暗黒の儀式/Dark Ritual

提供:MTG Wiki

2010年12月11日 (土) 23:31時点におけるGariu (トーク | 投稿記録)による版
移動: 案内, 検索


マジック史上初のサイクルを成すカードの1つで、最軽量にして最高のマナ加速の1つ。を除く他のに比べ、やや遅くなりがちなの速さを支えてきた、当時のプレイヤーなら誰でも使用したことのあるカード。

1マナ使用して生まれるマナは3マナ。実質2マナしか増えず、ハンド・アドバンテージを失ってはいるのだが、序盤のうちに2マナ上の呪文唱えることができるカードパワーは半端ではない(特に1ターン目にこれ経由の惑乱の死霊/Hypnotic Specter、通称A定食の凶悪さが有名)。ゲーム中盤以降も、生命吸収/Drain LifeのようなX系呪文の増強やOrder of the Ebon Handなどのパンプアップに用いられ、腐ることがない。

スタンダード落ちしてもその脅威は止まることなく、主に様々な凶悪コンボのお供として猛威を振るった。特にストームの登場後はTPSなどにおいて依然活躍している。

かつては基本セットや大型エキスパンションの常連であったが、第6版再録されなかったのを皮切りにインベイジョンオデッセイの未収録、更にはエクステンデッドでの禁止などの経過をも含んだ後に、スタンダードを去ることになった。そして現在では一時的なマナ加速がに移っており、完全に再録への道を絶たれたと言ってもよいだろう。

2000年4月1日より、エクステンデッドにおいて禁止カードとなる。現在、公式のフォーマットではエターナル環境でしか使えない。

カードの変遷

カード・タイプは、ルールの変更などによりインタラプトマナ・ソースインスタントという変遷を経た。そして、単なるエラッタだけではなく、エキスパンションによってそれぞれのカテゴリの表記で印刷されたカードが存在する。長期に渡って再録され続けてきたカードならではの現象である。

  • マナ・ソースであった時代はルール上「打ち消されない」カードであった。これは、マナ・ソース(と、生け贄などの「コストの支払い」)は「何者にも阻害されない」ことになっていたため(もちろんインスタントとなった現在は打ち消し可能)。とはいえ、普通は単にマナを出すだけのこのカードよりも、これに続いて唱えられた呪文の方を打ち消せばよかったため、それほど大きな問題ではなかった。

関連カード

アルファの黒のマナ加速には、クリーチャーをマナに変換するSacrificeがある。そちらはこれとは別系統の黒マナ加速の系譜を生んでいる。

サイクル

ブーンズマジック黎明期の基本セットに収録されたサイクルであり、すべて1マナで3つ分の何かを発生させる。

それぞれ各の特徴をよく表しているが、そのカードパワーには大きなばらつきがある。

亜種

のマナ加速。生け贄を要求するSacrifice系のマナ加速は除外。

その他

  • 長年親しまれただけあって、様々なイラストレーターにそのイラストが描かれている。最終的にはメルカディアン・マスクスプレミアム・カードまで登場しており、その点において対抗呪文/Counterspellと共に恵まれている。
  • 惑乱の死霊のほか、3~4マナの大きめのデメリットをもつ代わりにサイズが二回りほど大きいクリーチャーを高速で出す戦法は長い間黒の定番だったので、新しくそういったカードが出るたびに「暗黒の儀式があれば活躍できるのに」というのがテンプレート的なジョークだった。

参考

MOBILE