魔女エンジン/Witch Engine
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4点もの黒マナを得る能力は強力には違いないが、その用途には一考を要する。能力を使うことで対戦相手に4/4の、しかもほぼ確実に厄介になるであろう沼渡りのクリーチャーが行ってしまう。
そのリスクを省みずに(すでに6マナを得ていて)さらにマナ加速したい状況というのはとどめの魂の消耗/Consume Spirit(同時代で言うと生命吸収/Drain Life)を撃ちたい時くらいだろうか。あるいは疫病風/Plague Windや強行軍/Forced Marchなど、マナのかかる全体除去という手も無いではないが、わざわざ重いクリーチャー1体を消費してやることでもないだろう。
沼渡りのほうに活路を見出したいところだが、それにしても6マナはあまりに重いので構築ではサイドボード要員といったところか。
リミテッドならば、渡りは非常に有効であり、サイズも悪くはないのでフィニッシャーとして使える。
- 一見マナ能力に見えるが、(2007年10月のオラクル変更により)対象を取るためマナ能力ではなく、しっかりとスタックに乗る。したがって、能力に対応して生け贄に捧げる、またはバウンスしてデメリットを軽減することや、アンタップ手段と組み合わせて大量のマナを出すことも可能。
- 同じ文が書かれていても、リスティックの洞窟/Rhystic Caveやライオンの瞳のダイアモンド/Lion's Eye Diamondらはマナ能力。それらと違って、魔女エンジンのエラッタは(括弧)で囲われた注釈文となっている。
ストーリー
魔女エンジン/Witch Engineは女性の胴体にひょろ長い機械の手足を組み合わせたアンバランスな姿のファイレクシア/Phyrexia人(イラスト、遠くにシルエット、奥に、下手に)。
カード化はウルザズ・サーガの時代(65AR~3346AR)だが、インベイジョン・ブロック小説3部作(Invasion、Planeshift、Apocalypse)を参照すると、4205ARのファイレクシアのドミナリア/Dominaria侵攻軍にこの魔女エンジンが多数含まれていることが分かる。敗走したサーボ・タヴォーク/Tsabo Tavocがラース/Rathのクロウヴァクス/Crovaxに魔女エンジンの損失を責められる場面すら存在する。
- アーティファクトでもないのにカード名に「エンジン/Engine」と入るのも、ファイレクシア人ならでは。同様の黒のクリーチャーには、ポータル・セカンドエイジの夜魔のエンジン/Nightstalker Engineが存在する(そちらは、女魔術師トジラに作られた人造生命の夜魔)。