忍耐強い教授、ラクサ/Ruxa, Patient Professor
提供:MTG Wiki
能力を持たないクリーチャーを導く伝説の熊・ドルイド。ムラガンダの印刻/Muraganda Petroglyphsに続く、バニラ・クリーチャーに恩恵を与えるカード。
デッキ内のこれ以外のクリーチャーをバニラで固めることで最大の恩恵を受けることができる。ロードとして先出ししても良いし、後引きしたとしても墓地回収能力により仕事ができるとほぼ腐らない運用が可能になる。また墓地回収能力と3番目のスーパートランプルを与える能力の組み合わせにより、バニラ・クリーチャーであっても相打ちを気にせずガンガン攻め立てていけるようになる。攻め手に回ると非常に強いクリーチャー。
欠点はやはりデッキ構築の難度であろう。いくらこれにより強化できるとは言え、バニラ・クリーチャーばかりでデッキを固めてしまうとこれを引けなかった時や除去された時の痛手が大きい。またラクサ以外のカードでの支援が非常に難しいのも問題で、大蛇の大魔導師、かせ斗/Kaseto, Orochi Archmageの起動型能力のようなサポートなら問題はないが、踏み荒らし/Overrunを使うと途端にラクサの恩恵を失ってしまうといった繊細さがあり、クリーチャー以外の採用カードにも気を使うことになる。
これが収録されているクアンドリクスの量子/Quantum Quandrixがテーマとしているトークン・クリーチャーとの相性が良い。トークンにはバニラが多い上に量産が難しくないため、ラクサのロード能力とよく噛み合う。その代わりラクサの1番目の能力が使いづらくなるが、継戦能力を犠牲にした分だけ攻撃力が強まったと割り切った運用をしても良いだろう。
- 謙虚/Humilityやイクスリッドの看守/Yixlid Jailerを出すことであらゆるクリーチャーに無理やり恩恵を与えられる。ただし前者はラクサの能力も失わせてしまうため、もう一工夫が必要。
- 統率者2021で印刷されたカードでは、スーパートランプル化能力が「~能力を持たないすべてのクリーチャーが与える戦闘ダメージを、それらのクリーチャーがブロックされなかったかのように割り振ってよい。」と表記されていた(画像)。これでは全バニラクリーチャーの戦闘ダメージ割り振り先を一括で変更するようにも取れたため、機械兵団の進軍発売に伴うオラクル更新により、クリーチャー1体ごとに選択を行えることが明文化された[1]。
[編集] 関連カード
[編集] サイクル
統率者2021の単色の伝説のクリーチャーサイクル。各構築済みデッキに2枚ずつ収録されている。稀少度はレア。
- 忍耐強い教授、ラクサ/Ruxa, Patient Professor(緑)
- フラクタルの理論家、ディーカ/Deekah, Fractal Theorist(青)
[編集] ストーリー
ラクサ/Ruxaは、アルケヴィオス/Arcaviosの魔法学院ストリクスヘイヴン/Strixhavenの大学の一つ、クアンドリクス大学/Quandrix Collegeの教授/Professorを務める熊の人型種族。男性(イラスト)。
新しい理論は面白く興奮するものだが、ラクサは知っている。基本をしっかりと理解していなければそれには何の価値もないと。彼はすべての段階の学生に授業を行っており、最も経験豊富な教え子でさえも、世界を成す積み木への理解を深め、多大な恩恵を受ける。
[編集] 登場作品・登場記事
- The Legends of Strixhaven/ストリクスヘイヴンの伝説たち(Feature 2021年4月13日 Fox Allison, Doug Beyer, and Ari Zirulnik著)
[編集] 脚注
- ↑ March of the Machine Update Bulletin/『機械兵団の進軍』更新速報(Daily MTG 2023年4月19日 Eliana Rabinowitz、Jess Dunks著)