吸血鬼の夜鷲/Vampire Nighthawk
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色拘束がきつい代わりに複数のキーワード能力を持っているフライヤー。吸血鬼という部族シナジーに期待できるクリーチャー・タイプも持つ。
その能力から、どちらかというとビートダウンに対して強力。反面、クリーチャーをあまり使わず対戦相手のライフ・アドバンテージを無視できるコントロールデッキには、能力があまり有効になりづらく、単なる3マナ2点のクロックとして扱われがち。
構築でも有用であり、ゼンディカー時のスタンダードでは採用されることが多かった。黒でありタフネスが3あるので、破滅の刃/Doom Bladeや紅蓮地獄/Pyroclasmなど、同時期の環境で有力な除去が効きにくかったことも強み。採用する代表的なデッキとしては吸血鬼デッキが挙げられるが、展開力を重視する場合は入らないこともあった。その他にも、対ビートダウンの性能を買われ、コントロールデッキに採用されることもあった。
基本セット2013で再登場した際は、パーミッション型のコントロールが増えたことや3点火力の存在などから、相対的に弱体化したと言える。
エクステンデッド以下のフォーマットでは、アグロよりに傾けたThe Rockなどで活躍している。
リミテッドでは飛行・絆魂でダメージレース局面に優れ、接死もあるため守りに回っても堅い。
- 同セットかつ色拘束がゆるいだけの巨大蠍/Giant Scorpionに比べ、大幅に性能が上がっている。
- 後のゼンディカーの夜明けで、同じキーワード能力を持つ夜鷲のあさり屋/Nighthawk Scavengerが登場した。
ストーリー
吸血鬼の夜鷲/Vampire Nighthawkはゼンディカー/Zendikarの吸血鬼(イラスト)。
「Nighthawk」は「ヨタカ、夜鷹(鳥の1種)」あるいは「習慣的に夜遅くに活動を行う者」のことで、時には「夜盗」などの意味も含む。
鷹(タカ、Hawk)と鷲(ワシ、Eagle)は近種で、主に大きさで区別される(鷹の方が小型)。とはいえ、「Hawk」はあくまで「鷹」であり、混同はあまりしない。「夜鷲(よわし)」と言う造語を充てたのは異例。
- 翻訳担当の進藤欣也は自身のブログで「『夜鷹』ではなく『夜鷲』と訳したのは『夜鷹』という単語の持つよろしくない意味を避けたかったってのがあるんですが、それなら『夜の鷹』でいいよなーと今更反省しきり。」と語る。このよろしくない意味とは、「江戸時代、夜道で客を引いた私娼」を指すことだが、転じて「夜鷹」には「夜歩きをする者」という意味合いがあって、「Nighthawk」と意味的に重なる部分がある。
- 中国語版では特に「夜盗」の意で訳している。絆魂をそう解釈したのであろうか。