享楽者の宝物庫/Hedonist's Trove
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エンチャント
享楽者の宝物庫が戦場に出たとき、対戦相手1人を対象とする。そのプレイヤーの墓地にあるすべてのカードを追放する。
あなたは享楽者の宝物庫により追放されたカードの中から土地をプレイしてもよい。
あなたは享楽者の宝物庫により追放されたカードの中から呪文を唱えてもよい。あなたは毎ターン、この方法では1つしか呪文を唱えられない。
奪った呪文を唱えられるのは1ターンに1枚ずつとはいえ、継続して奪っていけば多大なカード・アドバンテージを得られる。インスタントならば対戦相手のターンにも唱えられるため、「1ターンに1回」の制限が緩和されてややお得。登場時のスタンダード環境には探査カードやエレボスの鞭/Whip of Erebosなどの墓地を利用するカードが多いため、墓地対策にも一定の価値がある。
はまれば強力ではあるのだが、弱点も多い。まず、7マナと重いため唱えるときの隙が大きいことはネックとなる。即座に割られてしまうと墓地を追放しただけで終わってしまうのも悲しいところであり、これが解決した後に続けて何かをプレイすれば少しはカード・アドバンテージを得られるが、重いためにそれが難しい。そして最大の欠点として、カードを唱える際には当然コストを支払う必要があるため、対戦相手と自分のデッキカラーが合わないと対戦相手のカードを使えないという問題がある。
- 対戦相手の墓地に土地カードがあればそれをプレイすることで必要な色マナを出せるが、土地は他のカード・タイプと比べて墓地に置かれにくい。
- フェッチランドであれば墓地に置かれやすいが、使用率の高い友好色フェッチランドサイクルはライブラリーに対応する基本土地タイプを持つ土地カードが必要であり、やはりデッキカラーが合わないと使えない。
実用性を考えるならば5色の色マナが利用できるようなマナ基盤を用意した上で、黒の得意な手札破壊やライブラリー破壊と組み合わせることになるだろう。単純に利用できるカードの枚数が増える上、土地が墓地に落ちる確率が高まり呪文を唱えやすくなる。あるいは普段はサイドボードにいれておき、ミラーマッチのときのみ投入してもよい。ランプ型のデッキならば色マナの問題とマナ・コストの重さをどちらも解消できるため、比較的相性は良い。しかし7マナはランプデッキでもエンドカードを使いたいマナ域なので、やや悠長か。
- 対戦相手の墓地のカードをプレイするようになったヨーグモスの行動計画/Yawgmoth's Agendaと言える。ヨーグモスの行動計画と違って、手札など他の方法で唱えるカードに関しては唱える回数の制限が影響しなくなったのは強化点。
ルール
- 土地カードのプレイは、プレイできる場所が違うだけで土地のプレイの権利を増やすわけではない。あなたがターン中に手札から土地をプレイしたならもう追放領域からはプレイできないし、逆も同じである(CR:305.2)。
- 追放したカードを唱える許可も、1ターン1つの制限も、1つの享楽者の宝物庫が追放したカードにのみかかる。1人のプレイヤーが複数の享楽者の宝物庫をコントロールしている場合、そのプレイヤーはそれぞれの享楽者の宝物庫が追放したカードの内から、それぞれ1ターンに1つ唱える事ができる。そのためどのカードがどの享楽者の宝物庫によって追放されたか明確にする必要がある。
- 享楽者の宝物庫で追放したとしても、霧虚ろのグリフィン/Misthollow Griffinをグリフィン自身の能力で唱える事ができるのも、奔流の精霊/Torrent Elementalの起動型能力を起動できるのもオーナーである対戦相手だけである(CR:108.4a)。