Backdraft
提供:MTG Wiki
1つのソーサリーによって受けたダメージの半分を、相手に与え返すインスタント。
ダメージを引き起こすソーサリー呪文というと、ほとんどは赤のものなので、同色対策といったところ。しかし、火力呪文のもう一角であるインスタントには効果がないなど、少々破綻しているように見える。
- こういう「仕返し」的効果は、どちらかというと白の領分。例えば目には目を/Eye for an Eyeなど。色の役割よりもバックドラフト現象のイメージを優先してデザインされたカードである。
- バック・ドラフトという変則ルールのドラフトがあるが、このカードとは無関係である。
オラクルの変遷
印刷時のルール文章は「Backdraftは、このターン唱えられたソーサリー1つによって与えられたダメージの半分(端数切り捨て)を、そのソーサリーを唱えたプレイヤー(the caster of the sorcery)に与える。」といったものであった。
その後、2001年8月頃のオラクル更新で機能が大きく変更され、以下のようになった。
旧オラクル
Backdraft (1)(赤)インスタント
ソーサリー呪文1つを対象とする。このターン、それがダメージを与えるたび、Backdraftはその半分(端数切り捨て)の点数のダメージをその呪文のコントローラーに与える。
一番の変更点は、ソーサリーがダメージを与えた後ではなく、ソーサリー呪文がスタックに置かれている間にしか唱えられなくなったことである。このときの注意事項を下記に記す。
- この呪文は、遅延誘発型能力を生成している。「仕返し」のダメージの発生源は、スタック上にあったBackdraftであり、その特性は最後の情報を参照することになる。
- 対象のソーサリーが複数回ダメージを与えれば、そのそれぞれで誘発して半分を送り返す。殺戮の焚きつけ/Kindle the Carnageや魔力激突/Mana Clashなどが該当することになる(ただし、「端数切り捨て」なので、実際には魔力激突/Mana Clashに対してはほとんど意味が無い)。
- 地震/Earthquakeなど、複数に対してダメージをばら撒く効果の場合、遅延誘発型能力は1回だけ誘発して、合計ダメージの半分を送り返す。魔力激突などの、実際に複数回ダメージを与える効果との違いに注意。
- なお、火力呪文の多くは、複数へのダメージを同時に与えるので、誘発は1回となる。日本語版のカードでは判りにくいが、英語オラクルでは“deals(与える)”が1度だけしか書かれていないことが確認できる。(例:火炎放射/Cone of Flameの日本語画像と英語オラクル)
その後、2010年1月29日のオラクル更新で、印刷時の処理に近づけるため、現在のテキストに変更された。