闇市の人脈/Black Market Connections
提供:MTG Wiki
エンチャント
あなたの戦闘前メイン・フェイズの開始時に、以下から1つ以上を選ぶ。
・禁制品を売る ― 宝物(Treasure)トークン1つを生成する。あなたは1点のライフを失う。
・情報を買う ― カード1枚を引く。あなたは2点のライフを失う。
・傭兵を雇う ― 多相を持つ無色の3/2の多相の戦士(Shapeshifter)クリーチャー・トークン1体を生成する。あなたは3点のライフを失う。(それはすべてのクリーチャー・タイプを持つ。)
毎ターン、ライフを通貨に宝物、カード、クリーチャーを得られるエンチャント。どれか一つだけお買い上げいただくも良し、6点のライフを支払って全部を購入するも良し。
ファイレクシアの闘技場/Phyrexian Arenaの系譜と言えるライフを別のリソースに変換するカードではあり、そちらと比べるとドローの効率は低下しているものの、強欲/Greedのことを考えれば決してぼったくりと言うほどでもない。その上、増えた手札をマナ加速で消費しやすくなり、クリーチャー・トークンにより引きムラに左右されず戦力を供給することもできる。これ自身がシングルシンボルで宝物とドローを供給できることから多色デッキの潤滑油として使うこともできる。誘発タイミングの都合上ドロー・ステップで引いたカードを見てから選択を行える点も含め、総合的に見て非常に柔軟性が高いカードと言える。
カードパワーも応用力も高いが、ライフ消費の多さという代償も大きい。ゲームが長引く消耗戦ではいずれライフが尽きてしまう恐れがあり、序盤からライフを削ってくるアグロやバーンなどのデッキが相手では特に分が悪い。それでいてターンを稼ぐほどリソースを得られるカードであるため、守りを捨ててでも早期決着したいビートダウンデッキのリソース補充手段としてはやや不向きである。どちらかと言えば、稼いだマナと手札を用いてコンボを狙うために用いるのに向いていると言える。いずれにせよ、何らかのライフ補充手段は用意しておいた方が良い。
2人対戦でも弱くはないが、真価を発揮するのは初期ライフが40点と多い統率者戦であり、全モード選択も比較的ローリスクで行えるようになる。多相により、各種部族カードの影響も受けやすい点も評価点。
- トークン生成のモードが二種類ありパーマネント数を稼ぎやすいため、スカルポートの商人/Skullport Merchantなどのパーマネントを別のリソースに変換できるカード等と組み合わせるのも有用である。
- トークンが多相を持つのはパーティーをテーマにしたパーティーの時間/Party Timeで初収録されたためだろう。
- 統率者レジェンズ:バルダーズ・ゲートの戦い統率者デッキ版では、トークン・カードのイラストも従来の多相持ちとは趣が異なり、「様々なアイテムを持ち歩いているため、どんな職業もこなせる」ことを思わせるものになっている。一応、描かれている人物も変身能力を持つダンジョンズ&ドラゴンズの種族・チェンジリングではある。
- イクサラン:失われし洞窟統率者デッキ版では、マジックの世界観に描き直されたからかフレイバー語が用いられていない。トークン・カードもモダンホライゾンの多相持ちのような不定形のデザインになっている。
ルール
- モードは1つ「以上」選ぶため、ライフの消耗を抑えたい時でも何も選ばないということはできない。
- ライフを失うことはコストではないため、Lichなどでライフが0以下であったり、白金の帝像/Platinum Emperionなどでライフを失えない場合も機能する。