霜のタイタン/Frost Titan
提供:MTG Wiki
クリーチャー — 巨人(Giant)
霜のタイタンが対戦相手1人がコントロールする呪文や能力の対象になるたび、それのコントローラーが(2)を支払わないかぎり、それを打ち消す。
霜のタイタンが戦場に出るか攻撃するたび、パーマネント1つを対象とし、それをタップする。それはそれのコントローラーの次のアンタップ・ステップの間にアンタップしない。
青のタイタンは一種の除去耐性とパーマネントの拘束。擬似タッパーでもある。
1番目の能力は、自身を対象とする、対戦相手がコントロールする呪文や能力のマナ・コストを擬似的に増加させるようなリスティック系能力。仮に2マナを支払われてしまっても、あらためて打ち消しを重ねてやれば通常通り打ち消したときよりも大きなテンポ・アドバンテージを獲得できる。同じく追加マナを求めるマナ漏出/Mana Leakが同時収録されているのも追い風。こちらからマナ拘束を仕掛けてやるのもよい。除去が困難になる上に、2番目の能力でリカバリーを遅らせることができる。基本セット2011の破壊的な力/Destructive Forceなどはよい相方。
2番目のパーマネントをタップする能力は直接的にアドバンテージを得られる能力ではない。対象も単一のため、ウィニー相手での制圧力には些か欠けるが、一方で先出し後出し問わず単一のカードを柔軟に抑え込めるため、フィニッシャーが一点突破してくるタイプのデッキには極めて有効に働く。この能力の存在がこのカードに「アンチ・タイタン」としての高い評価をもたらしている。
総じて、強力ながらトリッキーな性能。登場時のスタンダードでは他にも有力なフィニッシャーがいることもあり、通常のビートダウン相手にはやや効果を発揮しにくいこれは採用率がそれほど高くはない。
最も効果的な運用が期待できるのは、イニストラード参入以後の心なき召喚/Heartless Summoningを用いたデッキだろう。心なき召喚と組み合わせることで最速4ターン目からマナ拘束を開始でき、環境で共存している優秀なコピーカードと組み合わせることで、さらに強力に圧力を掛けることも可能。「サイズが減るものの、クリーチャーを早期に出すことができる」心なき召喚の利点と、「早期に出すことができれば除去を弾きやすい、大型クリーチャー」であるこのカードの相性は、非常に良いと言える。
リミテッドでは主力またはブロッカーを封じつつ6点のクロックを刻める安定したフィニッシャー。
- 1番目の能力は、霜のタイタンが戦場にある間(パーマネントである間)にのみ働く。スタックや墓地にある時に対象になっても誘発しないので注意。
- 2番目の能力は、どのパーマネントでも対象にできる。そのパーマネントがタップ状態であってもかまわない。
- シー・モンスター/Sea Monsterのほぼ上位互換。ただし、2番目の能力は強制であるため、対戦相手のパーマネントを対象にできない場合は自分のパーマネントをタップしなくてはならない。
- 「呪文や能力の対象になるたび、(コスト)を支払わないかぎり、それを打ち消す」という能力を持った最初のクリーチャー。このカードをもとにこの能力は"Frost armor"と俗称されるようになり[1]、やがて護法としてキーワード能力化された。
- ただし、護法導入後も霜のタイタンのオラクルは護法に置き換えられていない。これは、呪文や能力のコントローラーが変更されたときの処理が微妙に異なるため。
関連カード
サイクル
基本セット2011のタイタン・サイクル。いずれも神話レアで6マナダブルシンボル6/6の巨人であり、戦場に出たときと攻撃したときに誘発する誘発型能力を持つ。基本セット2012でも引き続き再録されている。
- 太陽のタイタン/Sun Titan
- 霜のタイタン/Frost Titan
- 墓所のタイタン/Grave Titan
- 業火のタイタン/Inferno Titan
- 原始のタイタン/Primeval Titan
参考
- ↑ こぼれ話:『ストリクスヘイヴン』 その2 / ODDS & ENDS: STRIXHAVEN, PART 2 (Mark Rosewater, Making Magic, May 10th 2020)
- Titanic Trouble/タイタン問題(Webarchive)(Latest Developments 2010年7月30日 Tom LaPille著)
- カード個別評価:基本セット2012 - 神話レア
- カード個別評価:基本セット2011 - 神話レア
- Secret Lair Drop Series: Showcase: Kaldheim – Part 1