吸血鬼の夜鷲/Vampire Nighthawk
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色拘束がきつい代わりに強力なキーワード能力を3つも持つクリーチャー。
黒でタフネスが3あるので、破滅の刃/Doom Bladeや紅蓮地獄/Pyroclasmなどの環境で有力な除去が効きにくい。吸血鬼というクリーチャー・タイプも評価に値する。構築でもリミテッドでも強力なカードであり、特にリミテッドでは基本火力が2点なので除去しづらい上に飛行を持ち、さらにライフ・アドバンテージまで得られるので非常に強力。
スタンダードでは吸血鬼デッキのアタッカー候補だが、展開力を重視する場合は入らないことも。また、コントロールデッキに採用されることもある。ビートダウン相手には優秀なブロッカーであり、ミラーマッチでは対戦相手のプレインズウォーカーやフィニッシャーに対する牽制役になることが評価されている。
エクステンデッド以下の環境ではビートよりに傾けたThe Rockなどで活躍している。
- 同じ3マナで絆魂と(条件付きだが)飛行を持つ風生みの魔道士/Windwright Mageと比べると、レアリティが違うとはいえ性能の差は歴然。
- 色拘束がゆるい巨大蠍/Giant Scorpionに比べても飛行と絆魂とパワー1が付いていることからも、このカードの強さが分かる。
ストーリー
吸血鬼の夜鷲/Vampire Nighthawkはゼンディカー/Zendikarの吸血鬼(イラスト)。
「Nighthawk」は「ヨタカ、夜鷹(鳥の1種)」あるいは「習慣的に夜遅くに活動を行う者」のことで、時には「夜盗」などの意味も含む。
鷹(タカ、Hawk)と鷲(ワシ、Eagle)は近種で、主に大きさで区別される(鷹の方が小型)。とはいえ、「Hawk」はあくまで「鷹」であり、混同はあまりしない。「夜鷲(よわし)」と言う造語を充てたのは異例。
- 翻訳担当の進藤欣也は自身のブログで「『夜鷹』ではなく『夜鷲』と訳したのは『夜鷹』という単語の持つよろしくない意味を避けたかったってのがあるんですが、それなら『夜の鷹』でいいよなーと今更反省しきり。」と語る。このよろしくない意味とは、「江戸時代、夜道で客を引いた私娼」を指すことだが、転じて「夜鷹」には「夜歩きをする者」という意味合いがあって、「Nighthawk」と意味的に重なる部分がある。
- 中国語版では特に「夜盗」の意で訳している。絆魂をそう解釈したのであろうか。