復讐の呪い/Curse of Vengeance
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統率者2016で新たに登場した呪い。実質的な多人数戦専用カードである。
遺恨カウンターが多く置かれている状態でエンチャントされているプレイヤーを敗北させることができれば大量のアドバンテージを得ることが可能ではあるが、カウンターがどの程度置かれるかはそのプレイヤーに依存するうえ、そのような状況で他のプレイヤーの介入をかいくぐって3番目の能力を誘発させることは難しい。かといって敗北が決定的になった後のプレイヤーにエンチャントしたのではカウンターが満足に置かれない可能性が高く、狙って有効的に活用するのは困難であると言わざるをえないカード。
ただ、これをエンチャントされたプレイヤーからしてみれば自身が敗北したあとのゲームがどうなっても関係ないのだから気にせず呪文を使ってくれるかもしれないし、この軽さなら2枚もカードを引ければ御の字と考えることもできる。他にもあえて生かしておきたい相手にこれをつけるなど、カジュアル色の強い対戦で雰囲気付けとして使うぶんには面白いかもしれない。
2人対戦や、プレイヤーの敗北=チームの敗北である双頭巨人戦では3番目の能力を解決することが不可能であり、単体では完全な置物と化す。これのカウンターを魔力の導管/Power Conduitの起動コストに充てるなど、無理やり活用することもできなくはないが、いずれにせよこのカードを採用してまでやることではないだろう。
- プレイヤーがゲームに敗北したとき誘発する能力についてのルールは束縛の刃、エルブラス/Elbrus, the Binding Bladeの項を参照のこと。
- 王座につく人物に頭上から向けられた剣、というイラストは、これと同じような方法で僭主につきまとう危険を廷臣に示したというギリシアの故事「ダモクレスの剣」を彷彿とさせる。
- デザイン段階の消滅の護符/Amulet of Unmakingもこの逸話に倣って作られていた。
- 統率者2013の見捨てられし者の呪い/Curse of the Forsakenなどの呪いサイクルは、エンチャントされているプレイヤーへの攻撃を他の対戦相手にも促すものだったが、これはその逆の性質を持つといえる。
- 皇帝戦やアーチエネミー戦では、チームメイトにエンチャントすることで支援を受けることも可能。カウンターが置かれた後、必要であれば投了してもらうことでいつでも手札とライフが手に入る。