ウギン/Ugin

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2023年5月9日 (火) 11:06時点におけるYoidome (トーク | 投稿記録)による版
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ウギン/Uginゼンディカー・ブロックタルキール覇王譚ブロック戦乱のゼンディカー・ブロックのキャラクター。

未来予知で先行登場。プレインズウォーカー・シリーズのコミックと小説ではゼンディカー・ブロック以前からこのキャラクターに関する伏線が張られており、それは最初のコミック「Chandra's Ultimate」まで遡ることができる。

目次

解説

不可視の炎の息を吐くドラゴンプレインズウォーカー/Planeswalker。男性。青白く輝く身体に、羽毛の生えた翼を持つ(イラスト)。二つ名は精霊龍/The Spirit Dragon。「ゼンディカーの復興」での描写によれば四脚状態での体高は40フィート(約12m)。

無色の魔法に造詣が深い。元々赤マナの性質を備えた炎の息を無色に変化させることが可能である。ウギンの知識は、同じく無色の特質を持つ怪物エルドラージ/Eldraziに対抗し、封印する際には要の一つとなった。

ウギンは3つ眼の修道士に信仰されている(→幽霊火/Ghostfire#ストーリー参照)。

ウギンの目

ゼンディカー/Zendikarアクーム/Akoum大陸の山脈にはウギンの目/Eye of Uginという遺跡が人知れず存在する。そこには価値ある遺物が収められているとも、この次元/Planeに封印されたエルドラージを解放する鍵であるとも噂される。近隣にキャンプを設営し、遺跡の賢者と称される吸血鬼/Vampireアノワン/Anowonの隠された真の目的はウギンの目の謎を解明することである。

経歴

ボーラス年代記

ウギンはドミナリア/Dominaria出身のエルダー・ドラゴン/Elder Dragonであり、ニコル・ボーラス/Nicol Bolasとは同じ卵から生まれた双子の兄弟である。2体は生まれた直後から協力して行動し、ウギンはボーラスに対し自らの片割れとして強い絆を感じていた。だがボーラスが兄や姉たちを上回る力を求めて人間を操り支配するところを見たウギンは、ボーラスが自分のことを理解していないこと、ボーラスにとってはウギンもまた利用する対象に過ぎないことを知りショックを受けた。その際にウギンのプレインズウォーカーの灯/Planeswalker's Sparkが燃え上がり、覚醒したウギンはタルキール/Tarkirにプレインズウォークした。

The Prison Plane

ゼンディカー・ブロックの物語より何千年も昔、ウギンとソリン・マルコフ/Sorin Markovナヒリ/Nahiriの3人はエルドラージを封じ込める罠を仕掛けた。まず、ソリンがエムラクール/Emrakulウラモグ/Ulamogコジレック/Kozilekをゼンディカーにおびき寄せる。ウギンは無色魔法の知識でエルドラージの反撃をいなし、世界に封印する特殊魔術を行使する。そして、石術師であるナヒリは面晶体/Hedronと呼ばれる石造物のネットワークを構築して次元規模の牢獄をこしらえた。

ウギンら3人はゼンディカーのアクーム山脈深部に秘密の地下室ウギンの目を設置。封印が破られぬように特殊な鍵を仕込んだ。これによって、プレインズウォーカー3人のと、ウギンの無色透明な炎の息が揃わない限り、ウギンの目が再び開かれることはない。

計画通りにエルドラージの封印に成功した3人は別れてゼンディカーを離れた。

未来予知

AR46世紀のドミナリア/Dominariaにはウギンを信仰する修道士が登場した。

How Many Eyes?

ウギンは時の裂け目/RiftからAR46世紀のドミナリアに出現し、不遜にも立ち塞がるVissk(ヴィスク)Pinaphet(ピナフェト)Muggtoth(マグトス)の3人を不可視の息で焼き尽くした。

ウギンの目を求めて

チャンドラ・ナラー/Chandra Nalaarの物語はウギンの目の地図が記されているという巻き物を手に入れたところから始まっている。ゼンディカーの情報を入手した彼女はレガーサ/Regathaからゼンディカーを目指して旅立った。(→Chandra's Ultimate、炎に注ぐ油、The Purifying Fire参照)

ジェイス・ベレレン/Jace Belerenはチャンドラから巻き物を奪還する任務を請け負ったことで、巻き物の解読に取り掛かることになり、後にガラク/Garrukからそれがゼンディカーにまつわるものだと教えられた。(→炎に注ぐ油、The Purifying Fire、ヴェールの呪い参照)

