MoMa

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2008年8月3日 (日) 12:15時点におけるLeon (トーク | 投稿記録)による版
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MoMaモマ)は、デッキ禁止カードを6枚も輩出したマジック史上最強クラスのコンボデッキである。MOMA/MOMa/Moma/MoMA等とも表記される。最新のキーカードの初出はウルザズ・サーガ

名前の由来は

などの理由からなる。別名、『ターボ・ジーニアス』、『トレイリアン・ブルー』。単に『アカデミーデッキ』と呼ばれる事もある。


Lotus Petal / 水蓮の花びら (0)
アーティファクト

(T),水蓮の花びらを生け贄に捧げる:好きな色1色のマナ1点を加える。



Tolarian Academy / トレイリアのアカデミー
伝説の土地

(T):あなたがコントロールするアーティファクト1つにつき(青)を加える。



Windfall / 意外な授かり物 (2)(青)
ソーサリー

各プレイヤーは自分の手札を捨てる。その後、これによりプレイヤーが捨てたカードの枚数のうち最も大きい枚数に等しいだけのカードを引く。



Time Spiral / 時のらせん (4)(青)(青)
ソーサリー

時のらせんを追放する。各プレイヤーは、自分の手札と墓地を自分のライブラリーに加えて切り直し、その後カードを7枚引く。あなたは土地を最大6つまでアンタップする。



Mind Over Matter / 精神力 (2)(青)(青)(青)(青)
エンチャント

カードを1枚捨てる:アーティファクト1つかクリーチャー1体か土地1つを対象とする。あなたはそれをタップまたはアンタップしてもよい。



Stroke of Genius / 天才のひらめき (X)(2)(青)
インスタント

プレイヤー1人を対象とする。そのプレイヤーは、カードをX枚引く。


基本的な動きは以下の通り。水蓮の花びら/Lotus Petalなどのマナ・アーティファクトを並べ、トレイリアのアカデミー/Tolarian Academyで大量のマナが出せるような状況を作る。さらに時のらせん/Time Spiral意外な授かり物/Windfall等で手札を補充させ、精神力/Mind Over Matterで手札を更に大量のマナに変え、その莫大なマナをもって相手に止めを刺す。止めのカードとしてはドローを兼ねたX火力として天才のひらめき/Stroke of Geniusがメインであるが、タワーデッキ等のライブラリーアウトがほぼ効かない相手や、60マナを生み出せず、少ないマナで止めを刺す必要が出てきた時の保険に、火の玉/Fireballも採用されることが多かった。

火の玉を採用すること、またゲームの半分以上がミラーマッチになりかねない程のMoMaの海において、紅蓮破/Pyroblast等の色対策カードエクステンデッドではゴリラのシャーマン/Gorilla Shamanなどのマナ・アーティファクト破壊)を使うためもあって、タッチ赤のタイプが主流になった。

当時のスタンダードの禁止カード10枚の内6枚の原因となり、全ての構築環境を荒れさせ「MoMaの冬」を生み出した。その凶悪さは、

今のゲームは3つのステップに分かれている。
第一段階がコイントス。
第二段階がマリガンチェック。
第三段階が――先手第一ターンだ。

と言う、傍から見ればとんでもないジョークを生み出す原因となったほどである。実際、カード・プールの狭いスタンダードですら1ターンキルの発生する確率が5%を超えていたのである。カードプールの広がるエクステンデッドヴィンテージ(当時はType1)ではもっと酷い。

精神力が禁止されるまでの間に「キーカードが禁止される→代わりのカードを探す」ということを繰り返したため、時期によって大きく3つの型に分けられる。

また、エクステンデッドでHigh Tideを使用するバージョンは、ハイタイドモマの名で呼ばれている。

手札が無いとコンボが回らないため、強いて言えば手札破壊が弱点であるとも言えるが、一瞬で7枚まで手札を回復してしまうドロー能力も持ち合わせる為、完全に0枚に縛っておかないと意味が無い場合が多く、そして一般的な手札破壊の手段ではそれは無理に近かった。

R&Dではウルザズ・サーガの開発時からMoMaのようなデッキを組めることは知っていた。実際にテストデッキも作ってテストプレイしたのだが、結論は「勝利前に高確率で手札が尽きる。リスクの強いコンボデッキとしては妥当」。こんな結論が出てしまった理由となる最大かつ致命的ミスは、意外な授かり物/Windfall時のらせん/Time Spiralの存在を見落としていたことである。

よく対戦がソリティアになってしまうと言われるが、使われる側からするとソリティアより酷い。相手が時のらせんや意外な授かり物をプレイするたび、自分もライブラリーを切り直したりカードを引いたりする必要があるので、非常に面倒なのだ。金澤尚子女史曰く、「対MoMa用サイドボードはドラムバック満タンに詰めた漫画ガラスの仮面」だそう。ゲームが始まってすぐにソリティアになってしまうので、漫画でも読んで暇をつぶしているのが一番だと言う意味らしい。

実はエターナルでは現在精神力/Mind Over Matterは禁止カードや制限カードでないため、もしかすると…。

初期型(エクステンデッド)


最初期型のMoMa。つまり、禁止カードが1枚も抜けていない完全体バージョンである。当然圧倒的なまでの強さを誇り、ミラーマッチばかりになるので、その対策の為に単色ではなくが数枚タッチされている。

初期型(スタンダード)

メインデッキ(60) サイドボード(15)
クリーチャー (0) 4 寒け/Chill
呪文 (41) 3 解呪/Disenchant
3 魔力消沈/Power Sink 3 日中の光/Light of Day
1 転覆/Capsize 2 ヨーグモスの意志/Yawgmoth's Will
3 直観/Intuition 1 無のブローチ/Null Brooch
3 精神力/Mind Over Matter 1 紅蓮破/Pyroblast
3 天才のひらめき/Stroke of Genius 1 天才のひらめき/Stroke of Genius
4 時のらせん/Time Spiral
3 意外な授かり物/Windfall
4 魔力の櫃/Mana Vault
3 水蓮の花びら/Lotus Petal
3 巻物棚/Scroll Rack
4 モックス・ダイアモンド/Mox Diamond
3 通電式キー/Voltaic Key
1 火の玉/Fireball
3 紅蓮破/Pyroblast
土地 (19)
3 島/Island
4 真鍮の都/City of Brass
4 古えの墳墓/Ancient Tomb
4 不毛の大地/Wasteland
4 トレイリアのアカデミー/Tolarian Academy

使い、デッキチューナーとして名高い小宮忠義の手により、こちらもメインでサイドボードでは更にをもタッチしてミラーマッチに有利な構成となっている。紅蓮破/Pyroblastはミラーマッチにおいてだけでなく、対策カードである秘儀の研究室/Arcane Laboratoryなどにもよく効く。瞬殺コンボデッキでありながら4枚投入された不毛の大地/Wastelandも、ミラーマッチを考慮してのものである。

参考

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