ヨハン/Johan
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クロニクルに再録された、レジェンド出身の伝説のクリーチャー。自身がアンタップ状態なら、自身が攻撃しない代わりに、他の自分のクリーチャー全体に警戒のような効果を与えることができる。
だが警戒は大型クリーチャーが持っていてこそ光る能力なのに、6マナであるヨハンをブロッカーに専念させないと機能しないのはちぐはぐな印象がある。かといってヨハンをアタッカーにしてしまうと、単なるバニラになってしまうわけで、どうにも扱いづらい。リミテッドや多人数戦などのクリーチャー戦が重要になるフォーマットで、他に大型クリーチャーが何体かいる状況を作ってやれば役に立つかも知れない。
後のカードで大雑把に例えて言えば、長毛のソクター/Woolly Thoctar+セラの祝福/Serra's Blessing+防衛という感じか。時代の差もあるとはいえ、見比べてしまうとやはり割高な印象を受けてしまう。
- 神河物語で警戒が制定された際に「攻撃に参加してもタップしない」能力はすべて警戒に変更されたが、ヨハンの能力は例外的に変更されずそのままである。
- 「警戒を与える」能力と違い、バニラがムラガンダの印刻/Muraganda Petroglyphsの恩恵を受け続けられるなどのメリットがある。
- 下記ストーリーにもある通り、邪悪なウィザードである。そういうキャラクターは青黒になるのが常だが、このカードは赤緑白とまったく異なる色の組み合わせなのが興味深い。
- イラストのしかめしい顔と顔全体に描かれた模様から、映画『スター・ウォーズ エピソード1/ファントム・メナス』のダース・モールにしばしば例えられる。
[編集] オラクルの変遷
[編集] ルール文章
レジェンド初出時のルール文章は「ヨハンが攻撃せず、タップ状態でない場合、あなたのどのクリーチャーもタップせずに攻撃できる。」といったものであった。クロニクル版も言い回しが異なるものの、挙動自体は同じであった。
1998年7月頃のオラクル更新では、ルール文章が「あなたが攻撃するたび、あなたはターン終了時まで『ヨハンがアンタップ状態である限り、あなたがコントロールするクリーチャーは攻撃に参加してもタップしない』ことを選んでもよい。そうした場合、ヨハンはこのターン攻撃できない。」に変更された。しかし、1999年9月頃のオラクル更新で初出時の挙動に戻されている。
初出時の挙動には「他のクリーチャーを次々と攻撃クリーチャーに指定して、最後にヨハンを攻撃クリーチャーに指定してタップする」という抜け道が存在していた。2002年10月頃のオラクル更新で、戦闘開始時にヨハンの攻撃の有無を決定するように変更され、この抜け道は塞がれた。
[編集] クリーチャー・タイプ
レジェンド初出時のクリーチャー・タイプはレジェンドであったが、2004年10月のレジェンド廃止により、一時期クリーチャー・タイプを持っていなかった。
その後、2007年9月サブタイプ変更で人間・ウィザードのクリーチャー・タイプを獲得した。
[編集] ストーリー
ヨハン/Johanは、レジェンドのキャラクター。
人間男性の邪悪なウィザード。Tirras(ティラス)の暴君、Northern Realms(北の領土)の皇帝にして、ジャムーラ/Jamuraa全土の支配を企む者。
- 「Johan」は英語読みではジョハン、ジョアンと発音する。ジョン(John)と同系の人名。
- 見習い魔術師、ジョハン/Johann, Apprentice Sorcererとは別人。そちらはエルドレイン/Eldraineの人物。
[編集] 経歴
1996年に発売されたアメコミ『Magic:the Gathering Armada / Acclaim Comics』の「Legend of Jedit Ojanen」にオアシスの街を狙う主人公の敵役として登場。
上記のコミックを原案に作られた小説(レジェンド・サイクル)にも登場している。
[編集] 登場作品
- Legend of Jedit Ojanen (アメコミ)
- Johan (小説、レジェンド・サイクル第1巻)
- Jedit (小説、レジェンド・サイクル第2巻)
- Hazezon (小説、レジェンド・サイクル第3巻)
[編集] 登場記事
- Jedit Ojanen Comic (アメコミ版の紹介記事)
- Jedit Ojanen Comic II (アメコミ版の紹介記事)
[編集] 参考
- カード個別評価:レジェンド - レア1
- カード個別評価:クロニクル - アンコモン1