Journey to the Eye

チャンドラはゼンディカーでウギンの目を求める探索に着手し、遺跡の賢人アノワンの助けを得る。一方、正気を失ったサルカン・ヴォル/Sarkhan Volは主人ニコル・ボーラス/Nicol Bolasの命令でウギンの目に到来し番人となる。アノワンはチャンドラからウギンの目の地図を奪おうと襲いかかるが、その場にサルカンが出現しアノワンを昏倒させる。

Awakenings

Journey to the Eyeの続編。ウギンの目に3人のプレインズウォーカー(チャンドラ、ジェイス、サルカン)が集い、チャンドラから見えざる炎が放たれた。エルドラージの封印が解かれる。

Enter the Eldrazi

Awakeningsの続編。ウギンの目に3人のプレインズウォーカーが揃ったのはニコル・ボーラスによるエルドラージ復活の計略であることが明かされる。

また、ウギンが「少し前」にニコル・ボーラスの手によって葬られていたことを、ニコル・ボーラスはサルカンに告げた。

タルキール覇王譚

ウギンの声はタルキール/Tarkirに帰還したサルカンに呼びかけ、「世界を癒す」ために導いている。それが本当に死したウギンの声なのか、それともただの幻聴かどうかはまだ判っていない。

一方、かつての同志であるソリンもウギンを求めてタルキールを訪れていた。

運命再編

ウギンの亡骸が作り出した時のねじれ通り抜け、サルカンは1280年前のタルキールにたどり着いた。まさにその時その場で、ウギンとニコル・ボーラスの決闘が行われていた。ニコル・ボーラスの計略によりウギンは倒され地に落ちたが、サルカンが面晶体を用いて作り出した石の繭によって瀕死のウギンは守られ癒やされた。

サルカンの行動によりタルキールの歴史は書き換えられた。ウギンは死の運命を免れ生き延び、も絶滅することはなくむしろタルキールの支配者となった。

タルキール龍紀伝

千年以上の間、ウギンは面晶体の繭の中で眠り続けた。現代、タルキールを訪れたソリンによりウギンは目覚め、エルドラージが解放されたことを知った。ウギンは何故それが起こったのかを疑問に思い、さらにソリンがナヒリの消息について煮え切らない応えを返すことを不審がったが、ともあれウギンは彼にナヒリを見つけてくるよう指示し、その後ウギンの目で再会することを約束した。

続けて彼の元を訪れたサルカンとの会話で、ウギンはサルカンが時を遡り歴史を書き換えたということを確かめた。新たな時間線に生きる者のうち、ウギンが死した時間線を記憶している者はサルカンの他に誰もいない。それはウギンも例外ではなく、別の時間線でサルカンを導いた声が死したウギンの声であったのかどうかはウギンにも判らなかった。この問答の中でウギンはニコル・ボーラスがエルドラージの解放を仕組んだことを知り、サルカンは自分が生まれた世界がもはや存在しないこと、しかしサルカン自身は確かにこの時間線に存在することを理解した。

「目」での天啓

その後、ゼンディカーの「ウギンの目」を機能回復させながら面晶体ネットワークの破損状況確認と処置案の計画、任務準備とにかかっていたウギンの前に何者かが一人で姿を現す。てっきりナヒリかソリンと早合点したものの、その人物は彼が待っていたどちらでもなかった。そのプレインズウォーカーは「ジェイス・ベレレン」と名乗り、「ここに面晶体のネットワークを学びに来た」と来訪の理由を告げる。彼と他二名のプレインズウォーカーが「目」を開いたことを何らかの手段により知ったウギンは、それが「宿敵」ニコル・ボーラスの計略であったことからジェイスの釈明を受け容れ、ゼンディカー住民や友のためにウラモグ殲滅にはやる若きプレインズウォーカーをたしなめる。かつての仲間二人の到着を待ったうえでエルドラージのタイタン三柱を再封印せんと考えるウギンの計画に疑問を呈するジェイスに対し、なぜウラモグを殺せずまた封印する必要があるのか、エルドラージの本質に言及しながら理解させ、「ウラモグを封じ込めることこそが最良の行動だと友人に納得させる」旨ジェイスに約束させると、自身の作戦の準備へとウギンは戻った。──その一方でジェイスが別の計画について内心模索していることまで認識していたかについては定かではない。

