気まぐれな厄介者/Capricious Hellraiser
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飛行と、墓地にある呪文をコピーするETB能力を持つ赤のファイレクシアン・ドラゴン。自分の墓地に9枚以上カードがあると赤マナ3点で唱えられる。
コピー+踏み倒しは墓地から無作為に選ばれた3枚から選ぶ必要があり、クリーチャーは唱えることができない。土地も出せないことから切削に頼るのはリスクが大きく、構築の段階からクリーチャーの数は極力絞りつつ、墓地を肥やす手段はルーター等、ある程度落とすカードを選べる手段を利用したい。自分の墓地を追放する手段を併用しておくという手もあるが、今度はコストの減少を利用しづらくなってしまうのでどちらにせよ注意が必要。上手くデッキを組めれば色拘束は強いとはいえ僅か3マナで4/4のフライヤーが出た上に、踏み倒しで更なるアドバンテージを得ることができる強力なクリーチャーに化ける。
後に登場した証拠収集メカニズムは、墓地をある程度自由に追放できるので相性が良い。特にクリプテックス/Cryptexやカイロックスの電位闊歩機/Kylox's Voltstriderなどのインスタント・タイミングで証拠収集を行えるものは、ETBの解決前に「ハズレ」を追放しておくことで踏み倒しの精度を上げられる。
リミテッドでは単に4/4飛行が強力。他の装備品等で強化してやれば、6マナで出したとしても十分に活躍してくれる。中盤以降に引いてきた場合は3マナで唱えられるケースもあり、その場合のコスト・パフォーマンスは破格の域。デッキ全体をクリーチャー以外で固めるのは難しいので、ETBについては腐る心配が大きいが、そうなったとしても性能的には十分。運良く火力などを再利用できれば、盤面を制圧するのも難しくは無さそうだ。
[編集] ルール
- 戦場に出たときの能力のルールについては解決中に呪文を唱える、マナ・コストを支払うことなく唱えるを参照。
- ウルザズ・サーガ以前のカードが使用可能なフォーマットでは、墓地の順番を入れ替えることができない。無作為に選ぶ際は、墓地の順番をメモしてからシャッフルする、サイコロやトランプを用いるなどの工夫が必要となる。
- 呪文を唱える時の手順は「総コストの決定→マナ能力の起動権利→コストの支払い(CR:601.2)」なので、これを唱えようとする間に起動したマナ能力のコストで墓地が8枚以下になっても(例:クリプテックス/Cryptex)、依然として総コストは3マナである。