッキ]]でも最初はプラス能力で守りを固め、優位を確保したら2つのマイナス能力によって勝ち手段になることができる。[[対抗色|対抗]]2色ゆえの使いづらさはあるものの、総じて優秀なプレインズウォーカーである。
  
しかしこれだけ強力ではあるものの、3[[マナ]]近辺にすら[[フィニッシャー]]格のクリーチャーが溢れる[[スタンダード]]環境では相対的に挙動が遅いカードになってしまっており、[[展開]]が間に合わないことが多い。色と性質は[[白黒トークン]][[デッキ]]に完全に噛み合っているものの、[[イニストラード・ブロック]]には他にも優秀なトークン関連のカードが多く、これはあまり採用されないのが実状。[[イニストラード・ブロック構築]]ではそれらの強力カードが[[禁止カード]]に指定されたが、それによって白黒デッキ自体が衰退してしまった。強力だが環境に噛み合わない不遇のカードと言える。
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しかしこれだけ強力ではあるものの、3[[マナ]]近辺にすら[[フィニッシャー]]格のクリーチャーが溢れる[[スタンダード]][[環境]]では相対的に挙動が遅いカードになってしまっており、[[展開]]が間に合わないことが多かった。色と性質は[[白黒トークン]][[デッキ]]に完全に噛み合っているものの、[[イニストラード・ブロック]]には他にも優秀なトークン関連のカードが多く、これはあまり採用されずに退場してしまった。また、[[イニストラード・ブロック構築]]ではライバルとなるそれらの強力カードが[[禁止カード]]に指定されたが、それによって白黒デッキ自体が衰退してしまった。強力だが環境に噛み合わない不遇のカードと言える。
  
 
==ルール==
 
==ルール==
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*「一度戦場を離れたトークンは戦場や他の[[領域]]に移動することはできない」というルールにより、トークンは破壊されるが戦場に戻ることはない。これは[[状況起因処理]]による消滅とは異なる(能力の解決中に状況起因処理がチェックされることはない)。
 
*「一度戦場を離れたトークンは戦場や他の[[領域]]に移動することはできない」というルールにより、トークンは破壊されるが戦場に戻ることはない。これは[[状況起因処理]]による消滅とは異なる(能力の解決中に状況起因処理がチェックされることはない)。
 
*「他のクリーチャー」とは書かれていないので、何らかの方法で[[クリーチャー化]]すればソリン自身を[[対象]]にすることができる。この場合、破壊されたソリンは能力の[[コントローラー]]の下で戦場に戻る。
 
*「他のクリーチャー」とは書かれていないので、何らかの方法で[[クリーチャー化]]すればソリン自身を[[対象]]にすることができる。この場合、破壊されたソリンは能力の[[コントローラー]]の下で戦場に戻る。
**忠誠度が7以上ある場合、自身を対象にし再び[[戦場に出る]]ことで、忠誠カウンターと[[忠誠度能力]]の回数制限をリセットすることができる(忠誠度6の場合、即座に墓地へ落ちるため不可能)。
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**忠誠度が7以上ある場合、クリーチャー化している自身を対象にし再び[[戦場に出る]]ことで、忠誠カウンターと[[忠誠度能力]]の回数制限をリセットすることができる(忠誠度6の場合、能力ではなく状況起因処理により墓地へ落ちるため不可能)。
  
 
==その他==
 
==その他==
*闇の隆盛の[[ブースターパック]]に封入されるトークン・カードには、+1能力で生まれる[[吸血鬼]]・クリーチャー用トークンと-2能力で得られる紋章用トークンが収録されている([http://www.wizards.com/Magic/Magazine/Article.aspx?x=mtg/daily/arcana/888 Dark Ascension Tokens])。
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*闇の隆盛の[[ブースターパック]]に封入されるトークン・カードには、+1能力で生まれる[[吸血鬼]]・クリーチャー用トークンと-2能力で得られる紋章用トークンが収録されている([https://magic.wizards.com/en/articles/archive/arcana/dark-ascension-tokens-2012-01-18 Dark Ascension Tokens])。
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*色、マナコスト、忠誠度の増減値など後の[[タルキール覇王譚]]の[[真面目な訪問者、ソリン/Sorin, Solemn Visitor]]と共通点が多い。
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**実際、[[プロツアー「タルキール覇王譚」]](構築部門:[[スタンダードの変遷#テーロス・ブロック+タルキール覇王譚ブロック期|スタンダード]])では、真面目な訪問者、ソリンと間違ってこのカードをデッキに入れてしまい[[ゲームの敗北|ゲームロス]]するという珍しい事態が発生した。
 
