作製
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作製/Craft | |
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種別 | 起動型能力 |
登場セット | イクサラン:失われし洞窟 イクサラン:失われし洞窟統率者デッキ |
CR | CR:702.167 |
作製/Craftは、イクサラン:失われし洞窟で制定されたキーワード能力。変身する両面カードが持つ起動型能力である。
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Saheeli's Lattice / サヒーリの格子 (1)(赤)アーティファクト
サヒーリの格子が戦場に出たとき、カードを1枚捨ててもよい。そうしたなら、カード2枚を引く。
恐竜(Dinosaur)1つ以上で作製(4)(赤)((4)(赤),このアーティファクトを追放する,あなたがコントロールしている恐竜やあなたの墓地にある恐竜・カードである1つ以上を追放する:このカードをオーナーのコントロール下で変身させた状態で戻す。作製はソーサリーとしての行う。)
アーティファクト・クリーチャー ― 恐竜(Dinosaur)
名匠作の猛竜のパワーは、これを作製するために追放されているカードのパワーの合計に等しい。
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定義
[性質] で 作製 [コスト]/Craft with [性質] [コスト] は、「[コスト]を支払う,このパーマネントを追放する,あなたがコントロールしていて[性質]であるパーマネントや、あなたの墓地にあり[性質]であるカードを指定数追放する:このカードをオーナーのコントロール下で変身させた状態で戦場に戻す。起動はソーサリーとしてのみ行う。」を意味する。
作製するために追放された [オブジェクト]/exiled [オブジェクト] used to craftは、上記の能力の起動コストとして追放されているカードである。
解説
指定された「素材」を戦場や墓地から追放することで、パーマネントを変身させる能力。イクサラン:失われし洞窟で初登場し、同時発売のイクサラン:失われし洞窟統率者デッキでも登場した。
イクサラン:失われし洞窟では、地底から発掘した物品をもとに新しい物を作り出すフレイバーを表している。いずれも第1面がアーティファクトであり、第2面はアーティファクトかクリーチャーとなっている。これは、旧イクサラン・ブロックにもあった土地に変身する両面カードとの差別化を図る狙いがある[1]。作製コストとして要求されるものはアーティファクトが多い。色の上では無色を含めた全色に存在するが、白と青にやや多い。また、作製により追放されることを参照するカードとして市場のノーム/Market Gnomeも収録されている。
- 作成ではない。「作製」が物品を作り上げることを指すのに対し、「作成」は書類や計画を作ることを指す。
ルール
変身する両面カード全般のルールについては両面カードの項目も参照。
- 作製は起動コストとしてその発生源であるパーマネント自身を追放する。
- そのため、起動に対応してそのパーマネントを除去することはできない。
- ティシャーナの潮縛り/Tishana's Tidebinderなどで作製を打ち消された場合、そのパーマネントは追放されたままになる。
- 作製能力のコストとして複数のオブジェクトを追放する場合、手札と墓地の両方から追放してもよい。例えば、サヒーリの格子/Saheeli's Latticeの作製コストは「戦場の恐竜のみ」、「墓地の恐竜のみ」、「戦場と墓地の恐竜の組み合わせ」のいずれも適正である。
- 変身する両面カードではないカードが、作製を持つパーマネントのコピーとなっていた場合、作製を起動するとそれは追放領域に留まり戻ってこない。
- トークンを作製コストとして追放することも適正である。ただし、それは状況起因処理で追放領域から消滅するため、「作製するために追放されたオブジェクト」を参照する能力で参照できない。
- 「作製するために追放されたオブジェクト」を参照する能力は、第1面の作製と関連している能力である。
- 作製を持つカードは一度追放領域を経由しているが、CR:400.7jにより追放したカードを参照し続けることが可能となっている。
- 作製後の第2面であるパーマネントのコントローラーが変更されたり、追放したカードの特性が変更されたりしても、依然として追放されたカードを参照し続けられる。
- 例)不気味な船長の玉座/Throne of the Grim Captainは作製コストとして吸血鬼を要求する。害意ある侵入者/Malicious Invaderを追放した場合、それは追放領域では第1面の吸血鬼ではない《無害な旅人/Innocent Traveler》となるが、《不気味な船長/The Grim Captain》の能力で戦場に出すことができる。
開発秘話
作製は、まだ"Offroading"[注釈 1]がイクサラン/Ixalanが舞台としていない頃から考案されていたメカニズムである。若いプレイヤーが地底世界と聞いて連想するものと言えば資源獲得やアイテムの製造・強化であり[注釈 2]、それらを表現するために生み出された。
元々は怪物化のような自己強化能力であり、両面カードの能力ではなかった。最初は起動コストとして5種類の「宝石」系トークンから数種類を素材として要求していた。これらのトークンは墓地から特定の色のカードを追放することで生み出せる、使い捨て版のMoxのようなアーティファクトであった。しかし管理が難しいうえに宝石がマナ能力も持つことからバランスが取りづらく、展望デザイン途中で没になった。
セット・デザインには上記の「宝石」をエネルギー・カウンターのようなプレイヤーの得るカウンターに変更した案を提出した。しかしその直後、このセットの舞台がイクサランへと変更された。セット・デザインはアーティファクト要素を活かしつつもイクサランらしさを表現するため、旧イクサラン・ブロックで使用された変身する両面カードで作製を表現することに決めた。最終的に、コストを確保しやすくするため墓地だけでなく戦場からも追放できるようになった[1]。
脚注
注釈
- ↑ イクサラン:失われし洞窟のコードネーム
- ↑ Minecraft等を指しているものと思われる