情報アドバンテージ
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情報アドバンテージ(Information Advantage)[1]とは、把握している秘匿情報に関連した優位性(アドバンテージ)のこと。
ソーサリー
対戦相手1人を対象とする。そのプレイヤーは自分の手札を公開する。あなたはその中からクリーチャーでも土地でもないカード1枚を選ぶ。そのプレイヤーはそのカードを捨てる。
アーティファクト
(T),ミシュラのガラクタを生け贄に捧げる:プレイヤー1人を対象とする。そのプレイヤーのライブラリーの一番上のカードを1枚見る。次のターンのアップキープの開始時にカードを1枚引く。
マジックでは手札を始めとした非公開領域が存在し、対戦相手の手の内を類推しながら戦う必要がある。一方的に相手の手の内を知ることができれば効率の良いプレイングができるようになり、のちのちカード・アドバンテージやテンポ・アドバンテージでも優位に立てる可能性が高くなる。この優位を情報アドバンテージと呼ぶ。
通常、秘匿情報として最も重要なのは手札の内容であり、特に全体除去、カウンター、コンバット・トリックを行えるインスタント等の有無を知ることができればその優位は大きい。このアドバンテージはプレイングによって変動する部分も大きく、たとえば手札にあるのが基本土地1枚であっても無闇にプレイせず手札に隠しておけば、対戦相手はその秘密の1枚を考慮したプレイを行わざるを得ないだろう(ブラフ)。他のアドバンテージに比べて定量化することが難しい概念であるが、重要性は決して小さくない。
情報は非物質的で精神に関連しているため、色の役割としては青および黒にこのアドバンテージを得られるカードが多い。
- ギタクシア派の調査/Gitaxian Probeが多くのフォーマットで禁止カードに指定された理由のひとつに、オールイン系のコンボデッキが安すぎるコストで安全確認できてしまう点が挙げられている。情報アドバンテージの重要性を物語っていると言えよう。
盤外の情報アドバンテージ
情報アドバンテージは唯一ゲームが始まる前から確保できる(可能性がある)アドバンテージである。
トーナメントにおいては次戦以降の対戦相手のデッキやプレイングの癖を確認しておくことで、優位に立つことができる。ドラフト戦においては流れてくるカードから同卓の色傾向やアーキタイプを推定することができる。マッチ初戦で複数回のマリガンをしてしまい勝ち目が薄い時には、「即投了」や「徹底抗戦」だけではなく、こちらの手の内を見せずに対戦相手のデッキ内容を見抜いたところで投了するのも一つの手である。
また、時には対戦相手が誰であるかからデッキの傾向を類推できることがある(対人メタ)。
- ミシックチャンピオンシップロンドン19[2]以降、フィーチャー・マッチでなくても事前にデッキリストを公開するトーナメントが増加している。理由は明言されていないが、情報格差の発生を防ぐことが目的のひとつと言われている。
脚注
- ↑ JULY 2, 2018 BANNED AND RESTRICTED UPDATE/2018年7月2日 禁止制限告知(2018年7月2日 Ian Duke著)
- ↑ Modern at Mythic Championship II(Competitive Gaming 2019年4月23日 Simon Görtzen著)