*[[ソリンvsティボルト]]に新規{{Gatherer|id=368535}}で収録された。
 
*[[ソリンvsティボルト]]に新規{{Gatherer|id=368535}}で収録された。
  
 
==関連カード==
 
==関連カード==
*[[ソリン・マルコフ/Sorin Markov]]
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{{キャラクターを表すカード/ソリン・マルコフ}}
  
 
==ストーリー==
 
==ストーリー==
自身の創造した[[アヴァシン/Avacyn]]の失踪を受け、長く離れていた故郷・[[イニストラード/Innistrad]]に帰還したソリン。詳細は[[ソリン・マルコフ/Sorin Markov (ストーリー)]]を参照。
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自身の創造した[[アヴァシン/Avacyn]]の失踪を受け、長く離れていた故郷・[[イニストラード/Innistrad]]に帰還した'''ソリン・マルコフ'''/''Sorin Markov''。
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詳細は[[ソリン・マルコフ/Sorin Markov (ストーリー)]]を参照。
  
 
*「イニストラードの君主」という肩書きは、この[[次元/Plane]]の吸血鬼の始祖の実孫という出自、そしてアヴァシン創造という次元に及ぼした影響の大きさを反映したものである。
 
*「イニストラードの君主」という肩書きは、この[[次元/Plane]]の吸血鬼の始祖の実孫という出自、そしてアヴァシン創造という次元に及ぼした影響の大きさを反映したものである。
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==参考==
 
==参考==
*[http://www.wizards.com/Magic/Magazine/Article.aspx?x=mtg/daily/stf/177 Sorin's Homecoming]/[http://mtg-jp.com/reading/translated/stf/002783/ ソリンの帰郷](DairyMTG.com、Savor the Flavor、文:[[Doug Beyer]]、訳:[[若月繭子]])
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*[https://magic.wizards.com/en/articles/archive/arcana/wallpaper-week-sorin-lord-innistrad-2012-01-13 壁紙]([[Daily MTG]]、Magic Arcana)
*[http://www.wizards.com/Magic/Magazine/Article.aspx?x=mtg/daily/arcana/885 壁紙・待受](DairyMTG.com、Magic Arcana)
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*[https://magic.wizards.com/en/articles/archive/savor-flavor/sorins-homecoming-2012-01-09 Sorin's Homecoming]/[https://mtg-jp.com/reading/translated/stf/0004349/ ソリンの帰郷](Daily MTG、Savor the Flavor、[[2012年]]1月9日、文:[[Doug Beyer]]、訳:[[若月繭子]])
 
*[[カード個別評価:闇の隆盛]] - [[神話レア]]
 
*[[カード個別評価:闇の隆盛]] - [[神話レア]]
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__NOTOC__

2022年9月8日 (木) 11:27時点における最新版


Sorin, Lord of Innistrad / イニストラードの君主、ソリン (2)(白)(黒)
伝説のプレインズウォーカー — ソリン(Sorin)

[+1]:絆魂を持つ黒の1/1の吸血鬼(Vampire)クリーチャー・トークンを1体生成する。
[-2]:あなたは「あなたがコントロールするクリーチャーは+1/+0の修整を受ける。」を持つ紋章を得る。
[-6]:クリーチャーと他のプレインズウォーカーを最大3つまで対象とし、それらを破壊する。これにより墓地に置かれた各カードを、あなたのコントロール下で戦場に戻す。

