可能性の輪/Wheel of Potential
提供:MTG Wiki
Wheel of Fortuneのリメイク。全てのプレイヤーに手札と引き換えにドローを行う権利を与えるソーサリー。
原型と異なり、手札を入れ替えるか否かはプレイヤーごとに選択権があるため、サーチなどで揃えられたコンボパーツを追放して妨害することは出来ない。逆に言えば、対戦相手がサーチを使った直後に唱えられれば、自分だけ手札交換の恩恵を得られるとも言える。引く枚数は解決時に支払ったエネルギー・カウンターの数と同数で、最初に3個得られるので最低でも3枚引くことは可能。また、X=7以上なら追放した手札も一時的にプレイすることが出来る。手札を使い切れないまま欲しいカードを探すために使わされたとしても、限定的ながらそれまでの手札を活用していける。
自分自身も手札を交換しないことを選んでもよい。基本的にわざわざこれを唱えている以上は手札を交換したい状況である可能性が高いが、エネルギー・カウンターを得るためだけにX=0で使うことも選択肢とはなる。
- 他の類似カードでは「その支払った個数に等しい~/that much~」という形式で実際に支払われたエネルギー・カウンターの個数を参照する、もしくは「支払ってもよい。そうしたなら~/you may pay ~. If you do, ~」という形式で特定個数を支払ったかどうかを参照することが多いが、このカードではいずれの書式も用いられていない。さらに「Xは自分の持つエネルギーより大きな値にできない」のような条件も付いていない。このため、「適当なXを宣言した上でエネルギーの支払いを拒否した場合もX枚のドローが行える」とも読めかねない。
- 同じモダンホライゾン3に収録されたエネルギー関連のカードの多くは既存のテンプレートを踏襲しており、このカードと鎮圧光線/Suppression Rayのみが特殊な形式をとっている。
- レベル2ジャッジであるDave Eldenがジャッジコミュニティの動画でこの不備を取り上げたことなどもあり[1]、一時期話題となった。元ルール・マネージャーでもあるMatt Tabakはこれを受けて「エネルギーを支払わなければカードを引くことはできない。テンプレートを調整する必要はあるかもしれない[2]」「カードの意図するところは明らかであり、見逃されてしまったのだろう[3]」「ただちにエラッタされ本来の意図通りにプレイされることを望む[4]」と述べている。
脚注
- ↑ Youtube(2024年6月14日 Judge FtV)
- ↑ @WotC_Matt(X/Twitter 2024年6月16日)
- ↑ @WotC_Matt(X/Twitter 2024年6月16日)
- ↑ @WotC_Matt(X/Twitter 2024年6月16日)