内にいる獣/Beast Within
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どんなパーマネントでもビースト・クリーチャー・トークンに置き換えることのできる緑のインスタント。
万能除去として見た場合、デメリットが付いた代わりに軽くなった砂漠の竜巻/Desert Twisterとも言えるが、使用感は同じ3マナの名誉回復/Vindicate等に近いだろう。テラストドン/TerastodonのETB能力にもよく似ている。緑にしては貴重なクリーチャーやプレインズウォーカー対策であり、また3マナ土地破壊にもなるなど、用途は広い。
しかし、使うとアドバンテージ自体は失い、代わりに与えられるトークンも無視できるサイズではないため、始末するカードや使い所はそれに見合ったものを選ぶ必要がある。出てきたトークンに殴り倒されては笑い話にもならない。一方、出てくるのは3/3とはいえ所詮バニラという緑単色でも対処方法自体はいくらでもあるものであり、その対価として緑で対処困難なカードを始末できるなら安いもの、とも取れる。
自分の除去されそうなパーマネントや不要な土地等に撃って、トークン生成呪文として役立てるのも一手。破壊不能や再生持ちに撃ってもトークンは生成される。
総じて、何も考えずにデッキに入れるのは危険だが、使い所さえ選べば構築でも採用出来る強力な除去といえる。リミテッドでもフィニッシャーを除去できるなら3/3も許容範囲内で、状況によっては土地事故を誘発させることもでき、最低限自分の3/3クリーチャーとしても使える優秀な呪文。
モダンではかつて死せる生に投入されていた。続唱の邪魔になる2マナ以下のカードをデッキに投入できない、破壊したい対策カードのカード・タイプが散らばっている、死せる生/Living Endさえ通ってしまえばトークンを消してしまえる、など様々な点で噛み合っていた。しかし、同アーキタイプの主流が悲嘆/Griefや否定の力/Force of Negationを用いたクロック・パーミッション的構築となってからは採用されなくなった。
2023年現在のモダンでは、ほぼ緑単色に近いアミュレット・タイタンのサイドボードに採用される。
統率者戦では固有色ルールの都合上他の色の除去をタッチできないため、緑単色でも使える万能除去として需要が高い。無差別戦ゆえにトークンが必ずしも自分へ牙を剥くとも限らず、デメリットも相対的に小さくなっている。
- クリーチャーに干渉できる万能除去は緑の色の役割を大きく逸脱している。
- インスタントであることを活かして、対戦相手が審判の日/Day of Judgmentや金屑の嵐/Slagstormなどの全体除去を唱えたのに対応して唱え、対戦相手のクリーチャーでないパーマネントをビースト・トークンにすることで、ついでに除去するといった小技も可能。
- デュエルデッキ:英雄vs怪物に新規イラストで収録された。ビースト・トークン・カードも新規イラスト版のものが封入されている[3]。
- 機械兵団の進軍シーズンのコマンダー・パーティーでファイレクシア語版がプロモーション・カードとして配布された[4]。
[編集] 脚注
- ↑ Modern Times/モダン・タイムス(Making Magic 2019年6月11日 Mark Rosewater著)
- ↑ Blogatog(2024年9月7日)
- ↑ 英雄 vs. 怪物(Daily MTG 2013年8月19日 Trick Jarrett著)
- ↑ Where and How to Play March of the Machine/『機械兵団の進軍』シーズンのイベント一覧(magic.gg 2023年3月31日)
[編集] 参考
- シングルカードストラテジー:《内にいる獣》(Internet Archive)(日本語版公式、文:鍛冶友浩)
- 土地破壊カード(機能別カードリスト)
- カード個別評価:新たなるファイレクシア / ファイレクシア陣営 - アンコモン
- カード個別評価:バトルボンド - アンコモン
- カード個別評価:コンスピラシー:王位争奪 - アンコモン
- カード個別評価:時のらせんリマスター - 旧枠加工カード
- Secret Lair Drop Series: Monster Movie Marathon