屋根の上の嵐/Rooftop Storm
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ゾンビ・クリーチャー呪文を0マナで唱えられるようにするエンチャント。
ゾンビ(や多相)は7マナ以上の層が薄く、数少ないそれらもコスト減少能力を内蔵しがちなため、重量級クリーチャーの早出し用途には不向き。かといって軽量級~中量級クリーチャーを複数体踏み倒して元を取ろうとしても、そうしたクリーチャーを詰め込んだデッキでは6マナという重さのせいでこのカード自身が事故要因になってしまいやすい。
しかし、マナ不要で呪文を唱えられるようになることが、強力なコンボの形成に繋がるということは過去のドリーム・ホール/Dream Hallsや魔の魅惑/Alurenが示す通り。このカードも専ら無限コンボのパーツとして使用されている。ゾンビは墓地利用を得意とするクリーチャー・タイプであることもコンボ形成を後押ししている。
無限コンボの例
- 死体生まれのグリムグリン/Grimgrin, Corpse-Bornか屍肉喰らい/Carrion Feederと、墓所這い/Gravecrawlerで無限強化。
- グリムグリンならばイニストラード・ブロックだけで可能な組み合わせ。
- 魂を喰らう墓/Tomb of Annihilationを踏破していない状態で、アーチリッチ、アサーラック/Acererak the Archlichを唱えることで魂を喰らう墓以外のダンジョンをライブラリーが続く限り半無限探索。
- 死体生まれのグリムグリン/Grimgrin, Corpse-Bornか屍肉喰らい/Carrion Feederと、墓所這い/Gravecrawlerで無限強化。
- 以下、無限出し入れ系
- マナもタップも不要のサクり台(以下、単にサクり台と表記)を用意し、グレイブディガー/Gravedigger2枚で互いを回収し合う。
- 他のクリーチャーが死亡したターンにドラコリッチ、エボンデス/Ebondeath, Dracolichをサクり台で墓地へ送る。
- サクり台の代わりにもう1枚のエボンデスでも可。
- セドラクシスの錬金術師/Sedraxis Alchemist(屋根の上の嵐が条件を満たす)や溶岩のゾンビ/Lava Zombieで自身をバウンスする。
- 雲石の工芸品/Cloudstone Curioによって、ゾンビ2体で互いをバウンスし合う。
ルール
- この効果はマナ・コストに対する代替コストを定義するものであるため、追加コスト(その場しのぎのやっかいもの/Makeshift Maulerの追放や統率者税など)やコスト増加カードで増えたコストは支払う必要がある。
- キッカーのような任意の追加コストは支払う・支払わないのどちらも選べる。
- 代替コストは複数同時に適用できない。この効果の使用は任意であるため、他の代替コストを支払いたい場合はそちらを適用することもできる。
その他
- スカーブ/Skaabと同様に、小説『フランケンシュタイン、あるいは現代のプロメテウス』がモチーフ[1]。プレビュー記事[1]でも1931年の映画版における台詞"It's alive! It's alive!"のパロディがなされている。
- 作品内では、死体の身体に生命を吹き込んだものは電気であるとされている。執筆された18世紀当時には、電気と生命の関係が盛んに研究されていた。
- 初出のイニストラード版のフレイバー・テキストと、再録されたイニストラード:真夜中の狩り統率者デッキ版のフレイバー・テキストでは、日本語翻訳が所々異なる(英語原文は同一)。
「馬鹿な僧どもめ、恐れるがいい!非死術の新たな時代がここから始まるのだ。オグロール、雷向計を上げろ!」(出典:イニストラード収録版)
「この愚かな僧侶どもをふるえあがらせてやろう!命を持たないものの新しい時代が今ここに始まる。オグロール、雷向計を掲げるのだ!」― 縫い師、ゲラルフ(出典:イニストラード:真夜中の狩り統率者デッキ収録版)
参考
- ↑ 1.0 1.1 Up on the Rooftop (Daily MTG、From the Lab、文:Noel deCordova、英語)
- 壁紙・待受(Daily MTG、Magic Arcana)
- コスト変更カード
- カード個別評価:イニストラード - レア