ゼンディカーの復興

結局、ジェイスはウギンとの約束を果たせず、やむなくエルドラージのタイタンのうち二柱を他のゲートウォッチやゼンディカー同盟軍と協力し、完全に殺害・破壊した。数日遅れでそれを知ったウギンは若干の怒りを示しながら同盟軍宿営地に飛来しジェイスらを詰問、激闘の衝撃を利用した次元調査によりエムラクールが現在ゼンディカーには存在しないのを確認したこと、約束を破ったジェイスに対し怒っていること、エルドラージのタイタン二体の死亡が多元宇宙に及ぼす影響は未知数であるため死骸の研究をもってはるか未来に備えたいことをその場のプレインズウォーカーや同盟軍に伝え、死骸の移動を含め自分の研究を邪魔せぬように一般市民にも通達するよう厳命すると、機嫌の悪そうな挨拶を残し、いずこかへと飛び去った(発言からしておそらくタルキールには戻らず「ウギンの聖域」を在所として当座研究を行っているものと推察される)。

登場

登場カード

カード名に登場

ワールドウェイク
ウギンの目/Eye of Ugin
タルキール覇王譚
ウギンのきずな/Ugin's Nexus精霊龍の墓/Tomb of the Spirit Dragon
運命再編
ウギンの構築物/Ugin's Construct精霊龍のるつぼ/Crucible of the Spirit Dragon
タルキール龍紀伝
ウギンの末裔/Scion of Ugin精霊龍の安息地/Haven of the Spirit Dragon
戦乱のゼンディカー
ウギンの洞察力/Ugin's Insightウギンの聖域/Sanctum of Ugin
灯争大戦
ウギンの召喚体/Ugin's Conjurant

フレイバー・テキストに登場

未来予知
幽霊火/Ghostfire
基本セット2015
危険な櫃/Perilous Vault
タルキール覇王譚
苦々しい天啓/Bitter Revelation星霜の証人/Witness of the Ages幽霊火の刃/Ghostfire Blade(「龍」として)
運命再編
魂の召喚/Soul Summons命運の核心/Crux of Fate恐るべき目覚め/Fearsome Awakeningスゥルタイの使者/Sultai Emissary、ウギンの構築物/Ugin's Construct
タルキール龍紀伝
ウギンの末裔/Scion of Ugin、忘れられた運命/Fate Forgotten苦しめる声/Tormenting Voice
戦乱のゼンディカー
石術師の焦点/Lithomancer's Focus払拭/Dispel、ウギンの洞察力/Ugin's Insight、面晶体の記録庫/Hedron Archive
ゲートウォッチの誓い
次元の歪曲/Spatial Contortion
灯争大戦
啓示の終焉/Finale of Revelation
Unstable
アマチュア監督/Amateur Auteur(バージョンD)

イラストに登場

タルキール覇王譚
ウギンのきずな/Ugin's Nexus(遺骨)、苦々しい天啓/Bitter Revelation(遺骨)、苦しめる声/Tormenting Voice、精霊龍の墓/Tomb of the Spirit Dragon(遺骨)
運命再編
命運の核心/Crux of Fate
ウギンの運命/Ugin's Fate プロモーション・カード
見えざるものの熟達/Mastery of the Unseen、魂の召喚/Soul Summons、現実変容/Reality Shift実在への書き込み/Write into Being(旗の絵)、激情の発動/Fierce Invocation野生呼び/Wildcall、ウギンの構築物/Ugin's Construct
タルキール龍紀伝
苦しめる声/Tormenting Voice、精霊龍の安息地/Haven of the Spirit Dragon
戦乱のゼンディカー
ウギンの洞察力/Ugin's Insight、ウギンの聖域/Sanctum of Ugin
灯争大戦
啓示の終焉/Finale of Revelation
団結のドミナリア
巨竜戦争/The Elder Dragon War
Secret Lair Drop Series: From Cute to Brute
破滅の龍、ニコル・ボーラス/Nicol Bolas, the Ravager - 覚醒の龍、ニコル・ボーラス/Nicol Bolas, the Arisen

登場作品・登場記事

訳語

「Ugin, the Spirit Dragon」と「The Eye of Ugin」は未来予知幽霊火/Ghostfireフレイバー・テキストで「精霊ドラゴン、ウージン」および「ウージンの眼」と訳されている。ワールドウェイクウギンの目/Eye of Uginカード名で訳語が変更された。

参考

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