刹那
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刹那/Split second | |
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種別 | 常在型能力 |
登場セット | 時のらせんブロック 統率者2019 モダンホライゾン2 ニューカペナの街角統率者デッキ ドクター・フー統率者デッキ 指輪物語:中つ国の伝承統率者デッキ |
CR | CR:702.61 |
刹那(せつな)/Split secondは、キーワード能力の1つ。スタック上にある間のみ機能する常在型能力である。
Sudden Death / 突然の死 (1)(黒)(黒)
インスタント
インスタント
刹那(この呪文がスタックにあるかぎり、プレイヤーは呪文を唱えられず、マナ能力でない起動型能力を起動できない。)
クリーチャー1体を対象とする。それはターン終了時まで-4/-4の修整を受ける。
定義
刹那/Split secondは、「この呪文がスタックにあるかぎり、プレイヤーは他の呪文を唱えられず、マナ能力でない能力を起動できない。」を意味する。
解説
刹那を持つ呪文を対抗呪文/Counterspellなどで打ち消したり、突然のショック/Sudden Shockに対応してクリーチャーを巨大化/Giant Growthで救助したりはできない。打ち消されない呪文などのように「妨害を受け付けない」のではなく、「妨害を試みること自体ができない」というイメージである(厳密には妨害をする手段はある。下記参照)。
- 次元カードのシレンシオ湖/Lake Silencioはすべての呪文に刹那を与える。
ルール
- 刹那の効果は、呪文を唱えることとマナ能力でない起動型能力の起動を禁止するだけである。マナ能力は起動できるし、誘発型能力が誘発しなくなることもない。また既にスタックに乗っている呪文や能力に対しては何もしない。
- 呪文を打ち消されなくする効果はないので、氷の洞窟/Ice Caveの能力などで刹那を持つ呪文を打ち消すことは可能。
- 特別な処理も影響を受けない。例えば、刹那を持つ呪文がスタック上にあっても変異で裏向きになっているパーマネントを表向きにできる。
- そのため「表になることで誘発される」変異誘発型能力は刹那対策として使える。とりわけ虚空魔道士の弟子/Voidmage Apprenticeや意志を曲げる者/Willbenderは、スタック上の刹那を持つ呪文に直接介入・対処することができる。
- 刹那を持つ呪文がスタックにある間に誘発した能力の中に「呪文を唱えさせる」効果が含まれていた場合、刹那によって呪文が唱えられないので、「不可能な処理」としてその部分は無視される。
- 災厄招来/Invoke Calamityのようなカードで刹那を持つ呪文を含む複数の呪文を好きな順で唱える場合、刹那呪文を先に唱えると残りの呪文は唱えられない。
- 刹那を持つ呪文をスタックに乗せても、それが解決されてスタックから離れると再び呪文を唱えたり能力を起動したりできるようになるため、すでにスタックにある他の呪文や能力に対応して何か唱えたり起動したりするのを防ぐといった使い方はできない。
- 刹那を持つ呪文のあとでスタックに乗った呪文や能力に対しては、(刹那を持つ呪文を打ち消すなどして先にスタックから取り除かない限り)唱えたり起動したりできなくなる。
- プレイヤーが行動した後、優先権は再びそのプレイヤーに回ってくる(CR:117.3c)。内炎の点火者/Inner-Flame Igniterの能力が起動されたら、3回目の起動までに(優先権がパスされないかぎり)刹那を持つ呪文で対応して内炎の点火者を除去できるタイミングは存在しない。
その他
- 刹那もSplit secondも「一瞬」という意味。この場合のsecondは「2番目」ではなく「秒」を意味する。
- 刹那を持つカードのイラストは呪文を唱える前・唱えた後を描くことで時間的連続性を表現しており[1]、また多くのイラストでは待機に描かれているものと同じような「境界」が描かれている(イラスト)。待機は「前後」の境界であるが、刹那のものは二次元的な境界である。
- 刹那呪文を唱える際は優先権の確認が重要。対戦相手が自分のクリーチャー呪文の解決後に、優先権をパスせず即座に岩石樹の祈り/Stonewood Invocationを唱えた場合、あなたに割り込む余地は一切無い。相手に自分の優先権の放棄を確認するか、相手があなたの優先権を確認せずに別の行動に移った場合には巻き戻しを要求すること。
- 刹那を利用したテクニックとして、深海のクラーケン/Deep-Sea Krakenとの例が挙げられる。対戦相手の深海のクラーケンの時間カウンターが残り1個の状態で刹那付きの呪文を唱えると、刹那の「この呪文がスタックにあるかぎり、プレイヤーは呪文を唱えられない」というルールに従い、深海のクラーケンは追放されたままとなる。
- 元々は「超速/Superfast」という名でギルドパクトにおけるイゼット団/The Izzetのためのメカニズムとしてデザインされた。最終的には複製が採用されることとなり、コールドスナップで用いられる予定となったところを時のらせんのデベロップ・チームに引き抜かれて現在に至る[2]。
脚注
- ↑ Act Two of Three/三部作第2部 マジックの風味(Internet Archive)(Feature 2007年2月15日 Jeremy Jarvis著)
- ↑ 27 Things You Might Not Have Known About Time Spiral Block/『時のらせん』ブロックについて諸君が知らない27のこと(Making Magic 2021年3月8日)