連繋
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連繋/Splice | |
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種別 | 常在型能力 |
登場セット | 神河ブロック モダンホライゾン |
CR | CR:702.47 |
連繋(れんけい)/Spliceは、神河ブロックで初登場したキーワード能力。これを持つカードが手札にあるときに機能する常在型能力である。
インスタント — 秘儀(Arcane)
クリーチャー1体かプレインズウォーカー1体かプレイヤー1人を対象とする。氷河の光線はそれに2点のダメージを与える。
連繋(秘儀(Arcane))(1)(赤)(あなたが秘儀呪文を唱えるに際し、あなたはこのカードを手札から公開して連繋コストを支払ってもよい。そうしたなら、このカードの効果をその呪文に追加する。)
インスタント — 秘儀(Arcane)
あなたが沼(Swamp)をコントロールしている場合、黒でないクリーチャー1体を対象とし、それを破壊する。
連繋(秘儀(Arcane)) ― あなたの墓地にあるカードを4枚、追放する。(あなたが秘儀呪文を唱えるに際し、あなたはこのカードを手札から公開して連繋コストを支払ってもよい。そうした場合、このカードの効果をその呪文に追加する。)
ソーサリー
無色の3/3のファイレクシアン(Phyrexian)・ゴーレム(Golem)・アーティファクト・クリーチャー・トークン1体を生成する。
連繋(インスタントかソーサリー)(3)(白)(あなたがインスタントかソーサリーである呪文を唱えるに際し、あなたはあなたの手札からこのカードを公開して、連繋コストを支払ってもよい。そうしたなら、このカードの効果をその呪文に加える。)
定義
連繋([性質]) [コスト]/Splice onto [性質] [コスト]は、「あなたが[性質]の呪文を唱えるに際し、あなたはこのカードを手札から公開してもよい。そうした場合、その呪文はこのカードのルール文章にある文章を得、その呪文の追加コストとして[コスト]を支払う。」を意味する。
解説
指定された性質の呪文に、連繋を持つ呪文の能力を加えられる能力である。例えば「連繋(秘儀)(1)(赤)」なら、サブタイプが「秘儀」である呪文を唱えるとき、このカードを同時に手札から公開することができる。そうしたのならば、元の呪文のコストに加えて(1)(赤)を支払い、最初の秘儀呪文に公開したカードの内容が追加される。(この一連の手順を俗に「連繋する」と呼ぶ。)
神河ブロックでは連繋を持つカードはすべて秘儀でインスタントであり、連繋先も秘儀となっている。
モダンホライゾンではインスタントかソーサリーに連繋できるカードが登場した。同時に連繋する先がサブタイプから性質になるなど、ルールが整理された。
ルール
- 連繋するカードの公開はCR:601.2bに則り、コストの支払いより前に処理される。連繋により支払うコストの扱いは追加コストとなる。
- 連繋したカードの方は手札に残る。連繋する呪文のコストとして捨てることなどもできる。
- 元の呪文は、文章が増えた以外に変化は無い。よって、カード名、マナ・コスト、色、サブタイプ、カード・タイプ、特殊タイプなども変化しない。もちろん、点数で見たマナ・コストも変化しない。
- 連繋するカードが特性定義能力を持つならこの限りではないが、現在では特性定義能力と連繋を両方持つカードは存在しない。かつては常在精神/Evermindが該当していた。特性定義能力との相互作用についての詳細は、常在精神の項目を参照。
- 連繋していてもあくまで1つの呪文である。あるカードを連繋している呪文が打ち消された場合、追加されたテキストによる効果も発生しない。
- 連繋と対象を取る呪文との相互作用で混乱することが多いので注意。
- 連繋したカードが対象が必要とする場合、すべての対象を唱える時に指定する。このとき、元の呪文や同時に連繋した他のカードと同じ対象を選んでもよい。
- 神河物語の発売に伴うルール変更により、各々の「対象とする」という単語に対しては、同一の対象を選択できるようになった。
- 必要な対象が選択できないのならば、連繋された呪文を唱えることを完了できない。
