永遠衆/Eternal
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永遠衆/Eternalは、ニコル・ボーラス/Nicol Bolasが従えるアンデッドの兵士。
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[編集] 解説
長年にわたるニコル・ボーラスの計画によって生み出された、アモンケット/Amonkhet出身のアンデッドの精鋭兵。体表面はアモンケット産の青く輝く鉱石、ラゾテプ/Lazotepに覆われている(イラスト1、イラスト2、イラスト3)。これにより無生物しか転送できない次元橋/Planar Bridgeによる次元間移送に耐えられるようになっている。
そのほとんどは、アモンケットの過酷な五つの試練を達成した修練者/Initiateの死体である。アモンケットの人々はこの地の試練を栄光の来世へ至る道だと信じてきたが、実際にはボーラスが優れた兵士を得るための「選抜試験」に過ぎなかった。
このためほとんどは人型種族(人間/Human、エイヴン/Aven、ケンラ/Khenra、ミノタウルス/Minotaur、ナーガ)だが、それ以外にも、猫(イラスト)、カバ(イラスト)、マンティコア(イラスト)、アムムト/Ammit(イラスト)といった獣や怪物のアンデッドも含まれている。
[編集] 経歴
[編集] 破滅の刻
ナクタムン/Naktamunの住民は、預言に伝わる「刻/Hour」の訪れに歓喜したが、すべては欺瞞だった。四柱の神々が殺され、ナクタムンは砂漠に飲まれた。
さらにはスカラベの神/The Scarab Godが「永遠衆」を率い、ナクタムンへの侵攻を開始した。門の向こうへ運ばれた者たちは、栄光の来世に辿り着いてなどいなかったのだ。住民はかつての同志と刃を交えるが、その確かな戦闘技術、疲れ知らずの肉体、そして圧倒的な数を前に、抵抗はあまりにも虚しく……。
[編集] 灯争大戦
テゼレット/Tezzeretの操る次元橋/Planar Bridgeを通り、ラヴニカ/Ravnicaに永遠衆の軍勢が送り込まれた。彼らを率いるのは屍術師/Necromancer、リリアナ・ヴェス/Liliana Vessである。
ボーラスが永遠衆を生み出した目的は、彼らを用いてラヴニカに集まるプレインズウォーカー/Planeswalkerたちの「灯/Spark」を収穫し、大修復/The Mending以前の神にも等しき力を取り戻すことであった。古呪/The Elderspellの下、永遠衆によって灯を刈り取られたプレインズウォーカーは絶命し、永遠衆自身も収穫した灯に耐えられず内側から焼き尽くされるが、灯は宙を漂いボーラスへと引き渡されるのだ。
永遠衆が殺戮を繰り広げる中、次元橋からさらなる存在が姿を現す――それは全身をラゾテプに覆われた四柱の神、永遠神/God-Eternalだった(イラスト)。
暴虐の限りを尽くす永遠衆であったが、最終的にはボーラスに反旗を翻したリリアナにより、かの暴君を倒すための武器となった(イラスト)。主を失い、ラヴニカに残された永遠衆は、同朋の尊厳を守りたいというサムト/Samutの意向を汲み火葬された。
- この大戦でボーラスが送り込んだアンデッドの軍団は戦慄衆/Dreadhordeと呼ばれる。戦慄衆を構成する個々の兵士が永遠衆である。
- 「永遠衆」も「戦慄衆」もそれ単体では特に誤訳というわけではないが、あえて接尾辞を重ねたことで紛らわしくなってしまっている。
[編集] ゲームでの特徴
破滅の刻と灯争大戦で登場。最初から永遠衆であるクリーチャーはすべてゾンビで、ニコル・ボーラスの色である青・黒・赤に存在する(永遠神2枚を除く)。
また、永遠により自身のコピー・トークンを生成するという形で、永遠衆に「なる」クリーチャーも存在する。色やクリーチャー・タイプは様々だが、永遠のルールによりいずれも黒のゾンビになる。墓地のクリーチャー・カードを永遠衆にする永遠の刻/Hour of Eternity、スカラベの神/The Scarab God、王神の贈り物/God-Pharaoh's Giftも同様に、そのクリーチャーを黒のゾンビにする。
破滅の刻では、永遠衆を表すキーワード能力として加虐が使われている。灯争大戦では、永遠衆の軍団の編成を表すキーワード処理として動員が使われている。