ケイヤの怒り/Kaya's Wrath
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ソーサリー
クリーチャーをすべて破壊する。あなたはあなたがコントロールしていて、これにより破壊されたクリーチャーの総数に等しい点数のライフを得る。
白黒の全体除去ソーサリー。多色になった代わりにライフ回復が付いた審判の日/Day of Judgmentだが、カード名は神の怒り/Wrath of Godやカーターの怒り/Kirtar's Wrathを踏襲している。
4マナで無条件にリセットできる呪文はスタンダードでは久々の登場。残骸の漂着/Settle the Wreckageでは不確実、浄化の輝き/Cleansing Novaでは遅いというリセットカード事情の中で、確実なリセットが4マナで唱えられるのが強み。ライフ回復のおまけがついているのは前環境で活躍していた燻蒸/Fumigateとよく似ているが、敵軍のクリーチャーを数えなくなっているため、純粋なコントロールデッキでは恩恵が薄いのがやや残念。そういう意味ではクリーチャーを使いながら序盤を凌いでリセットから反撃に転じるミッドレンジ向きのデザインと言えるが、割り切ってライフ回復の部分は無視して使うのも手。一方で色拘束の強さから確実に4ターン目に唱えるにはマナ基盤を白黒に強く寄せなければならず、3色目に手を出しにくくなっているのはネック。
リミテッドでは不利な状況から仕切り直しに持ち込めるボム。死後持ちとシナジーがあり、リセットしながらこちらだけクリーチャーを残すことができる。タッチでの採用は難しいので白黒寄りのデッキで使うか、十分に門をピックしておきたい。
ストーリー
ニコル・ボーラス/Nicol Bolasとの取引により、ケイヤ/Kayaはラヴニカ/Ravnicaを訪れ、オルゾヴァ/Orzhovaに侵入する。テイサ・カルロフ/Teysa Karlovの助力もあり、彼女はその霊殺しの力で幽霊議員オブゼダート/Obzedatを暗殺することに成功した(イラスト)。
テイサがオブゼダートの会議を召集した。ケイヤがそれを終わらせた。
- ストーリーに反して、この呪文で確実に破壊できる敵の幽霊議員は幽霊議員カルロフ/Karlov of the Ghost Councilだけである。オルゾヴァの幽霊議員/Ghost Council of Orzhovaは身代わりとマナがあれば取り逃がしてしまうし、幽霊議員オブゼダート/Obzedat, Ghost Councilに至っては何もしなくても取り逃がしてしまう。
- ケイヤがオルゾフ組/The Orzhov Syndicateのギルドマスターの座を簒奪するストーリーを踏まえると「味方の幽霊議員を暗殺している」とも解釈もでき、その場合はきちんと破壊できることになる。ライフを得る効果も味方を破壊する話の流れを強調している。