- 対象を取らない呪文に対象を取るカードを連繋し、すべての対象が不適正になったならば、呪文全体が解決されない。
- 対象を取る呪文に対象を取らないカードを連繋し、すべての対象が不適正になったならば、呪文全体が解決されない。
- 連繋された呪文の対象が1つでも適正ならば、呪文はそれらの適正な対象に影響を及ぼす。
- 連繋したカードが対象が必要とする場合、すべての対象を唱える時に指定する。このとき、元の呪文や同時に連繋した他のカードと同じ対象を選んでもよい。
- 1つの呪文に対し、連繋コストが支払える限り、カードを何枚でも連繋させてよい。その場合、どの順番で連繋するのか明確にすること。指定した順番通りにテキストが追加される。
- 1つの呪文に対し、同一のカードを何回も連繋させることはできない。同じ名前を持つ別のカードであれば連繋させることができる。
- 追加されたテキストはそれぞれ独立のイベントとして処理する。
- あるカードを連繋している呪文をコピーする場合、追加された文章欄もコピーされる(→コピー可能な値)。
- 連繋した呪文は、スタックを離れた時点で連繋による変更を失う。
その他
- 「連繋」は「れんけい」と読む。意味は「連係」と同じ。「連携」とは意味も違うので注意。
開発秘話
連繋(秘儀)は孤立的なメカニズムであり、連繋(インスタントかソーサリー)は後方互換性を上げた改良版と言える。連繋(インスタントかソーサリー)の可能性については神河物語の開発中にすでに発見されていたのだが、セット全体を変更するには遅すぎた[1]。
その後ラヴニカへの回帰やラヴニカのギルドで、連繋(インスタントかソーサリー)をイゼット団/The Izzet Leagueの固有メカニズムとすることが検討されたが、いずれもボツとなった[2]。最終的にモダンホライゾンで、連繋(インスタントかソーサリー)が初登場した。
脚注
- ↑ Modern Times/モダン・タイムス(Making Magic 2019年6月10日 Mark Rosewater著)
- ↑ Guild to Order, Part 1/支配するギルド その1(Making Magic 2018年9月10日 Mark Rosewater著)
参考
引用:総合ルール 20231117.0
- 7 その他のルール
- 702 キーワード能力
- 702.47 連繋/Splice
- 702.47a 連繋は、カードがあなたの 手札にある間に機能する常在型能力である。「連繋([性質]) [[[コスト]]]/Splice onto [quality] [cost]」は「あなたが[性質]の呪文を唱えるに際し、あなたは手札にあるこのカードを公開してもよい。そうしたなら、その呪文はこのカードのルール・テキストにある文章を得、あなたはその呪文の追加コストとして[[[コスト]]]を支払う。」を意味する。連繋 コストの支払いに関するルールは、rule 601.2b および rule 601.2f-h の追加コストの支払いに関するルールに従う。
- 702.47b そのカードのルール・テキストで必要な選択(対象など)を行えない場合、連繋 能力を使うことを選ぶことはできない。同一の呪文に複数回、同じカードを連繋することはできない。複数のカードを連繋したい場合、それら全てを同時に公開し、どの順番で効果が生じるかを宣言する。元の呪文の効果を最初に生じさせること。
- 702.47c 呪文はメインの呪文の特性を持ち、さらに連繋した各カードのルール・テキストを持つ。これは文章変更効果である(rule 612〔文章変更効果〕参照)。呪文は連繋したカードの他の特性(名前、マナ・コスト、色、特殊タイプ、カード・タイプ、サブタイプなど)を得ない。得た文章中で、名前によってカードを示している部分は、そのコピー元のカードではなく、スタックにある呪文のことを指す。
- 702.47d 追加された文章の対象は通常通り選択する(rule 601.2c 参照)。1つ以上の対象を持つ呪文の対象が解決時にすべて不正になった場合、呪文が解決されないことに注意。
- 702.47e 呪文は、理由を問わず、スタックを離れた時点で、連繋による変更を失う。
- 702.47 連繋/Splice
- 702 キーワード能力