奔流の機械巨人/Torrential Gearhulk
提供:MTG Wiki
アーティファクト クリーチャー — 構築物(Construct)
瞬速
奔流の機械巨人が戦場に出たとき、あなたの墓地からインスタント・カード1枚を対象とする。あなたはそれを、そのマナ・コストを支払うことなく唱えてもよい。その呪文があなたの墓地に置かれるなら、代わりにそれを追放する。
青の機械巨人は瞬速と、インスタント限定の過去の罪/Sins of the Pastを持つ。
6マナ5/6瞬速は、青単色の大型クリーチャーとしては類を見ないスペック。おまけにそれに墓地のインスタントの踏み倒しというカード・アドバンテージが確定するETB能力がついてきておりコスト・パフォーマンスは極めて優秀。特にインスタントが墓地にない状況でも戦場に突然5/6が出現することは対戦相手からすれば非常にインパクトが大きく、見た目以上に柔軟性は高い。やや重いながらも、これを採用しておけば中盤を見据えた手札温存の必要が無くなり、序盤から躊躇せずに打ち消しやドローや除去を唱えていける点が頼もしい。
スタンダードでは各種コントロールデッキのフィニッシャーとして採用され、プロツアー「カラデシュ」のコントロールデッキ同士の決勝でもこのカードからの呪文の応酬が何度も見られた。ローテーション後も青系コントロールやミッドレンジの有力なフィニッシャーとして活躍。登場からローテーション落ちするまで常に採用され続け、環境を代表するパワーカードの1枚として存在感を発揮し続けた。
モダンでも少数採用されることがある。墓地からインスタントを再利用するという役割は同環境屈指のパワーカードである瞬唱の魔道士/Snapcaster Mageと競合しほとんどの場合そちらが優先されるが、フィニッシャーを任せられるサイズが独自の利点となる。謎めいた命令/Cryptic Commandを瞬唱の魔道士でフラッシュバックすると奔流の機械巨人と同じ6マナがかかるので(しかも色拘束もきつい)、これを踏み倒せれば非常に強力な運用となる。現在は環境の変化でほぼ姿を見なくなった。
パイオニアでは青黒コントロールに採用されるほか、不屈の独創力でマグマ・オパス/Magma Opusとセット運用されることもある。
- 墓地にある分割カードは、それのどちらかの半分がインスタントであれば対象にでき、好きな半分を選んで唱えることができる。選んだ側がインスタントである必要はない。また墓地から唱えるため、余波を持つ側を選んでも良い。
- 崇高な天啓/Sublime Epiphanyなど、コピー・トークンを生成できるインスタントと相性が良い。墓地にあるそれらの枚数だけ機械巨人が増えることになる。
- 業火の作中で何度か登場している。1体は警視兵と連携して激しい放水攻撃を改革派に喰らわせたが、改革派の反撃を受け放水装置を損傷している。バラルはニッサ一人に対して奔流の機械巨人をけしかけようとしたが、ドビン・バーンによって制されている。非殺傷兵器が持ち出されるあたり、霊気紛争のストーリーが、敵同士の血なまぐさい殺し合いを描いたものではなく、あくまでも地元政府対地元住民の構図であることが窺える。
- 現実世界においても暴徒鎮圧に放水攻撃はたびたび用いられており、専用の放水銃(放水砲)が警察組織に配備されることも多い。
[編集] 関連カード
カラデシュの機械巨人サイクル。有色アーティファクト・クリーチャーであり、キーワード能力と強力なETB能力を持つ。Kaladesh Inventionsにも収録されている。
- 激変の機械巨人/Cataclysmic Gearhulk
- 奔流の機械巨人/Torrential Gearhulk
- 害悪の機械巨人/Noxious Gearhulk
- 焼却の機械巨人/Combustible Gearhulk
- 新緑の機械巨人/Verdurous Gearhulk