3

闇の隆盛で再登場したソリン白黒多色になった。

忠誠度能力トークン生成、全体強化コントロールの奪取。ソリン・マルコフ/Sorin Markovのものとは全く異なる組み合わせになっている。

[編集] 解説

+1能力
絆魂持ちの1/1の吸血鬼・トークンを生み出す。ソリン自体が多色であり唱えにくくはあるが、同じ+1コストながらトークンの性能は遍歴の騎士、エルズペス/Elspeth, Knight-Errantよりも上。
除去に強いクロックライフ回復してくれるブロッカーを兼ねる、攻防に活躍する能力である。特に自身の2番目の能力を含む全体強化手段との相性がよい。
-2能力
紋章を用いたパワーの全体強化。黄金のたてがみのアジャニ/Ajani Goldmaneの-1能力と比べると、効果自体は控えめながら影響を取り除くことがほぼ不可能で、後続にも修整が入るのが強み。
ビートダウン向きの能力だが、自身の1番目の能力と噛み合っており、ノンクリーチャーデッキでも機能する。
-6能力
最高3体までのクリーチャープレインズウォーカーの組み合わせを一度破壊し、こちらのコントロール下で戦場戻す。一般的なコントロール奪取と異なり、トークンや破壊不能を持つクリーチャー、再生したクリーチャーは奪うことができず、墓地を経由するので+1/+1カウンター変身忠誠カウンターはリセットされる。
対戦相手が攻めている場面では、1番目の能力で凌いでこの能力に繋げられれば逆転も可能。一方相手が展開していない場面では牽制として機能し、1体のフィニッシャーによってダメージレースがひっくり返る事態を防いでくれる。

ビートダウンの中では特にトークンを用いる中速デッキ向けだが、4マナとすぎないのでウィニーデッキでも十分使用に耐える。コントロールデッキでも最初はプラス能力で守りを固め、優位を確保したら2つのマイナス能力によって勝ち手段になることができる。対抗2色ゆえの使いづらさはあるものの、総じて優秀なプレインズウォーカーである。

しかしこれだけ強力ではあるものの、3マナ近辺にすらフィニッシャー格のクリーチャーが溢れるスタンダード環境では相対的に挙動が遅いカードになってしまっており、展開が間に合わないことが多かった。色と性質は白黒トークンデッキに完全に噛み合っているものの、イニストラード・ブロックには他にも優秀なトークン関連のカードが多く、これはあまり採用されずに退場してしまった。また、イニストラード・ブロック構築ではライバルとなるそれらの強力カードが禁止カードに指定されたが、それによって白黒デッキ自体が衰退してしまった。強力だが環境に噛み合わない不遇のカードと言える。

[編集] ルール

-2能力
  • 紋章は累積する。プレイヤーがこの能力による紋章を複数持つ場合、クリーチャーはその数だけ修整を受ける。
-6能力
  • 再生などで戦場を離れなかったカード虚空の力線/Leyline of the Voidなどで墓地に置かれることを置換されたカードは、コントロールが移動することはない。
  • 死亡誘発能力は、この能力の一連の処理がすべて解決され、プレイヤーが優先権を得たときにスタックに置かれる。不死狡知/Guileのものなど、自身を墓地から移動させる能力も誘発するが、すでに墓地を離れているため、解決時には何も起きない。
  • 「一度戦場を離れたトークンは戦場や他の領域に移動することはできない」というルールにより、トークンは破壊されるが戦場に戻ることはない。これは状況起因処理による消滅とは異なる(能力の解決中に状況起因処理がチェックされることはない)。
  • 「他のクリーチャー」とは書かれていないので、何らかの方法でクリーチャー化すればソリン自身を対象にすることができる。この場合、破壊されたソリンは能力のコントローラーの下で戦場に戻る。
    • 忠誠度が7以上ある場合、クリーチャー化している自身を対象にし再び戦場に出ることで、忠誠カウンターと忠誠度能力の回数制限をリセットすることができる(忠誠度6の場合、能力ではなく状況起因処理により墓地へ落ちるため不可能)。

[編集] その他

[編集] 関連カード

[編集] ストーリー

自身の創造したアヴァシン/Avacynの失踪を受け、長く離れていた故郷・イニストラード/Innistradに帰還したソリン・マルコフ/Sorin Markov

詳細はソリン・マルコフ/Sorin Markov (ストーリー)を参照。

  • 「イニストラードの君主」という肩書きは、この次元/Planeの吸血鬼の始祖の実孫という出自、そしてアヴァシン創造という次元に及ぼした影響の大きさを反映したものである。
  • 白黒というはソリンの二面的な立場と感情を表現したもの。彼は依然として吸血鬼という人間にとっての怪物であり、目的のためならばどのような犠牲も厭わないが、イニストラードにおける彼は吸血鬼の同胞に対して複雑な思いを抱き、次元全体を守るため、一族を裏切って人間の味方についている。

[編集] 参考

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