レン/Wrenn
提供:MTG Wiki
レン/Wrennはモダンホライゾンおよびイニストラード:真夜中の狩りのキャラクター。カードとしてはモダンホライゾンのレンと六番/Wrenn and Sixが初出。
目次 |
解説
ドライアドのプレインズウォーカー/Planeswalker。女性。ツリーフォークと一体化している。白い髪と青白い肌を持つが、胸部は赤熱している(イラスト)。
レンは緑の自然魔法に加え、赤の炎の魔法を操る。これは、かつて大火事がレンの一族の木々を飲み込んだとき、炎を自らの内部に取り込むことで難を逃れたためである。その炎は心臓として今もレンの中で燃え続けている。
レンは立木と一体化することで、それを意識と手足を持つツリーフォークに変えることができる。ただし、樹木なら何でもよいわけではなく、炎の心臓に耐えられること、そして彼女の言葉を借りれば、「歌が調和すること」が必要となる(「最高の木はイニストラードのケッシグの森に生えている」というのがプレインズウォーカーたちの間での評判であり、五番以降はそこから採取されている)。レンは自身と共生するツリーフォークに名前をつけておらず、単に番号で呼ぶ。例えば、彼女の六番目の相棒は六番/Sixである[1]。
プレインズウォーカーは通常、他の生物を連れて次元/Planeを渡ることはできないが、レンは共生するツリーフォークとともにプレインズウォークすることができる。むしろ逆に、ツリーフォークと一体化していなければプレインズウォークすることができない。これはジアン・ヤングー/Jiang Yangguとモーウー/Mowuの関係に似た、彼女特有の性質である[2][3]。
レンとツリーフォークは能力面だけでなく、精神面でも強い絆で結ばれている。ツリーフォークに限界が来たとき、別れの悲しみに心を苛まれながらも、レンは彼らの願いに従って望む場所へ植え直してやる。大地に定着したツリーフォークは通常の樹木に戻り、やがて意識も消えてゆく。レンがツリーフォークたちを数字で呼ぶのは彼らに愛着を持っていないからではなく、単に「命名」という価値観を彼女が持っていないだけであるものと推察される。
- 同じ日本語名を持つレンの書庫/Library of Lengやサイラス・レン/Silas Rennとは無関係である(そもそも「レン/Renn」という名前自体、識別のために誰かから与えられた便宜的呼称である可能性が高い)。レンの地/Wren's Runも綴りがわずかに異なる。
経歴
もつれたもの/Tangles
六番との別れの時が来た。六番の故郷イニストラード/Innistradにプレインズウォークしたレンは、ケッシグ/Kessigの森で互いの体を切り離した。彼はツリーフォークから、ただの樫の木に戻った。レンはその幹に額を当て、約束した。いつか七番が疲れて八番が必要になったら、貴方のドングリから生まれた木々に、貴方にしたのと同じ提案をしよう。
レンにはまだ未練があったが、過去に囚われてばかりもいられない。未来を――新たな相棒を――見つけなければならない。レンはその日一日、聞こえてくる小さな歌声を頼りに森を進んだが、ツリーフォークの足を使わずに歩くのは彼女にとって大変なことだった。
やがて歩けなくなったレンが出会ったのは、一人の魔道士だった。魔道士は彼女に助力を申し出た。レンは警戒し、炎の魔法をちらつかせたが、最終的にはその腕を借りて歩くこととなった。だがそう進まないうちに、魔道士はイニストラードの闇の怪物の存在に気づき、時間の魔法を放ってそれを消滅させ――その余波で、進んでいた一本道を、あちこちへ分岐し、もつれ合う迷路へと変えてしまった。レンが目指していた木の歌も聞こえなくなった。レンは怒りに燃えたが、その魔道士の名、テフェリー/Teferiを聞くと、それもいくらか和らいだ。レンはこのプレインズウォーカーの良い評判を知っていたのだ。
二人は何時間もかけて森を彷徨ったが、結局は元いた場所に戻ってきただけだった。レンは死を覚悟したが、「呪文をバラバラにする」という彼女の言葉に、テフェリーはヒントを見出した。レンの助けを借りて、テフェリーは自分の呪文を掴み、歪んだ状態からあるべき姿に戻した。迷路は一本道に戻り、そしてそこには一本の樫の木があった。レンはそれに飛び込み、上半身を出してテフェリーに言った。お前は奇跡だと。テフェリーも理解した。本来この木は若すぎてレンの炎に耐えられなかったが、時間魔法を吸収して成長したのだ。
いつか力を貸すと、レンはテフェリーに約束した。だが今は、先に果たすべき約束があった。イニストラードの外の土を踏ませるという、新たな相棒、七番/Sevenとの約束だ。
登場
登場カード
フレイバー・テキストに登場
イラストに登場
登場作品・登場記事
- Tangles/サイドストーリー第1話:もつれたもの(Magic Story 2021年9月3日 Seanan McGuire著)
脚注
- ↑ Which part is Wrenn and which part is Six?(Blogatog 2019年5月24日)
- ↑ Is Wrenn able to bring her treefolk with her when...(Blogatog 2019年7月5日)
- ↑ Constraints and Defaults/強制と標準(Making Magic 2019年7月15日 Mark Rosewater著)